犬が吐くような仕草をしている原因
まずは犬が吐くような仕草をした時に考えられる、病気とは違う原因を確認していきましょう。シチュエーションによっては、こちらの方が可能性が高いと判断できる場合もありますので、後ほど紹介する対処法を試してみてくださいね!
食べ物が喉に詰まった
もしもごはんを食べている最中、あるいは食後に吐くような仕草をしている場合には、食べた物が喉に詰まってしまった可能性が考えられます。特に犬は「早食いをしてはいけない」という概念がありませんので、早食いによって喉に詰まっていることが多いです。
ドッグフードにはウェットタイプとドライタイプがありますが、犬が喉に詰まらせる原因の多くは固形であるドライタイプです。ドライタイプを与えているというお家も多いのではないでしょうか。
もしもドライタイプを与えており、喉に詰まることが多い、または喉に詰まるのを予防したいと考えているのであれば、少量ずつ与える回数を増やしてあげると良いでしょう。
車酔い
人間も乗り物酔いをする人がいるように、犬も車に乗ると酔ってしまいやすい子と酔いにくい子がいます。車酔いしやすい子の場合には、短距離であっても酔ってしまう事がありますので、吐くような仕草を見せることがあるのです。
もしも車に乗っている最中に吐くような仕草を見せた場合には、多くの場合、車酔いになっている可能性が考えられます。
自分の愛犬が車酔いしやすいとわかっているのであれば、車に乗せる際には、なるべく休憩の回数を増やしてあげる、酔い止めを処方してもらうなど対処してあげましょう。
吐くような仕草を見せたら病気も疑って
ここまでは病気以外の原因をご紹介して参りましたが、吐くような仕草を見せている場合、中には病気が原因となっている可能性もあります。では、吐くような仕草を見せた時に疑うべき病気とはどのような病気があるのでしょう。
胃捻転
胃捻転はその名の通り、胃が捻転してしまい、周囲の臓器を圧迫してしまうなど命の危険性がある病気です。この病気は緊急性が高く、死に至ることも多い病気のため、すぐに病院へ連れて行かなければいけません。
この胃捻転が起こっている場合には、胃の部分がパンパンになるなどの症状が見られます。日頃から飼い主さんが観察をし、吐くような仕草をするとともにこのような変化が現れていないかを確認してください。
この胃捻転の原因には様々なものが考えられますが、ごはんを食べた後にすぐ散歩に連れて行くなど運動をさせてしまったり、早食いなどが主な原因として挙げられます。
特に大型犬が胃捻転を起こしやすいとされていますが、小型犬であっても胸の部分が深い犬種であれば起こす危険性が高まるようです。
飼い主としてできる胃捻転の予防策としては、先ほどお話ししたような原因を作り上げないことです。食後は休ませてから散歩に行かせたり、早食いを予防するために工夫をするようにしましょう。
吐くような仕草を見せた時の対処法
吐くような仕草を見せた時の対処法としては、何が原因で吐くような仕草を見せているかによって変わってきます。
今回ご紹介した病気が原因であれば、飼い主さん自らが対処することが出来ないため、すぐに病院へ連れて行くべきです。特に胃捻転は生じてからの時間が命取りとなることもありますので、少しでも疑うようであれば様子を見ずに病院へ連れて行きましょう。
車に乗っている際に吐くような仕草を見せた場合には、先ほど紹介したように車酔いの可能性が高いので、まずは停車できる場所に車を停め、一度車から降ろし、できるようなら吐かせたり、外の空気を吸わせること治ることが多いです。
もしも食べ物などを喉に詰まらせてしまっている場合には、病院へ連れて行くよりも先に飼い主さんが対処する方が良いとされています。なぜならば、病院へ連れて行く間に呼吸困難に陥ってしまう恐れがあるからです。
肩甲骨の間を強めに叩いたり、胸の部分から口元までを圧迫するように押し上げることで異物を出しやすくし、そのあとは犬自身の力で吐き出すという方法をとりましょう。既に喉元に見えているのであれば、ピンセットや指で取ることも可能です。ただこの場合はわんちゃんも興奮している場合が多いので、難しいようなら無理せず病院でとってもらいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように犬が吐くような仕草を見せた時は様々な原因が考えられます。シチュエーションや嘔吐物などを交えて判断し、適切な対応を取れるよう、日頃から情報収集やイメージトレーニングをしておくことが大切です。