投薬の苦手なわんちゃんはたくさんいる!
動物病院に勤務していると薬を飲ませるのがとても大変というオーナーさんの声をよく耳にします。
- ごはんに混ぜても薬だけを出してしまった
- 無理やり口をこじ開けて飲ませようとするとわんちゃんが怒って噛んできた
- 与えてはいけない人間の食べ物(パン、チーズ、ウィンナー等)に混ぜて与えてしまった
など様々な声を聞きます。
いずれも、愛犬にとってはストレスの原因になったり、体調を崩す事にも繋がる良くない事です。
なぜ薬を飲んでくれないの?
わんちゃんの嗅覚は人間の数万倍以上あるといわれています。たくさんの匂いを嗅ぎ取ることができるのでいつもと違う匂いがすることで何かが違うと察してしまうのです。
抗生物質は苦いものが多いためそのまま飲ませてしまうと吐き出したり、よだれが数分間出続けてしまう子もいます。
神経質なわんちゃんだとオーナーさんの行動をみてなにかが違うと察してしまう子もいます。
人間の食べ物に混ぜるのはどうしてダメなの?
まず、人の食べ物は塩分が多すぎます。私達人間が食べているものは味がしっかりついているものが多いため、わんちゃんにあげてしまうと塩分の過剰摂取になってしまいます。
よって腎臓や肝臓といった多数の臓器に影響を及ぼします。人とわんちゃんの体重が違うのでオーナーさんが思う少量はわんちゃんにとっては多量だったりします。
また、人の食べ物はアレルギーが多く含まれるため、オーナーさんが気づいていないだけでアレルギーを持っている子が多くいます。
たとえば、「肉類(牛肉や鶏肉)」「穀物(とうもろこしや小麦粉)」「乳製品(牛乳やチーズ)」など、私たちの身近にある食材であっても、アレルギーを発症する場合があります。
(※もしわんちゃんが体を痒そうにしたり具合が悪そうにしていたらアレルギーの可能性もありますのですぐに病院にいく事をおすすめします)
おすすめの投薬方法と便利グッズ!
どうしても薬を飲んでくれない時は、薬を与える方法や道具を工夫してみましょう。
やはり、みなさん薬を飲ませるのに苦労しているようで、動物病院等でも専用のグッズがいくつか販売されています。
今回は私がおすすめする薬を飲ませるための方法と役立つ商品を紹介したいと思います。
「グリニーズピルポケット」を使って投薬を補助する
商品情報
・100%自然素材を使用
・簡単に投薬ができる補助おやつ
・チキンを使用し嗜好性を実現
「グリニーズピルポケット」は食いつきの良いオヤツタイプの投薬補助グッズです。
薬を入れる穴があいているので、カプセルや錠剤を入れるだけで、愛犬に薬を飲ませる事ができます。
味はチキンフレーバーで匂いが強いので嗅覚の良いわんちゃんにはおすすめです。
余った場合でも、そのままおやつとして与える事ができるのでとっても便利です。
また100%自然素材でてきているので安心してあげることができます。
「おくすりちょーだい」を使って投薬を補助する
チューブペーストタイプの投薬補助グッズです。お味はチーズ味。
錠剤やカプセル状のお薬のも使えますが、粉薬を与えるのにとても便利です。ペーストを少し多めにだして、粉薬をよく混ぜてあげると食いつきがよくなります。
「シリンジ」に入れて飲ませる
シリンジとは針のない注射器のことです。動物病院で投薬用でもらえます。
おすすめの方法は、粉薬をお水やわんちゃん用のミルクなど液体状のものに溶いてシリンジに入れ、口の横(犬歯の後ろあたり)から飲ませる方法です。この時、なるべく少量の水やミルクで溶いてください。飲むのが大変になってしまいます。
誤嚥しないようにゆっくり口の中に入れてあげてください。ささみの煮汁で粉薬を溶くと自ら飲んでくれたりします。
わんちゃんによっては頑なに飲んでくれない子もいます。また口を触ると嫌がるわんちゃんには向いていませんのでご注意を。
まとめ
私個人のおすすめは「グリニーズピルポケット」です。我が家のわんこ達も薬が苦手なので愛用しています。フィラリアの投薬にとっても便利です。
病院に来るお薬が苦手なわんちゃん達もピルポケットでお薬が簡単に飲めた!といった話をよく耳にします。またお薬によっては単体で飲まなければいけないものもありますので用法を守ってください。わからないこと心配なことはすぐに獣医師に相談しましょう。
少しでもオーナーさんとわんちゃんが楽にお薬が飲めるようになるといいですね。