犬の熱中症対策はいつまでするべきか?
近年、「夏」と呼べるシーズンが長くなりつつあるため、いつまで熱中症対策をするべきなのか、迷うという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そこで、犬の熱中症対策はいつまでするべきなのか、春や秋はどうするべきかについてお話しします。
7~9月の熱中症対策は必須!
犬を飼っている飼い主さんならば、誰もが理解していると思いますが、夏場は熱中症対策をしなければいけません。毎年様々な熱中症対策を施していることでしょう。
しかし、この熱中症対策は、一昔前までは7~8月の暑い時期が主に対象となっていましたが、近年は猛暑が長く続く年が多く、7~9月までの3か月間は、確実に暑さに気を付けなければいけません。
この時期は30℃を超える真夏日、酷暑が増えるため、人間にとっても犬にとっても危険です。
2018年は30℃ではなく、35℃を越える酷暑日が連日続きました。
この酷暑日は、9月に入ってもなお続いているのです。したがって8月までではなく、9月も当然のように熱中症対策をするべきでしょう。
7月からでは遅い?
では、熱中症対策は7~9月だけ行えば良いのでしょうか。実はそんなことはありません。
その年によって異なりますが、5~6月の梅雨のシーズンであっても、気温が高くなることはあります。
特に梅雨のシーズンは、湿度も非常に高くなるため、カラッとした暑さではなく、蒸し蒸しとしたつらい暑さが続きます。
そのため、犬たちも6月頃から「ハァハァ」と舌を出し、体温調整をし始めることが多くなるのです。
しかし、5月~6月初旬はまだまだ春の陽気が残っており、肌寒く感じる日の方が多いです。
したがって、春から夏にかけてのこの時期は、愛犬の様子を見ながら、扇風機やエアコンを有効活用していきましょう。
10月は愛犬の様子を見つつ行う
では、9月の酷暑日が終わり、秋と言われる10月に入ったら、熱中症対策は行わなくて良いのでしょうか。
これもまた、5~6月と同様にその年によって異なるため、連日の気温や湿度、更に愛犬の様子を見て、対応を変えていく他ありません。
年によっては、10月でも28℃を越える日が出てきたり、あるいは急に20℃前後の寒い日が現れたりと、寒暖差が激しくなることもあります。
熱中症対策を完全に終える、という感覚は危険ですが、この時期から徐々に、冬の準備を移行することも忘れないようにしましょう。
具体的な熱中症対策を今一度おさらい!
熱中症対策は、7~9月の猛暑月だけではなく、年によっては5~6月から10月頃まで考えなければ行けません。
では、具体的にはどのような熱中症対策があるのでしょうか。
既にご存じの方も一緒に、今一度再確認していきましょう。
散歩の時間帯を考える
毎日行うお世話の1つに、散歩があります。
しかし、この散歩は時間帯に気を付けなければ、愛犬を非常に危険な状態に陥らせてしまう危険性があります。
暑い日でなければ、陽の出ている内に散歩すると、とても気持ち良いですが、夏場は最も気温が高く、更に日差しが強くなる時間帯ですので、熱中症になるリスクが高くなります。
そのため、陽が昇りきっていない朝方や、陽が沈んだ後の夜などが最適です。
また、夏場は熱中症対策として水を多めに用意したり、水を入れたペットボトルの中に氷を入れたりするなど、散歩に持っていく物にも工夫をした方が良いでしょう。
愛犬の留守番時の環境を考える
そして、飼い主さんが外出し、愛犬が家で留守番をする際にも、気を付けなければいけないことがたくさんあります。
まず1つ目が、冷房を点けて外出するという点です。
冷房を点けずに留守番させてしまうと、室温が上昇するため、熱中症になってしまいます。
また、後ほど紹介する冷却グッズを用意しておくことも重要です。
これは、停電してしまうと冷房が止まってしまうため、万が一を考えて、少しでも暑さを凌ぐために用意しておきます。
また、ハウスの中に入って留守番をする犬の場合、このハウスの位置が非常に重要になります。
例えば、窓に近い直射日光の当たる場所に配置してしまうと、暑いと感じても逃げ場がないため、冷房を点けていても、熱中症になってしまう恐れがあります。
ハウスに入れて留守番させる場合には、直射日光に当たらない場所、冷房の点いている部屋といった、条件が揃っている位置に配置するようにしましょう。
犬用のひんやりグッズを有効活用
夏場は、熱中症対策としてひんやりグッズを有効活用しましょう。
最近では、犬用の冷却グッズがたくさん販売されています。
首に巻くだけでひんやりと感じられる物や、アルミ製のひんやりとしたボードなどが人気です。
特に、乗るだけで暑さを凌ぐことができるボードやマットは非常に人気ですが、ジェル状の物だと噛んでジェルを出してしまったり、堀る癖によって中身を出してしまったりすることがあるため、アルミ製の物がおすすめです。
ブランケットやぬいぐるみなども、ひんやり素材を採用した商品がたくさん販売されていますので、愛犬が気に入って使ってくれる物を選んであげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したように、熱中症対策は7~9月だけ行えば良いということはありません。涼しくなってきた時期に急に暑くなると、熱中症を起こす可能性が高くなります。
愛犬の様子や、毎日の天気などを考慮しつつ、愛犬が熱中症にならないように対策をすることが大切です。
まだまだ暑い日が続きますので、油断しないようにしましょうね!