愛犬の安全や健康を管理するためにハイテク機器を使う
スマホに付いたGPS機能、外出先から冷暖房や施錠、テレビの録画などの管理ができるスマートハウスなど、私たちの身の回りにはテクノロジーを駆使した便利な機器が溢れています。犬のためのマーケットも同様ですが、犬は自分で機器を触って操作することはできないのでテクノロジーを駆使した製品を選ぶのは飼い主の役目です。
そのため、犬のためのハイテク機器は犬の安全や健康を守るためのものが中心となります。 アメリカで実際に販売されている犬用のハイテク機器のいくつかをご紹介していきます。
犬の行動をモニターするスマート首輪
犬が身につけるハイテク機器と言えば、最も一般的なものはGPS位置特定機能のついたスマート首輪でしょう。基本的なものは犬の行動を追跡するだけですが、それでも迷子になったり脱走したりしてしまったときには心強い味方になります。
さらに進化したタイプでは、犬の健康に関連する行動をモニターしてレポートを提供してくれます。スマート首輪がモニターするのは次のようなものです。
- 睡眠時間
- 運動量はどのくらいか
- 犬がどのくらい体を舐めていたか
- 犬がどのくらい体を掻いていたか
体を舐めたり掻いたりする行動は痛みや痒みに関連することが多いので、モニターすることは重要です。これらの行動を確認することで、薬がどの程度効いているのかもわかります。
さらに上位機種では、スマート首輪が犬の体温、脈拍、呼吸、心拍数をモニターしてくれます。運動量から燃焼カロリーを計算してくれるようなタイプは体重管理のためにも有効です。運動の効果が目で見える形で現れるので、飼い主のモチベーションを維持するのに効果的です。
自動給餌器とスマートペットドア
自動給餌器は進化して、スマートフィーダーと呼ばれています。フィーダーにフードを入れてセットしておき、アプリを使ってプログラムしておくと予定された食事の時間に自動的にボウルにフードが入れられます。
犬がフードを食べるとアラーム音が届けられ、フードが残り少なくなってくるとフードをオーダーした方がいいと促してくれます。また、アマゾンのアレクサに給餌を頼むことができる機種もあります。健康上の問題などで毎日きちんと決まった時間に給餌が必要な犬、飼い主が留守をするときなどに助かる機器ですね。
ドアや窓に設置して、犬が自由に庭に出られるようにするペットドアもまた進化しています。従来のペットドアでは、野生動物が入ってきてしまうなどという例もありました。スマートドアではセンサーテクノロジーが利用され、首輪に取り付けたチップを読み込んでドアが開閉する仕組みでした。
けれど新しくできたタイプでは、犬の体内に入っているマイクロチップを読み込んでドアが開閉します。これで野生動物や野良猫などをブロックすることができます。その他、指定した時間にロックして夜間に庭に出ることをできなくしたり、特定のペットだけが外に出られるように設定したりといった、様々なモードを提供できます。
まとめ
スマート首輪、スマートフィーダー、スマートドアなど、アメリカで実用化されている犬のためのハイテク機器をご紹介しました。性能の高いものは、お値段の方もやはり高いのですが、自分の犬に必要なものは何かをよく見極めて上手に取り入れることができるといいですね。
《参考URL》
https://www.dogster.com/lifestyle/pet-tech-health