犬が具合が悪いときにする仕草の例
- 元気がない
- 体を丸めてうずくまっている
- よだれを垂らしている
- 食欲がない
- 動きたがらない
- 発熱
- 嘔吐
- 下痢 など
考えられる病気とは
外耳炎
犬種や年齢に関係なくかかりやすいのが外耳炎です。激しい痛みや発熱を伴い、元気がなくなります。耳が赤くなったり腫れていないか、触られるのを嫌がる、頭を振るなどの行動が見られます。
主な原因は、マラセチアというカビや細菌感染による炎症です。アレルギーを持っている子や垂れ耳の犬種は罹患しやすいので注意が必要です。
一般的な治療は、耳の洗浄・点耳薬・抗生剤または抗菌剤の服薬などです。ひどくなると治療期間が長くかかってしまいますので早期発見が大切です。
風邪
寒さもものともせず、雪の中でも元気に遊び回る犬ですが、人間と同じように風邪をひくことがあります。主な症状は、発熱・咳をする・ぐったりしている・食欲がないなどです。嘔吐や下痢を伴うこともあります。
仔犬や老犬は体力が限られているので、飼い主が意識して犬に無理させず十分な休養を取らせるように気をつけましょう。
風邪がこじれると、気管支炎や肺炎など命にかかわる病気に進んでいってしまうことも考えられます。栄養、休養、湿度の調整などに普段から配慮しましょう。
膿皮症
春から夏にかけてよく見られる皮膚病です。激しい痒みで落ち着きがなくなったり、眠れなくなくなるなどの行動が見られるようになったら、毛を掻き分けて、ハゲが出来ていないかチェックしてみましょう。同じところばかり気にしていたら毛の一部が犬が舐める事で濡れていて見つけやすいかもしれません。ハゲている部分はかさぶたにようにボロボロしたり、赤みをおびてジュクジュクしている場合もあります。
原因は、皮膚に常在している黄色ブドウ球菌が異常繁殖してしまうことで強い痒みや熱感などの症状が表れます。特徴は、膿を持つ発疹が出来始めたら日に日に症状が悪化します。痒みを伴う炎症が全身に広がってしまう可能性もあります、時間経過と共に自然完治は望めませんので治療が必要になります。痒いのを我慢するのは難しいですし、大きなストレスになりますので至急治療を始めましょう。
抗生剤服薬、塗り薬、薬用シャンプーのを使用するなどの治療を行います。治療を始めて少し改善されたように見えても根治するまで治療を継続する必要があります。最近が皮膚の深層にもぐってしまうことがあり投薬をやめると症状がぶり返すことがありますので、最低3週間は投与や治療を継続します。
腎臓病
腎臓病は、犬の死因3位というデータがあるほど、犬がかかりやすい病気です。水を多飲する・食欲不振・痩せる・貧血などの症状が見られます。症状に気がついた時には病気が進んでしまっている事が多い怖い病気です。
残念ながら、腎臓は働かなくなった部分の再生能力はなく腎臓機能の75%以上を失った状態を腎不全といいます。ですので、今働いている腎機能を維持することを目的に治療します。
投薬治療に加え、食事療法で腎臓への負担を減らす方法を取ります。腎臓サポート用のフードは腎臓に負担がかかるリンとたんぱく質、ナトリウム(塩分)が少なくなっています。腎臓病にかかる犬の数が多いため様々なメーカーからフードが発売されています。普通のフードから切り替えると食べなくなってしまう場合もあるため、サンプルなどを取り寄せて与えてみるのも良い方法だと思います。
まとめ
いつも元気な愛犬が少しでも元気がないと心配になってしまいますね。まずは獣医師の診断を仰ぎましょう。1年に1度は健康診断で血液検査をして通常時の値がわかっていると、どの様に数値が変化しているかすぐにわかり、どの病気にかかっているか早く見つけて治療にかかれることになるのでおすすめします。みなさまの愛犬がいつまでも元気でいてくれますように。