犬の足がガクガク震える原因とは?考えられる病気について

犬の足がガクガク震える原因とは?考えられる病気について

犬の足がガクガク震える原因には、恐怖・ストレス・筋肉の衰え・ヘルニア・低血糖症など多くのことが考えられます。しばらく様子を見て改善されない場合や病気を疑う場合にはすぐに病院で検査を受けましょう。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

愛犬の足がガクガク震えていたら

柴犬のお尻

急に愛犬の足がガクガク震えていたら、ケガかな?病気かな?と心配になってしまいますよね。
犬の足が震える原因として、いくつか考えることができます。どんな原因があるのか、対処法などもご紹介したいと思います。

対処法を試してみても改善されない場合は迷わずすぐに獣医さんに相談しましょう。

恐怖を感じて震えている

花火の音、掃除機の音、大嫌いな爪切り、苦手なシャンプーなど、何かに恐怖を感じたことで足がガクガク震えている可能性があります。

病院に行くことが苦手で、病院へ行くことがわかるとカラダ全体が震えてしまう犬もいますし、病院の待合室で立ったまま足がガクガク震えて動けなくなるという犬もいます。とても強い恐怖心やストレスを感じてしまっているのだと思います。

夏になると花火の音に怯えてしまう犬が多いと思いますが、花火大会へは連れて行かない、家の窓やカーテンを閉めておく、安心できる場所を用意してあげるなど対処すると良いと思います。掃除機の音が怖いのであれば、掃除機をかける部屋以外の部屋やケージの中で待たせてあげると良いと思います。

病院が苦手なのであれば、待合室ではなく車の中や病院の外で待つようにすることでストレスを軽減させてあげることができると思います。恐怖やストレスを感じることを無理やり行うと、もっともっと恐怖心が強くなってしまいますので、少しずつ慣らしていくと良いと思います。

老化によって足の筋肉が衰えてしまった

私たち人間と同じように、犬も老化によって足の筋肉が衰えてしまい、足がガクガク震えてしまうことや、歩行が困難になってしまうことがあります。足の筋肉が衰え、踏ん張る力が低下してしまったことで、カラダを支えることが難しくなってしまっているのです。

そのまま放ってしまっては筋肉はもっともっと衰えてしまい、歩くことも、立ち上がる事もできなくなってしまいます。足への負担がとくに大きい胴長短足の犬種、大型犬に多く見られます。

老犬だから歩かせるのは可哀そうだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、老犬にだって十分な運動が必要であり、筋肉を維持するために大切なことです。若い頃のように走ったりなどの運動はできなくとも、毎日のお散歩を欠かさず、筋肉の衰えを予防しましょう。

病気の可能性

犬のお尻

恐怖心を感じて足がガクガク震えているわけではない。老化によって足の筋肉が衰えてしまったわけでもない。それなのに足がガクガク震えてしまう場合には、何等かの病気である可能性を疑っても良いと思います。気になる場合は、躊躇せず病院に行き獣医さんに相談しましょう。必要であれば検査を受けてみましょう。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアはとても強い痛みを伴います。
骨の間に挟まっている椎間板が外に出てしまうことが原因で神経を圧迫し、痛みや跛行、ひどくなると麻痺を引き起こします。

跛行がもっとも飼い主さんが気づく症状だと思いますが、場合によっては足はつけるけど負重がうまくできない場合は足がガクガク震えることがあるかもしれません。また、足だけでなく、痛みから全身の震えを伴う場合もあります。

低血糖

血液中の糖分がなんらかの原因により不足してしまうことで引き起こされ、ブルブルと全身に痙攣がおき、もちろん足も震えることがあります。

悪化してしまうと意識がなくなってしまい、そのまま死に至る可能性もあるため、低血糖症であると確実にわかる場合には糖分を補給させ、わからない場合にはすぐに病院へ行きましょう。

まとめ

犬用車椅子

犬の足がガクガク震えてしまうことにはたくさんの原因があります。上記でご紹介したこと以外にも、寒くて震えていることもありますし、おトイレを我慢して震えていることもありますし、興奮して震えていることもあります。

愛犬の足がガクガク震え、様子も何だかおかしいし原因もわからない、そんなときはすぐに獣医さんに相談しましょう。

はてな
Pocket

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 匿名

    犬の足がガクガクする理由として、記事にあるように恐怖やストレス・筋力の衰えやヘルニア等様々だと思いますが、我が家の愛犬は薬による副作用で足がガクガクしていました。以前、肉球の炎症の治療で<ステロイド>を多量に服用していた時期がありました。それまでは、足が震えたことがありませんでしたが、後ろ足がかなりガクガクとしてきて驚きました。ステロイドの代表的な副作用は多飲多尿が知られていますが、それに加えて我が家の場合は足の震えが目に見えて酷かったです。皮膚が良くなり薬を止めてからはピタッと震えがなくなったので、おそらく薬が影響しているかと思います。治療の為にやむ負えないかと思いますが、その件があってからは薬に関してかなり慎重になりました。
  • 投稿者

    40代 女性 てとめる

    足がガクガクするのは老化が原因だろうなんて思いましたが、色んな理由があるんですね。というのも私の飼っている愛犬は現在、13歳になり老化で足がガクガクしてしまっているので多くはこの理由だろうと思っていました。うちの場合は筋肉がやはり衰えてしまったことからガクガクしています。もちろん維持させるためにも散歩をしてはいますが、老化は進んでいるようですね。老化もすぐにはじまるのではなくて最初は何となくゆっくり歩くようになったな…。と思うようになり、次第に階段が苦手になったな…。と思うようになりました。なので、急にガクガクしだしたら病気の可能性も高そうなので、病院へすぐに行くのがいいのかもしれないですね。
  • 投稿者

    50代以上 女性 ゆぅのまま

    突然 起き上がり 『キャン』と鳴いたと思ったら、起きかがれないようで横になったままです。しかも 左足が『ブルブル』震えて止まりません。どうかよろしくお願いします。
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。