春と秋にかかりやすい犬の病気とは?
日中は暑いくらいで夏が近づいていることを実感するような気温の春。
秋も日中は暖かく、暑いくらいの日もありますが、やはり朝晩はとても冷え込みます。
春と秋は寒暖の差がとても激しく、
春には20℃近くも気温の差が生じてしまうこともあるんです。
寒暖の差に注意しましょう!
お外で暮らしている犬なら日中は日陰を作ってあげたり、室内で暮らしている犬には日中は涼しい場所に移動できるようにしてあげたり、水分補給をしっかりできるようにたっぷりのお水を用意してあげたいですよね。
朝晩は冷え込んでしまっても風邪を引いてしまったり寒い思いをしてしまわないように温かい寝床を用意してあげましょう。
胃腸炎
寒暖の差が激しい春と秋に犬がかかりやすい病気には
「胃腸炎」
があります。
普段なら食べ物を吐いたり下痢をしたりすることは全くないという子が、春と秋の寒暖の差によって体調を崩し、胃腸炎になることで食べ物を吐いたり下痢が何日も続いてしまうことがあります。
実は、うちの子も春と秋は胃腸炎になりやすいのですが、食欲旺盛な子が突然ごはんを残すようになり、ついには全く食べなくなる。
そして、下痢が数日間も続いてしまうことがあります。
胃腸炎によって嘔吐や下痢が続いてしまうと脱水症状や血便の原因になってしまうため、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。
下痢止めや抗生物質を処方してもらうことができ、脱水症状がひどい場合には点滴を受けることもできます。
春から秋にかけてノミやダニに注意しましょう!
ノミやダニの予防は1年を通して行うことが最も理想的な予防法です。
しかし、
春から秋にかけての暖かい季節にはノミやダニの活動や繁殖が活発になるため、とくに予防に力を入れなければなりません。
ノミやダニを予防するお薬にはいろんなタイプがあり、服薬・塗布薬などです。
お薬は必ず獣医師の診察を受け、処方してもらったものを使用してください。
市販されているものもありますが、効果を保証することができません。
ノミとダニの両方に効果のあるお薬もありますし、それぞれに効果のあるお薬を使用しても良いですし、使用しやすいものを獣医師と相談して処方してもらうと良いでしょう。
ノミに寄生される事で引き起こされる症状
- 貧血
- 細菌の二次感染による皮膚の炎症や化膿
- サナダムシが小腸に寄生することによる下痢や嘔吐
- ノミアレルギー性皮膚炎による激しい痒み、湿疹、脱毛
マダニが寄生することで引き起こされる症状
- 貧血
- 発熱
- 黄疸
- 関節炎
- 食欲不振
- 全身性痙攣
夏にかかりやすい犬の病気とは?
十分な水分補給を!
夏の水分不足は熱中症や夏バテのリスクを高めます。
尿結石
や
腎臓病
などの病気を発症するリスクも高め、健康を著しく害してしまう可能性があります。
とくに小型犬は水分補給を十分に行えない場合がありますので、水を飲む量が少ない場合には飲みやすいように工夫してあげましょう。
犬の首の後ろの皮膚を引っ張った後、皮膚の戻り方が鈍いようであれば脱水症状を引き起こしている可能性があります。ただし、この脱水症状の評価方法について、太っていた子がダイエットして痩せた場合、皮膚が伸びてすごい皮膚の戻りが悪くなる場合があるので、気を付けてください。
夏の熱中症予防や脱水症状予防のためのペット用に飲料を利用しても良いですし、ドライフードをウェットフードに変えてみても良いと思います。
食中毒に要注意!
夏は犬も食中毒にかかってしまうリスクが高まります。
- フードの保存環境や保存状況
- お水は常に新鮮でキレイなものを飲めるようになっているか
- フードやお水を入れているお皿は清潔か
お皿などは毎日キレイに洗い、洗剤を使用したくない場合には熱湯消毒などしてみてはいかがでしょうか。
フードは置きっぱなしにせず、全て食べきらないようであれば片付けてしまいましょう。
冬にかかりやすい犬の病気とは?
冬は空気がとても冷たいため、鼻や喉の粘膜を傷めやすくなります。
ウイルスや細菌が侵入しやすくなりますので、粘膜が痛み働きが低下すると抵抗性が低くなり感染しやすくなります。
免疫力の低下している犬や老犬はとくに注意しましょう。
水を飲む量が減ることで膀胱炎になるなど泌尿器系の疾患が増えます。ごはんの後やお散歩の後は十分に水分を飲ませてあげましょう。
冬とくに注意したい病気
- 泌尿器系の疾患(膀胱炎など)
- 関節系の疾患(関節の痛み)
- 循環器系の疾患
- 呼吸器系の疾患(咳など)
- 感染症(ウイルスや細菌など)
冬は肥満に注意しましょう!
肥満も重篤な病気のひとつです。
厳しい寒さに備えて栄養や脂肪を蓄えようとしますが、運動を十分にさせてあげられないでいると肥満になってしまうリスクが高まります。
夏は熱中症対策としてお散歩や運動を控える場合がほとんどですが、冬は夏に運動をしなかった分、たっぷりと運動させてあげる時間を作ってあげましょう。
肥満は心臓病や関節系疾患やホルモンの病気などたくさんの病気を併発します。
食事や運動の管理をお願いします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
季節の変わり目、特に夏や冬は体調の変化が著しいので、毎日の健康管理と観察が必要ですね。
ワンちゃんは自分で体調の変化を伝えられないので、何かおかしいと思った時は早めに獣医さんに診察してもらいましょう。