犬が寝てばかりいるときに心配な病気
前までは走り回ったり遊んだりしていてとても元気だった愛犬が、ずっと家の中で寝てばかりいると何か病気の表れでは…と心配になりますよね。
まずは、寝てばかりいる症状が見られる病気をご紹介します。
甲状腺機能低下症
のど元にある甲状腺という臓器から、分泌される甲状腺ホルモンの分泌量が減少することで発症する病気です。
甲状腺ホルモンとは、全身の細胞に作用して代謝を上げる働きを持つホルモンで、この機能が低下することで代謝が悪くなり全身に影響を及ぼします。
どんな症状が出るの?
- 動作が鈍くなる
- 表情が乏しい
- 毛並みが悪い
- 毛のツヤがない
- 脂漏症や膿皮症などの皮膚疾患
- 体温の低下により寒さに弱くなる
などが挙げられます。
どんな犬種がかかりやすいの?
どの犬種でも発症する病気ですが、特に大型犬であれば、「ゴールデンレトリバー」「ラブラドールレトリーバー」「シベリアンハスキー」、中型犬であれば「柴犬」「ビーグル」「シェットランドシープドッグ」、小型犬であれば「ポメラニアン」「ミニチュアダックスフンド」などがかかりやすい傾向にあります。
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
腎臓の上にある副腎から作られる副腎皮質ホルモンが、過剰に分泌されることによって引き起こされる病気です。
このホルモンが過剰分泌されると、皮膚や筋肉の分解が促進されると共に、肝臓から放出されるグルコースの生成が促進され、高血糖を引き起こします。
どんな症状が出るの?
- 水をたくさん飲む
- ごはんをたくさん食べるが痩せる
- おしっこの回数や量が増える
- 胴体の毛が左右対称に抜ける
※甲状腺機能低下症や糖尿病の併発にも繋がる病気です。
どんな犬種がかかりやすいの?
どの犬種でもかかる病気ですが、中でも「プードル」「ダックスフンド」「ポメラニアン」「ボクサー」「ボストンテリア」が発症しやすいといわれています。
甲状腺機能低下症やクッシング症候群は共に投薬治療で症状を和らげることができます。
ただし、そのためには早期発見、早期治療が不可欠です。
今までと様子が違ったり、気になる症状があればそのまま放置せず動物病院へ一度受診して、検査してもらうと良いでしょう。
犬が寝てばかりいるときの病気以外の原因
上記では寝てばかりいる場合の病気についてご紹介しましたが、特に気になる症状もないのに寝てばかりという場合についてご紹介したいと思います。
怪我をしている
皮膚・関節・骨格などの痛み
運動中や散歩中に腰や足を痛めてしまったり、家の家具にぶつかって怪我をしてしまった可能性も考えられます。
この場合、触ろうとしたり抱き上げようとすると痛みからか、唸ったり歯を剥き出しにしたりします。
内臓系の痛み
散歩の道中や家の中で中毒のあるものを拾い食いしてしまったり、食べ物ではないものを誤飲してしまった可能性もあります。
出血していないか、嘔吐はしていないか様子を見て、何か心あたりがないか確認してください。
症状が改善しない場合は獣医師に相談してみましょう。
老化や妊娠
老化
人間と同じように年を取ることで体力や筋力が低下し、若いころのように走り回ったり散歩することが難しくなります。
また、徐々に痩せてしまうので、老犬用の高カロリーフードを与えたり、ずっと同じ姿勢で寝ている場合は体位を変えたりマットを敷いたりして、床擦れにならないよう心がけてください。
妊娠
避妊手術を行っていない6歳~7歳までのメスであれば、妊娠しているかケースも考えられます。
オス犬とかかわりがあった場合は可能性があります。
今までのフードを受け付けなくなったり、嘔吐などの症状が見られた場合はつわりが起きているかもしれません。似たような症状で偽妊娠もあります。
まとめ
いかがでしたか。
いつも元気だった愛犬が寝てばかりだと、飼い主さんとしても見ていて辛いですよね。
何か気になる点があればそのままにせず、病院や獣医師へ相談してみてください。
病気が原因であれば、早期発見が愛犬の健康にもつながります。
ユーザーのコメント
30代 女性 もこじ
40代 女性 TIKI
30代 女性 須永智尋
30代 女性 maki
50代以上 女性 コナン
女性 colo
ここ最近貧血気味だったからとご飯量を少し増やしたらあっという間に体重が増加してしまい、獣医さんにもダイエットしましょうと言われてしまったので食事量を調整しています。そのせいか、お腹が空きやすいのか起きている時間が増えました。体重も少しずつ落とせているので調子も良く、心なしか元気になった気がします。
糖尿病はよく眠る傾向にあります。太らせすぎてもその傾向が出やすいので、食事もコントロールしながら、寝てばかりにならないようにしてあげるといいと思います。
たまに起こして日光を浴びさせてあげてもいいと思いますよ。
女性 シュナ
30代 女性 かき
普段は寝ながらも家人の動きを監視しているようで、部屋からみんないなくなると付いて来たり、音にも細かに反応しますが、具合が悪い時は寝ている姿もぐったり、目で追うのもやっとという感じです。
目に元気が無かったり、水を飲みに立ち上がったりするときもよたよたした様子。寝てばかりいても、やはり具合が悪いときはいつもとは様子が違います。
年を取るにつれて寝ている時間が増えて来たように思いますが、加齢ととともに健康問題の心配が増えるのも事実。静かに寝ているからといっても、たまに様子をうかがってあげた方がいいですね。
40代 女性 匿名
次の日の散歩のおねだりはなくゴロゴロしてました。夕方散歩しようと、外に出ましたが、寒い風邪が吹いてやめました
獣医さんにみせなきゃと、支度していましたが、様子がおかしい。
名前を呼びながら鼻をなでなでしていたら
クーンクーンってか細い声で鳴いて、フーッと、息をはいて、呼吸が止まりました
平成29年10月5日午前8時47分永眠
女性 コロ
女性 ゴン吉
調子が悪い時はお腹周りを温かくすると回復力も上がるので、そういう時は静かに寝かせてあげた方がいいですね。
男性 匿名