基本情報
ビションフリーゼの基本情報
- 性格
- 社交的、明るい、陽気(いつも機嫌が良い)、優しい、フレンドリー、猫みたいな仕草をする
- 大きさ
- 5~6kg(体重)
30cm前後(体高) - 毛色
- ホワイト(純白)
- 寿命
- 12~15歳
値段
- ペットショップ:34~51万円
- ブリーダー :27~49万円
- 男の子:35~49万円
- 女の子:36~49万円
ビションフリーゼの値段の相場は、おおよそ40万円前後となっています。
性別による価格の違いはさほどありません。毛色はホワイトのみとなっています。
時期にもよるかもしれませんが、全体的に販売頭数が少ない印象です。
ビションフリーゼ専門ブリーダーの中には、繁殖は年に1~2回と決めているところもあります。
ですので気になる販売元がある場合は、先に問い合わせを入れておき、子犬が産まれたら連絡を貰えるようにしておくと良いかもしれません。
ルーツと歴史
ルネッサンス時代にイタリアからフランスに持ち込まれたのが始まりとされているビションフリーゼ。
フランス原産の犬種「バルべ」に似ていることから「バービション」と呼ばれるようになり、いつしか「ビション」という名前が定着しました。
ちなみに「フリーゼ」とは、フランス語で縮れたという意味です。
フランス貴族に愛されたビションフリーゼは、ナポレオン3世の時代にベルギーへと渡り、権力者の愛玩犬として可愛がられました。
現在残っている絵画の中にも、ビションフリーゼの姿が確認できます。
戦争により一時期は絶滅寸前まで追い込まれたましたが、愛犬家たちの努力によって再び数を増やしました。
特徴
初心者
✓初心者には少し難しい。ストレスに気を配ることが重要。
明るくフレンドリーで、温厚な性格の犬種です。
一方で、少し神経質な一面もあるため、初心者が飼うにはやや難しいところがあります。
そのため、ストレスをかけさせないように気を配ることが大切です。
また、毛が豊富なためブラッシングは毎日行い、定期的にトリミングサロンの利用も必要です。
基本的に聞き分けの良い犬種ですので、ストレスへの配慮、こまめなお手入れが可能な方には、飼いやすい犬種といえるでしょう。
性格
✓飼い主が大好きな甘えん坊。甘やかし過ぎに注意。
飼い主に対して愛情深く、とても甘えん坊です。
しかし、べったり甘えてくる姿が可愛いからといって、甘やかし過ぎには注意です。
お留守番など離れる時間が増えたときに、不安で吠えることに繋がります。
遊ぶ時間を決めるなど、メリハリをつけて適度なコミュニケーションを取っていきましょう。
学習能力
✓素直で賢い。物事の良し悪しを教えることが大切。
基本的に素直で賢いため、しつけはしやすい犬種です。
しかし、聞き分けが良いからといって甘やかしてしまうと、言うことを聞かない子になってしまうため、注意が必要です。
子犬の頃から、やって良いことと悪いことをしっかり教えていきましょう。
お手入れ
✓とても手間がかかる。トリミングサロンの利用も念頭に。
毛の量がとても豊富で絡まりやすいため、毎日のブラッシングが欠かせません。
また、白い被毛を保つために、日頃から目元・口元のお手入れと、月に1~2回のシャンプーも必須です。
自宅で毛をカットすることは難しいため、トリミングサロンの利用も考えておきましょう。
お手入れを定期的にプロにお任せすることで、その分かかる手間を軽減することができるのでおすすめです。
抜け毛
✓抜け毛は少なめ。しかし毎日のブラッシングは必須。
被毛がダブルコート(上毛と下毛の二重構造)ですが、抜け毛が少い犬種といわれています。
ただ、毛が絡みやすいので「抜け毛が絡まって抜けていないように見える」ということも考えられます。
抜け毛が少なく感じても、毎日のブラッシングは必須です。
におい
✓体臭は弱め。日々のお手入れと定期的なシャンプーが大切。
体臭はさほど強くない犬種です。
ただし、涙やよだれが臭いの原因になるため、目元・口元のお手入れはこまめに行いましょう。
また、毛量が多いので蒸れやすく臭いがこもりやすいです。
定期的にシャンプーも行うことで、体臭は気にならなくなるでしょう。
吠える
✓比較的吠えやすい。小さい頃からのしつけが重要。
甘えん坊で寂しがりやなため、お留守番のときに不安や寂しさから吠えたり、構って欲しくて吠えることがあります。
この吠えをそのままにしておくと、無駄吠えに繋がります。
子犬の頃から甘やかしすぎず、コミュニケーションをしっかり取りながらしつけていくことが重要です。
人見知り
✓人見知りは少なめ。子犬の頃から外の環境に慣れさせることも大切。
社交性が高くフレンドリーな性格なため、人見知りはあまりありません。
多頭飼いや、他の動物との暮らしにも向いている犬種です。
とは言え、子犬の頃から、いろいろな人や動物に触れて慣れさせるトレーニングを行うことが大切です。
子供との生活
✓子供と安心して過ごせる。ただし大人の見守りは必要。
陽気で愛情深い性格なため、子供との生活も安心です。
ただし、子供が犬のほうをびっくりさせたり、怖がらせたりしないように、大人が近くで見守ることが必要です。
性格
「真の伴侶犬」と言われるほど家庭犬として理想の性格を持つビションフリーゼは、お家の中でも屋外への一緒のお出かけでも楽しい時間を提供してくれます。
まるでぬいぐるみのような見た目の愛らしさをそのまま表現する、ビションフリーゼの性格を詳しくご紹介します。
陽気なムードメーカー
元気で素直なビションフリーゼは、神経質さや攻撃的な態度を見せることが少ない天真爛漫なところが魅力の犬種です。
同居する家族に他の動物種やお子さんがいても大らかに接してくれるため、家族と一緒にいる時にはムードメーカーとして、お家の中を1つにまとめてくれるような明るさと穏やかさを見せてくれます。
フレンドリーで順応性が高い
飼い主さん家族以外の他の犬や人も大好きで、常にご機嫌で接してくれるほど社交性が高く、お出かけで初めての場所に行った時でも引っ込み思案になることなく過ごしてくれます。
活発に遊ぶことが好きでにぎやかな過ごし方にも対応できる一方で、抱っこされたりのんびりなでられたり静かに過ごす時間も好きなので、どんな場面でも一緒に連れ出しやすい愛犬となるでしょう。
従順で優しい
飼い主さん家族によくなつき、愛情たっぷりに接してくれるビションフリーゼは、しつけを行う時の飲み込みも早いと言われています。
聞き分けの良さから犬を飼育する初心者でも飼いやすい犬種の1つであり、家族みんなに余裕を持った優しい対応をしてくれる辛抱強さもあります。
寂しがり屋な甘えん坊
誰かと過ごすことが自分の幸せ!と感じるタイプのため、お留守番や飼い主さんの意識が自分に向いていない時間が長いのは大の苦手です。
特に最も甘えたい相手である飼い主さんからの愛情が不足すると、ストレスを前面に押し出した態度や行動をとることがあります。
孤独な環境をできる限り作らない環境作りと、飼い主さんからの積極的なコミュニケーションを心がけてあげましょう。
毛色
ビションフリーゼの毛色で認められているのはたった1色のみで、黒や茶色、アプリコットといった毛色ではビションフリーゼとは認められない厳しい基準があります。
毛色はばっちりで問題なくとも、涙や唾液、食事などによって汚れが目立ちやすく落ちにくいため、こまめなお手入れが必要です。
ホワイト
ビションフリーゼの毛色で認められている色は「ホワイト(純白)」のみです。とはいえ、中には茶色寄りの子もいるなど、個体差によって毛色に違いが見られることもあります。
また、子犬の頃は足先や耳などに、薄く他の色(アプリコット、クリーム、バフ)が入ることがあります。この子犬の頃の淡い差し色は、生後12カ月になるまでにほとんとの個体で純白へと変化していきます。
お手入れのアドバイス
ビションフリーゼといえば真っ白でふわふわな毛が特徴的な犬種です。
そのらしさを保つためには、毛を傷めないようなブラッシングと、月1~2回のシャンプーが大切です。
また、目元と口元は涙やけやよだれやけにより赤茶色の色素が沈着してしまう部分ですので、濡れているのに気づいたら都度拭いてあげることが必要です。
お手入れしやすい毛質に成長するまで、全身のシャンプーとカットはトリミングサロンにお任せすることをおすすめします。
ブラッシングは毛を傷めない一工夫が必要
ビションフリーゼの毛はダブルコートと呼ばれる上毛と下毛の2層構造になっていますが、通常のダブルコート犬種に比べると抜け毛はかなり少ないはずです。
ただし、直毛ではなく縮れ気味で1本1本が細い毛質のため、お手入れをせず放っておくともつれや毛玉ができやすくなってしまいます。
とは言ってもボリュームたっぷりの毛量をキープしつつ、さまざまなヘアスタイルを楽しめる毛質を維持しようと思えば、力任せや何となくのブラッシングでは切れ毛や下毛の不必要な間引きを行ってしまうことになり、ボリュームダウンしてしまったり、もつれやすさを悪化させてしまうことになりかねません。
基本のブラッシングは静電気が起きにくいテフロンか、なければステンレスでできた櫛型のコームを使い、目の大きい側で優しく伸ばすようにとくようにしましょう。
スリッカーブラシは脇の下や内股など、もつれのある部分にのみ使用すると下毛の量をむやみに減らすことなくキープできます。
中でも耳・尻尾・頭はスリッカーブラシを避け、コームでといてあげてください。
コームで丁寧にお手入れした毛は、もつれにくく、ヘアスタイルの崩れにくい毛質に変わっていき、お家でブラッシングにかける時間や頻度を減らしてくれますよ。
シャンプーは月1~2回で純白の毛を保つ
ビションフリーゼらしい真っ白の毛色を保つなら、汚れをそのままにしないことが1番大切です。
汚れが溜まってくると櫛も通りづらくなり、無理なブラッシングで切れ毛やダメージヘアを作る原因となります。
シャンプーは月に1~2回の頻度で行い、皮膚を傷めないようしっかりとスリッカーブラシやコームで毛をかき分けて、根元から乾かしてください。
汚れや乾かし残しがない皮膚や被毛は体の臭いも少なくなります。
シャンプーの頻度を月1回程度に留めたいのであれば、お散歩時に砂や土、水溜まりなどが多いルートを避けることでぐっと汚れ具合が軽減されますよ。
子犬期は特にトリミングサロンを活用しよう
子犬期の柔らかい毛質から成犬らしいハリのある毛質になるまでには約2~3年ほどかかるため、お手入れしやすい毛質に成長するまでは、全身のシャンプー・カットを完全にトリミングサロンに任せるのがおすすめです。
子犬期は3週間に1回のプロによるお手入れを行うことで、ダメージの少ない安定した毛質になりやすいこともあり、お家で独自にカットを行い失敗するよりも断然良いでしょう。
また、子犬期は毛質の柔らかさやボリュームといった点で1頭1頭の違いが見えやすく、どんなお手入れ方法が将来の毛質を良くするのにベストなのか判断しにくいことがあります。
トリマーにアドバイスをもらいながら、その子犬に合ったブラッシングの仕方やカットスタイルを提案してもらうと飼い主さんも安心ですね。
ただし、ビションフリーゼ独特のアフロスタイル「パウダーパフ(ビションカット)」など、プロのトリマーでもビションフリーゼのヘアカットは難易度が高いと言われているため、信頼できるトリマーさんを探しましょう。
涙や目やにはこまめに拭く
純白の毛が着色されてしまう理由には、目元の涙やけや口元のよだれやけといったものもあります。
赤茶色に色素が沈着してしまうのは、涙やよだれ、お水を飲んだ後の水滴など、毛と皮膚が濡れて湿気を保った状態が長く続き、表面で雑菌が繁殖してしまうからなのです。
これを防ぐためには、月1~2回の全身のシャンプー以外に、目元や口元が濡れているのを見つけるたびに、乾いたコットンやガーゼで優しく拭いて乾かしてあげることに尽きます。
特に目と鼻をつなぐ鼻涙管と呼ばれる管が細い子は、涙も多い傾向にあるため注意しましょう。
ふわふわとボリュームのある毛量を生かしたカットは、伸びてくると目や口元にかかりがちで、目を刺激したり口元の汚れやすさを助長してしまうことがあります。
涙やけやよだれやけを防ぐためにも、こまめなトリミングは必要だと言えます。
ビションフリーゼが出てくる映画・漫画
僕とシッポと神楽坂
東京・神楽坂を舞台に、獣医師の高円寺と動物たち、そして飼い主たちとの交流を描くハートフルドラマです。看板犬として出演しているビションフリーゼのダイキチを演じているアトムくんと、地域猫のオギを演じているミーちゃんがとてもかわいいと、話題を呼んだ作品でもあります。
しっぽ街のコオ先生
こちらは「僕とシッポと神楽坂」の続編です。お人好しの獣医師、コオ先生やビションフリーゼのダイキチや、猫のオギなど、前作でもお馴染みの動物達がたくさん登場します。
犬と私の10の約束
短編詩「犬の10戒」をテーマにしたゴールデン・レトリバーが主役の映画です。主人公の愛犬「ソックス」のお友達としてビションフリーゼが出演しています。犬を飼う時に忘れてはならない10の約束について考えさせられる感動作です。泣きたい犬好きさんにおすすめ。
ビションフリーゼのラインスタンプ
ビションフリーゼのきもち
もふもふのかわいいビションフリーゼのイラストが魅力的なLINEスタンプ。お祝いの言葉からあいさつまで、様々なシーンで使えそうです。
うごく!もっさりもさお
SNSで話題となり、書籍を出版するほどの人気を集めているゆるキャラ「もっさりもさお」のモデルは、なんとビションフリーゼとのことです。もさもさ具合が確かにそっくりです。
モフモフの民(17) ビションフリーゼの敬語
見るだけでほっこりと癒される!わたあめみたいなビションフリーゼの、ほのぼのとしたイラストが魅力的なLINEスタンプ。普段使いしやすい敬語がたくさんあります。