犬が苦しそうに呼吸をしている場合は注意
犬には汗腺が少ないことから、呼吸をする事により体温調整しています。普段からはぁはぁと呼吸していますよね。
運動した後などは呼吸数が変化しやすく、はぁはぁとしていても問題は無いのですが、逆に動いていないのに呼吸が荒く苦しそうな時は要注意。病気を疑う必要も出てきます。
この記事では、犬の「呼吸器系の病気」をいくつかご紹介していきます。
犬の呼吸器系の主な病気
喘息
【症状】呼吸音からヒューヒュー、ゼーゼーという音が聞こえる 咳が出る 目や耳の中が赤いなど
【原因】急激な気温差 ストレス 煙 アレルギーなど
【治療】酸素吸入 咳止め薬 気管支拡張剤などの投与
犬の場合はアレルギー性喘息の場合が多いです。元々食べ物や草等にアレルギーを持つ子は疾患率が高くなります。
体内に取り込まれた異物(アレルゲン)に免疫が過剰に反応する事で気管支が収縮し空気が通る管が狭くなることで呼吸がし辛くなります。
狭い気管支を空気が通る際にヒューヒューという音がします。ただし、注意が必要なのは重症化すると管が狭くなりすぎて音がしなくなります。
愛犬が元々特定の食べ物を食べたときに湿疹が出たり、草むらに入った後に目や皮膚が赤くなる事があれば、あらかじめ血液検査でアレルゲンを特定しておくことをおすすめします。
喉頭麻痺
【症状】呼吸困難 ゼーゼーする 鳴き声がかすれる 運動しなくなるなど
【原因】喉の損傷 反回喉頭神経の障害 喉を動かす筋肉の障害 遺伝など
【治療】外科手術
運動をした後や、散歩で引っ張って歩いた後など、咳や野太いゼーゼーとした音が聞こえます。息を吸う際に自動的に開く声門裂が開かずに充分な呼吸が出来なくなり呼吸困難を引き起こします。症状が思い場合は酸欠による失神も見られます。
放置して根治することはなく、重症の場合は外科手術が必要になります。いくつかの手術方法がありますが、一般的なのは、自動的に動かなくなった声門裂を開いた状態に固定する方法です。
この方法で安定した呼吸は確保出来ますが、常に声門裂が開いている為、本来食道に入っていくはずの食べ物や唾が気管支に入り込んでしまい、激しい咳や誤嚥性肺炎を引き起こす確率が高くなってしまうのが難点です。
軽度の場合は呼吸する際に負担をかけないことが唯一の対処方法です。首輪は喉への負担が大きく、呼吸困難を引き起こしやすい為、胴輪(ハーネス)を使用しましょう。激しい運動や暑い中の散歩は禁忌です。
ペット用の酸素室は、まさに「呼吸がラクになる小部屋」です。その最大のメリットは、ふんわりとした酸素がたっぷりの空気の中で、ペットがリラックスしながら必要な酸素を得られることです。
呼吸器系の病気を患っていたり、体調不良で呼吸が苦しいときにこの酸素室があれば、高密度の酸素で呼吸のしづらさを軽減してくれます。
呼吸だけではありません。
細胞のエネルギー源である酸素が体中に行き渡ることで元気を取り戻したり体調を整える助けになります。
実際に使用された方のレビューにも
「元気に走り回るようになった!」
「散歩に行くようになった!」
などの反響があります。
愛犬が呼吸をしづらそうにしていたら手段の一つとして考えてみるのをおすすめします。
以下に手頃な価格のペット用酸素室をご紹介します。
ペット用酸素室の中で一番おすすめなのが「オーツーチャージ」です。
業界で唯一初期費用がないのが「オーツーチャージ」です。
「安くおさめたい」
「けどちゃんとしたものがいい」
こんな方におすすめなのが「オーツーチャージ」です。
ペット用の酸素室レンタルの老舗のユニコムが提供している酸素室です。
1位のサービスと比べると初期費用分高めでケージを準備しなければならないところが見劣ってしまいます。
サービスはほぼ同じ内容なので安いほうが良いという場合は「オーツーチャージ」を選ぶと良いでしょう。
広い地域でサービス提供をしているテルコムの酸素室です。
有料ですが設置サービスや首都圏だと翌日配送も行っているのが特徴です。
初期費用が上乗せされるのでリーズナブルとは言えませんが緊急性が高い場合は候補に入れたい酸素室業者です。
肺炎
【症状】呼吸困難 咳 発熱 元気がないなど
【原因】細菌・真菌・ウィルス・フィラリア等の寄生虫・誤嚥などによる肺の炎症
【治療】肺炎を引き起こしている原因を突き止めて、抗菌薬や抗真菌剤の投与 酸素吸入など
酸素を体内に取り込み、老廃物である二酸化炭素を排出する重要な呼吸気管である肺が様々な原因で炎症を起こしている状態です。重症化すると命の危険が大きくなります。
飲み込む力が弱くなってきた老犬は誤嚥性肺炎を引き起こしやすい為、食べ物のサイズを小さくしたり、なるべくゆっくり食べさせる事が予防に繋がります。また、悪性腫瘍や糖尿病などの基礎疾患がある場合に併発しやすい病気ともいえます。
その他
- 気管支炎
- 肺気腫
- 気胸
- 横隔膜ヘルニア
- 心疾患
- 肺水腫 など
まとめ
ご紹介したとおり、愛犬が呼吸を苦しそうにしている場合は命に関わる大きな病気に侵されている可能性が高いと言えます。しばらく様子を見れば治まるだろうと楽観視せずに、なるべく早い段階で獣医師の診断が必要です。診断された上で生活の中で少しでも楽に過ごせるように飼い主が配慮しましょう。1日の室内気温差は大きくならないように一定にする、顎の下にクッションやバスタオル等を入れ気管が真っ直ぐになりやすいようにするなど、愛犬の様子を見ながら工夫してみて下さい。酸素吸入が継続して必要な場合は、入院や通院の負担を減らす為、家で酸素吸入が可能な機器のレンタルサービスもあるので利用しても良いと思います。