中型犬にもケージは必要?
結論から言うと中型犬にケージは必要です。ケージが必要な理由は大きく2つあります。
一つ目は、ケージがあることでなわばりを認識しやすく、犬が落ち着いて過ごせるためです。
犬は縄張り意識を強く持つ動物なので、ケージがないことで、家全体を縄張りと認識し、飼い主以外の来客は犬にとってストレスになり休む場所がありません。ケージがあることでそこが縄張りとなり、犬が落ち着いて過ごせる場所になるのです。
二つ目は、留守番の際にいたずらや誤飲から犬を守ってくれます。
家の中は犬にとって危険なものが多くあり、誤食の危険性やイタズラから事故に繋がるリスクが高まります。ケージがあることで、犬をいたずらによる事故や誤食から守ってくれる役割があるのです。
最後に中型犬は活発で運動量が豊富なので、屋根のないサークルタイプは飛び越えてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
中型犬用のケージを選ぶ際のポイント
ビーグルや柴犬などの中型犬を迎えたときに悩むのはケージのサイズではないでしょうか。
この記事では中型犬用のケージを選ぶ際のポイントは「犬の体の大きさに合わせて選ぶ」、「子犬に使用する場合は成犬の大きさをイメージして選ぶ」、「お手入れのしやすいケージを選び清潔を保つ」、設置場所が未定なら両開きタイプを選ぶ」の4つになります。
以下で具体的に紹介しますので、ぜひ参考してみてください。
犬の体の大きさに合わせて選ぶ
中型犬用のケージを選ぶ際のポイントその1は、犬の体に合ったサイズであることが重要です。
狭いところは可哀想だからと広いケージを選んであげたいと思うかもしれませんが、広すぎるのはよくありません。犬の習性として広すぎると逆に不安になり、落ち着いて過ごすことができなくなるからです。
目安としてはケージの中で身体の向きを変えられる程度の広さが良いです。ケージの高さは犬が立った状態で、頭の上に人間の握りこぶし二つ分の余裕があることが望ましいです。具体的には成犬になったときの推定体高×1.6くらいが良いとされています。
体高とは犬が立った状態で、足元から首元までの高さのことをいいます。横は犬がごろんと横になったときに、左右に少しゆとりがあるものが良いでしょう。こちらも成犬になったときの推定体長×1.6くらいが良いとされています。
体調はおしりの一番突き出した部分から胸の一番張り出た部分をいいます。これらを参考にして、犬の体の大きさに合わせてケージを選ぶようにしましょう。
子犬に使用する場合は成犬の大きさをイメージして選ぶ
中型犬用のケージを選ぶ際のポイントその2は、子犬に使用する場合は成犬の大きさをイメージして選ぶです。
なかには、子犬用と成犬用でそれぞれ購入を検討している飼い主もいると思いますが、成犬になってこれまで寝ていた愛着のあるケージを買い替えることは、犬にとってストレスになる可能性があります。
子犬の間は、広すぎるケージはストレスになりますので、ケージ内に寝床を用意して狭くするといった工夫が必要になります。
また、身体の向きを変えられる程度の広さが確保できればクレートを活用する方法もあります。ケージのサイズを変更しないことはストレス予防にもなりますので、子犬に使用する場合は成犬の大きさをイメージして選びましょう。
清潔に保つならお手入れのしやすさも大切
中型犬用のケージを選ぶ際のポイントその3は、天井が開くタイプや底板がスライドするタイプなど、お手入れしやすいとケージを選ぶようにしましょう。
ケージ内にトイレを設置しようと考えている場合はおしっこやうんちなどでケージの床や壁面が汚れてしまいます。
また、トイレがなくても、ケージ内で過ごすことで、散歩中についた汚れ、抜け毛や埃、目やになどが落ちて床が汚れます。その状態が長く続くと、犬の健康状態にもよくありませんし、臭いも気になってしまいます。
ケージのお掃除の頻度は毎日が理想ですので、天井が開くタイプ、底板がスライドするタイプなど、掃除がしやすいケージを選ぶことで、清潔を保ちやすく、ひいては犬の過ごしやすさにもつながります。
設置場所が未定なら両開きタイプがおすすめ
中型犬用のケージを選ぶ際のポイントその4は両開きタイプがおすすめです。犬を迎える前にケージをどこに置くのかはある程度想定しておくことが大事です。
基本的にケージの置く場所は人の動線上や窓や玄関の近くは刺激が多いので、犬がリラックスできないので避けましょう。
中型犬のケージは小型犬に比べて大きいため場所をとりますが、両開きタイプのメリットは、置き場所を選ばない点です。
扉が一面にしか付いていないと、置き場所が限定されてしまいますので、不便を感じることがあります。そのため、置き場所が未定の場合は、両開きタイプを選んでおくと後々困らないでしょう。
中型犬におすすめのケージ10選!
これまで中型犬のケージの選び方について説明してきました。
ここからは、これまで紹介してきた情報をもとに、口コミ評価の高い中型犬におすすめのケージを紹介します。ぜひ参考にして、犬が過ごしやすいケージを見つけてくださいね。
アイリスオーヤマ ペットサークル
<おすすめポイント>
- シンプルなカラーでインテリアに馴染む
- スライドロックなので犬がぶつかっても外れる心配はない
- 着脱テープで簡単に取り付け可能なメッシュ屋根付きで飛び出し防止ができる
- プラスチック製トレーで水洗いができる
サイズは113(幅)×79(奥行)×60cm(高さ)となっています。カラーはホワイトとブラックの2色展開で、お部屋に合わせて選ぶことができます。
着脱テープ式の天井が取り付けられるため、飛び出し防止ができますし、生地がメッシュなので頭をぶつけても怪我をする心配がありません。入口が一つで一方向にしか動かないので、置き場所を考える必要があります。
リッチェル お掃除簡単ペットケージ1200
<おすすめポイント>
- 前面パネルを上げて収納できるので、入り口がフルオープンになり出入りがしやすい
- トレーだけの引き出しができるので、楽に掃除ができる
- キャスターがついているので移動が便利
サイズは120.5(幅)×61(奥行)×60.5cm(高さ)となっています。カラーはブラウン一色です。
ドアの数はひとつですが、前面はフルオープンにできるので、掃除がしやすいですし、お留守番の時だけ下すといった使い分けができるので便利です。
キャスターがついているので、ケージ下も簡単にお掃除できますし、配置を変更するのも楽にできます。
また、トレーはプラスチック製なので水洗いできますので、気軽に掃除できます。屋根をワンタッチ開閉できるのも嬉しい点ですね。
リッチェル プロフェッショナルペットケージL
<おすすめポイント>
- 側面と前面に入り口がある
- 折りたたむことができてコンパクトに収納できる
- 足元が網すのこになっており、お掃除が楽にできる
使用時のサイズは77.5(幅)54×奥行)67.5~68.5×cm(高さ)、折りたたみ時のサイズは77.5(幅)54×奥行)×16cm(高さ)となっています。
折りたためることでコンパクトになるので、使わないときや持ち運びするときにも便利ですね。カラーはブラック一色です。
前面と側面に入口があるので、置き場所を選ばずに設置できます。足元にすのこがありその下にトレーがあるので、前面、側面どちらからでも取り出すことができ、それぞれ洗うこともできますからお掃除も簡単です。
キャスターはついていないですが、別売りで取り付けることができるのもうれしいですね。
プチリュバン スリードア 折り畳み式 ペットケージLL
<おすすめポイント>
- 豊富なサイズ展開
- 3ドアタイプなので、犬の出入りや掃除が簡単
- トレイは引き出し式で掃除がしやすい
- 折り畳み式でコンパクトに収納できる
サイズ91(幅)×55.5(奥行)×64cm(高さ)です。カラーはブラック一色です。
ドアが側面、前面、天井にあるので置き場所に困りません。また、持ち運び用取っ手もついていますから、車での移動や急な来客時の隔離、緊急避難や保護時の時にも役立ちます。
引き出しトレーはプラスチックなので、汚れていてもそのまま丸洗いできるのもうれしい点ですね。サイズはM~XXLまであるので、大きさに合わせて選択することができます。
シンプリー メゾン Lサイズ
<おすすめポイント>
- 2ドアで置き場所を選ばない
- キャスター付きで移動が楽
- 折りたたみ式なので旅行やお出かけにぴったり
サイズ(幅)91.5×56.5(奥行)63×cm(高さ)です。カラーはブラック一色でシンプルなデザインです。
入り口は前面と側面の2つあり、置き場所を選びません。キャスターがついていますので、ケージ下も簡単にお掃除ができます。また、ケージの置き場所も簡単に変えることができます。
ただし、移動時に床を傷めてしまう可能性がありますので、絨毯を敷くことをおすすめします。お掃除しやすい網すのことトレイがついているため、汚れてもすぐ洗うことができます。
アドメイト ヴィラフォートサークル
<おすすめポイント>
- コンパクトでも広々空間
- どちらからでも開閉可能なスライドドア
- 開閉、脱着可能な屋根面つき
- 仕切りドアでスペースを分けるためトイレが覚えやすい
サイズ131(幅)×66(奥行)71×cm(高さ)です。カラーはブラックとシルバーの2色展開です。
トイレスペースと居住スペースが仕切られているため迎えたての犬にトイレを覚えさせるのは最適なケージです。
おしっこが居住スペースに入るのを防ぐトレーの形状になっていますので、清潔を保つことができます。
両方にスライドドアがあるため、トイレシートのいたずら防止にもなりますし、交換も簡単にできます。
屋根はロックパーツにより飛び出しが防止できますが、ドアは側面にしかないため、置き場所はよく考える必要があります。
マルカン ドッグフレンドルーム
<おすすめポイント>
- 飛び出し防止用の天井フェンス付き
- フェンスに汚れが付きにくい構造
- Wストッパーで隙間が開くのを防止
- 安く抑え方にはおすすめ
サイズ91.5(幅)×91.5(奥行)×55.7cm(高さ)です。カラーは一色展開です。
入り口は側面にしかありませんので、置く位置は限られてしまいますが、8㎏程度であればスムーズに出入りができる大き目のドアとなっています。
ケージ底のトレイはふちが少し高くなっているため、おしっこの飛び散りを防止してくれます。また、ドアにはダブルストッパーがついていますので、色摩が開くのを防止してくれています。
総合的には機能性は高いわけではないですが、値段を安く抑えたい方にはおすすめな商品です。
アイリスオーヤマ ナチュラルファニチャー
<おすすめポイント>
- 厚みのある屋根のため物が置ける
- 入口が最大60㎝開く
- さっと吹くだけで汚れが落とせる
サイズは122.5(幅)61×(奥行)62.5×cm(高さ)です。カラーはダークブラウン、ナチュラルの2色展開で家具のようなデザインであるため、インテリアになじみやすいです。
ドアの数は一つで置き場所を考える必要はありますが、最大60㎝開くので犬の出入りや掃除などの手入れがしやすいです。
また、屋根の耐荷重は10㎏としっかりとした作りなので、おやつおもちゃなどのアイテムをまとめて置くことができます。
PETSELECT たためて洗えるペットサークルL
<おすすめポイント>
- 組み立て簡単、すぐに使えてすぐにたためる
- あたっても痛くないソフトフェンス
- 丸洗いができる
- ファスナー扉で出入りがしやすい
サイズは152㎝(幅)×113㎝(奥行)×70cm(高さ)です。カラーはブラウン一色となっています。重量は4.2㎏と軽量で持ち運びやすい布製のケージです。
使わないときはコンパクトに折りたたむことができますし、旅行や外出先、災害時など様々なシーンで活用することができます。六角形の形をしており、犬がもたれても倒れにくい安定性に優れています。
全体的に汚れが気になるのであればフレームから取り出して丸洗いすることも可能です。ただし、固定して長期間使用するには不向きなため、先ほども言ったように旅行や災害時などのサブとしての使用が望ましいかもしれません。
ottostyle.jp 折りたたみソフトクレート
<おすすめポイント>
- お出かけやアウトドアに最適なポリエステル製ソフトクレート
- 4面メッシュ素材で通気性に優れている
- 折りたたみ式でコンパクト
サイズは80㎝(幅)58㎝×(奥行)×57cm(高さ)です。フレームがスチール製なので頑丈です。
4面がメッシュ素材なので、どこからでも犬の様子が見えることに加え、正面・上面・側面の3か所を開閉することができます。リードを固定するフックがついているので、万が一の脱走を防止することができます。
また、リードの固定以外に犬の体重に開かないように側面時のファスナーをロックすることができます。持ち運びしやすいように取っ手もついています。
ケージはどこに置くのがベスト?
これまで説明しきたようにケージは犬が安心して休める専用のスペースとなります。そのため、適当に置く場所を決めるのではなく、いくつかの条件を考慮して選ぶ必要があります。
ここでは、ケージの置き場所を考えるにあたって、配慮すべき点について紹介します。
家族の気配が感じられる静かな場所がベスト
犬のケージを置くために配慮すべきポイントその1は家族の気配が感じられる静かな場所がベストです。
理由は、犬は群れで暮らす習性があるため群れでいる感覚に一番近いのはリビングがそれに最も近いところだといえるからです。また、家族の気配を感じることで安心感を感じ、よりリラックスして過ごすことにつながります。
しかし、いくら家族の気配を感じるからと言って、玄関や扉の近くは人通りが激しい場所、テレビやスピーカーなど大きな音が出る場所の近くは、刺激が多いため逆に落ち着かなく、ストレスの原因となります。
以上より、ケージは刺激が少なく、家族の気配が感じられる静かな場所に置きましょう。
逆に 落ち着かない。リビングであればテレビやスピーカーから離れた場所…など、 犬が落ち着ける環境を探す。
直射日光や寒さの影響がある窓際はNG!
犬のケージを置くために配慮すべきポイントその2は直射日光や寒さの影響がある窓際はNGです。理由は、窓際は外の気候の影響を受けやすいためです。
夏場であれば、直射日光があたる場所にケージを置いてしまうと、ケージ内の室温が高くなるにつれて、犬の体温が上昇し、熱中症などの危険があります。
また、気温だけではなく、人の話し声や他の動物の鳴き声、エンジンやサイレン音、工事の騒音など犬によって不快な音が多々聞こえます。
そのような状況ではリラックスどころかストレスフルな状態となり次第に元気もなくなってしまいます。
以上より、直射日光や寒さ、不快な音の影響がある窓際は避けましょう。
▼「犬のケージ」の基本を知りたい方はこちら
まとめ
中型犬のケージの役割は、なわばりを認識しやすく、犬が落ち着いて過ごせること、留守番の際にいたずらや誤飲から犬を守ってくれる、この2点よりケージは必要です。
中型犬用のケージを選ぶ際のポイントは、「犬の体の大きさに合わせて選ぶ」、「子犬に使用する場合は成犬の大きさをイメージして選ぶ」、「清潔に保つならお手入れのしやすさも大切」、「設置場所が未定なら両開きタイプがおすすめ」と4つ説明しました。
そして、以上の4つのポイントを踏まえて10個のケージをおすすめしました。
もちろん各ご家庭によっては配慮すべき点は紹介したこと以外にもあると思いますが、最低限おさえておきたいポイントをご紹介しました。
そしてケージ置く場所ですが、直射日光や寒さ、犬にとって不快な音が聞こえる窓際は避け、家族の気配が感じられる静かな場所に置きましょう。