犬のお腹が膨らむ原因とは?
私たち人間は食べ過ぎてしまったとき、お腹が膨らみますが、犬も同じように食べ過ぎてしまったとき、お腹が膨らむことがあります。
私の愛犬ポメラニアンの女の子は、食事のあと、お腹がポッコリと膨らむのがよくわかります。愛犬の食事の管理は適切に行われていると思いますので、食べ過ぎによるお腹の脹らみはほとんどないでしょう。食事の後のポッコリも気にする必要はありません。
病気?肥満?
肥満も病気のひとつですが、病気によってお腹が膨らむことと肥満によってお腹が膨らむことは大きく違います。肥満ではなくお腹が膨らんでしまっている場合、何等かの病気である可能性を疑った方が良いと思います。
ただの肥満ではなく、肥満が原因となり病気を併発してしまうこともありますので、肥満である場合には獣医さんに相談し、検査を受けてみると良いでしょう。
お腹が膨らんでいるときに考えることができる病気について
食べ過ぎでもなく、食事のあとのポッコリでもなく、肥満でもない場合、下記のような病気である可能性を疑うことができます。
腹腔に腫瘍ができている
お腹の中にできてしまった腫瘍が原因となり、お腹が膨らむことがあります。腫瘍は検査してみなければ良性のものなのか悪性のものなのか判断できません。
悪性のものである場合の腫瘍はガンと呼ばれ、ガンが原因で亡くなる犬はとても多いです。お腹が膨らむほどの大きな腫瘍である場合、悪性のものである可能性が極めて高いでしょう。
犬はカラダの不調を言葉で伝えることができません。お腹の中の小さな腫瘍は検査を受けなければ発見することができません。定期的な健康診断を受けさせてあげるようにしましょう。
お腹が膨らむこと以外には、嘔吐・体重の減少・下痢・血便などの症状がみられることがあります。
フィラリアに感染している
循環器の病気ですが、フィラリアに感染することでお腹が膨らむことがあります。
確実に予防することができる予防薬があります。室内で過ごす犬も屋外で過ごす犬も必ず予防薬によって予防しましょう。お腹が膨らむこと以外には、食欲が低下する・体重が減少する・咳が出るなどの症状がみられることがあります。
肝臓の病気を発症している
肝臓の病気によってお腹が膨らむことがあります。肝臓の機能が落ちてお腹にお水が溜まってしまうこともありますし、肝臓自体が腫れていたり、腫瘍ができていたりするとお腹がはっているように見えてくる場合もあります。
適切な食事を与え、適切な運動をさせ、規則正しい食生活と生活習慣を送らせてあげることで予防することができます。
お腹に水が溜まってしまっている
お腹に水が溜まってしまうことを腹水と言いますが、腹水によってお腹が膨らんでしまっている場合、お腹を触ると水が揺れ動くようなタプンとした感触がわかると思います。上記でのべたように、フィラリア感染や、肝臓の機能の低下でも腹水がたまることもありますが、他にも消化管の病気や、腫瘍など腹水を引き起こす病気はいっぱいあります。
膨らんでいる部分を触ってみて、その膨らみが流動性があるようであれば腹水である可能性が高いと思います。
まとめ
普段からよく愛犬のカラダを触ってあげているでしょうか。愛犬のカラダを隅々まで触ることができるでしょうか。
愛犬のカラダに触れることは愛犬とのコミュニケーションにもなりますし、お腹の脹らみなど、病気の早期発見にも繋がります。
どんな病気にも同じことが言えますが、早期発見と早期治療がとても重要です。定期的な健康診断を受けさせてあげることも重要だと思います。