ADHDとは?
人医療においては、多動性/不注意など衝動的な症状が特徴的な神経発達症の1つです。
人間では、6歳未満の早い時期から発症し、少なくとも症状が6か月以上継続している場合をADHDと呼んでいるそうです。
また、育て方や本人の努力では治ることは難しいといわれ、遺伝的な要因もあるとされています。
また、人間においては男子のほうが発症率が高いそうです。
年齢が上がるにつれて症状は改善され、大人にはADHDはないと考えられていましたが、最近では、成人してからADHDと診断される患者さんも増えています。
(大人の場合は、多動性ではなくて衝動性といわれていて、感情のコントロールができず、自身の感情が先行してしまったり、発言に一貫性がなかったり注意力が散漫になりやすいといわれており集中力の欠如が多くみられます。)
ADHDの症状
①不注意
- 一つのことに集中することができない
- あきやすい
- 気がそれやすく、物忘れが多い
②過活動
- 静かにじっとすることができない
- ずっとしゃべり続けている
- じっと定位置に座ることができない
③衝動性
- 他の人の話を聞かずにしゃべり続ける
- 要点がまとまらず結論がないまま話し続ける
などがよく言われている典型的な症状です。
犬にも【ADHD】ってあるの?
似たものはあります。
上記で説明したような症状や、状態になる犬がいるのです。 ただ、人のような【ADHD】という言葉はあまり使わず、【多動障害】という言い方をします。
例えば、飼い主が帰ってきて嬉しくなりすぎて、玄関と廊下をダッシュで行ったり来たり、、
何往復しても止まる気配が無かったり、ボール遊びをしていて、ボールを追いかけることが止まらなくなったりと過活動に近い症状が出ることがあります。
興奮しやすい・過剰反応
とにかく、興奮しやすい精神状態にあったり、すこしのことで過剰反応を示すことがあります。
ただ、犬の多動障害の発症例等の報告はあまりなく、実際にこれが確実に当てはまるのかはわかりません。
ただ、これ以外にも多動障害かもしれない症状もあります。
多動障害の可能性のある行動
・よだれをよく垂らしている・上記の過活動の症状がある
・トイレの回数が減る
・痩せている ・呼吸がはやい
などなど。
犬の【ADHD】にどう対処したらよいの?
人間と同じで薬で落ち着かせる方法があります。
獣医さんに症状や状況を説明し処方してもらいます。
薬の処方を受けても症状が改善しない場合などは、その犬の本質的な性格である場合もあります。注意してみてあげてください。
ただ、お薬をすぐに飲ませるのは抵抗のある飼い主さんも多いと思います。
原因を突き止めて、ケアしてあげることも可能です。
体を動かしてリラックスさせる
ストレスや運動不足からくることも多い犬たち。
なるべく、症状がひどくなる前に、運動などでストレスを解消してあげてください。
公園のお散歩や、ドッグランなどで体を動かしてあげてください。
体を自由に動かして、リラックスさせてあげることで少し楽になることもあるそうですよ。
まとめ
少しでも愛犬の変化に早く気づいてあげることができれば、もっともっと気持ちよく一緒に生活することができると思います。
あまり過剰に気にしすぎることも、犬たちのストレスになりかねません。
いつもとのちがいに気付いてあげられるよう、注意してみてあげてください。