車の中にぐったりした動物がいる場合
目撃者を集める
あなたがもし、スーパーや街中の駐車場で車の中に取り残されてぐったりした犬を見かけたらどうしますか。この時には、様々な思いが頭の中に浮かぶでしょう。
- 店舗の放送で飼い主を呼び出してもらう
- 警察に電話する
- 動物病院に相談する
- 自分で飼い主を探す
しかし、それらはネガティブな要素が付きまといます。飼い主を探して、犬が寝ていただけならどうしよう。警察に電話しても、警官が来るのに時間がかかるかもしれない。動物病院に電話しても、留守番電話かもしれない。
熱中症は命に関わる重大な症状です。悠長なことは言ってられません。そんな時は、周りを見渡してください。人がいれば「ちょっと助けてください」と声をかけて、できるだけたくさんの人を集めてください。そして目撃者(証人)を作って窓を割りましょう。割るのは犬から1番離れているシート横の窓です。
熱中症の応急処置
熱い環境から動物を動かす
できればアスファルトではない自然の地面の上に動物を寝かせる。この時は日陰であることが望ましい。
体を冷やす
タオルを動物の上にかけて常温の水をかける。直接水をかけないのは、体にかけても水が蒸発してしまうからです。タオルがなければ着ているTシャツなどでも構いません。タオルをかける位置は脇の下の腹部の位置が最も有効です。自販機で売っているような冷たい水はNGです。
冷却パックで冷やさない
冷却パックは肌が今までと反対の冷たいものを拒絶してしまうため、血管が収縮し自らの体を冷やす能力を失ってしまいます。最悪の場合は冷却パックのせいで死に至ります。急激に冷やしすぎないように気をつけてください。
救急動物病院へ搬送する
そしてできるだけ早く救急動物病院に連れて行きます。この時、自分が運転することは避けて、同行者がいない場合はタクシーを使用してください。嘔吐物が喉に詰まった時や心肺停止の時に自分が運転していたら対処できません。
まとめ
熱に関係する病気は素早い対処が必要です。迷っている時間はありません。その場の判断が重要になってきます。迷わず動物の命を最優先して対処することを考えましょう。