犬の視力が衰える原因
犬は人間の4〜5倍の早さで年を取り年齢を重ねていくと目が衰えてきます。その他には年齢とは関係なく白内障や緑内障、網膜剥離など目が見えなくなる様々な病気があります。
白内障のように徐々に見えづらくなるようなものもあれば、緑内障や網膜剥離のように急に目が見えなくなるものもあります。
いずれにしても視力の衰えは目の異変のサインが必ず見られます。そのサインを見逃さないように日頃から愛犬の様子を観察することがとても大切です。
犬の目が衰えたら現れる行動
- 物にぶつかる
- 段差につまづく
- 床のニオイをやたら嗅ぎながら歩く
- 走らなくなる
- 以前よりも怖がりになる
- 急に触ると驚く
- 飼い主さんの側にいたがる
- 以前よりもよく吠えるようになった
- 以前していた遊びをしなくなる
- 飼い主さんと目が合わなくなる
自宅で出来る犬の視力検査
自宅で簡単に行うことが出来る視力検査です。是非行ってみましょう。
綿球落下試験
この検査は動く物に対して目で追うか診る検査です。
②落ちていく物に合わせて目や顔を動かし追うか見ます。動く物を目や顔で追う仕草が見られない場合は、目が見えていない可能性があります。
瞳孔反射テスト
この検査では目の瞳孔の反応を診る検査です。
②次に部屋を明るくして、犬の目の瞳孔の変化を見ます。正常であれば部屋を明るくすると瞳孔は小さく収縮します。瞳孔の大きさに変化が見られない場合は、目が見えていない可能性があります。
視力が衰えた犬の日常生活で気を付けるべきこと7つ
急に触らない
目が見えないと周りの状況を把握することが出来ません。急に触ってしまうと驚かせてしまいます。見えない犬は不安から臆病になりやすく、急に触られたことで驚いてしまい自己防衛のために相手に噛み付いてしまうこともあります。声を掛け近くに人がいることを知らせてから触るようにしましょう。
ヒゲを切らない
犬にとってヒゲはとても大切であり、人間の弱視や盲目の方が使う白杖のような役割を持っています。ヒゲによって障害物を察知し通れるかどうか判断しており重要な役割を持っています。ヒゲを切ってしまうと目の見えない犬はますます歩きにくくなると言われています。トリミングをする際はヒゲを切らないように事前にトリマーさんにお願いしましょう。
障害物をなくしバリアフリーにする
目が見えないと障害物を避けることが出来ないために物によくぶつかってしまいます。歩くときにぶつかってしまうような物は床には置かないようにし、歩きやすい空間を作りましょう。
玄関や階段などの段差には柵を付ける
目が見えないと段差に気付かずに落ちてケガをしてしまいます。そうならない為にあらかじめ危険な所には柵などを設けてそれ以上先に行けないような工夫をしましょう。
家具の角にカバーを付ける
家具の角は見えない犬にとって凶器です。特にマズルの短い鼻ぺちゃな犬種は顔面がぶつかってしまうと目の傷の原因にもなります。家具の角にはカバーを付けてぶつかっても大丈夫な工夫をしましょう。
家具の配置は変えない
目が見えなくなっても以前見えていた頃の記憶を頼りにしています。家具の配置を変えてしまうと生活しにくくなってしまいますので変えないようにしましょう。
飼い主さんと良い距離感を保ち安心させる
目の見えない犬は飼い主さんが側にいないと不安になりがちです。その不安から吠えてしまう原因にもなってしまいます。飼い主さんが感じられる場所に犬の居場所を設けたり、飼い主さんの匂いのする毛布や服などを側に置き安心させるのも効果です。
まとめ
目の見えない犬と暮らすにはちょっとした工夫が必要になります。
犬は嗅覚や聴覚も優れていますから目が見えなくても飼い主さんの協力があれば元気にお散歩に行ける子もいます。
飼い主さんが大切な愛犬の目の代わりになり支えてあげましょう。
ユーザーのコメント
女性 もこち
時に視力がかなり落ち、壁にぶつかるなどして大変でした。また、私の行動範囲内で
生活するようになったのです。その後すぐ家の中を大掃除して、段差などを減らしま
した。犬の視力が落ちた時に、家の中も改造してあげた方が良いです。