「雑種犬」と「ミックス犬」の違いは?
「雑種犬」ってこんな犬!
親の犬種が不明、もしくは親が雑種犬であり、2種以上の犬種が自然に交配して生まれた犬のことを「雑種犬」と呼びます。見た目や性格が1匹1匹違うので、それぞれの個性が際立つのが雑種犬の良いところ。
子犬と成犬で見た目が大きく変化することもあるため、どんな犬に育つのか想像しながら成長過程を見守れるのも嬉しい点です。
「ミックス犬」とは?
言葉だけを聞くと、「雑種犬とミックス犬って何が違うの?」と考える方はきっと多いはず。ニュアンス的には似ているように感じますよね。
ミックス犬とは、純血種同士、異なる種類のわんちゃんを交配させて生まれた犬のことを指します。
《ミックス犬の一例》
- チワワ✖️ミニチュアダックスフンド=チワックス
- ポメラニアン✖️トイプードル=ポメプー
- マルチーズ✖️トイプードル=マルプー
- ヨークシャーテリア✖️チワワ=ヨーチワ
- ポメラニアン✖️柴犬=ポメ柴
特定の犬種を掛け合わせているため、各犬種の可愛い特徴をいいとこ取りできるのが魅力です。成犬になったときの体の大きさも、親犬の犬種を参考にして、ある程度事前に把握しておくことができます。
「雑種犬」と「純血犬種」の違い
純血種を飼うメリット・デメリット
特定の犬種を飼いたい方は、純血種の犬を選んでいます。犬の性質を理解した上で、成長後の容姿を想像しやすい、といったメリットがあるからです。
一方で、純血種の中には先天性の疾患を持っている犬もいるため、健康状態には気を配る必要があります。血統を守るために、近親交配が行われることが原因の一つなのだそうです。全ての犬がそうと決まっている訳ではありませんが、雑種犬と比べると疾患を持つ確率は高くなります。
血統書から分かること
一般的に聞く血統書とは「血統証明書」の略です。純血種であることを証明する、戸籍のような書類になります。わんちゃんが生まれた場所、母親と父親の血統図、ブリーダー情報などが明記されています。
祖先にチャンピオン犬がいる場合、取得したチャンピオン種別・登録日も記載されます。「雑種犬」と「ミックス犬」は純血種ではないため、血統書は発行されません。
雑種犬の魅力的なポイント3つ!
なんと言っても体が丈夫!
様々な遺伝子が混ざっているので、犬種特有の疾患にかかりにくいとされています。これは交配を繰り返して生まれた、雑種犬ならではの特色と言えるでしょう。
《犬種別 疾患例》
- チワワ:水頭症、気管虚脱
- ミニチュアダックスフンド:椎間板ヘルニア
- 柴犬:外耳炎、白内障
- フレンチブルドッグ:短頭種気道症候群
気候に合わせた順応性
気候の変化にうまく適応することができるため、体調を崩すことが少ないようです。暑い・寒いといった地域の環境に適した体質に進化を遂げていることが考えられます。
寿命が長い
体が丈夫ということは、病気や怪我になるリスクが低くなります。生命力の強さもあって、純血種の犬より寿命が長いとも言われています。
まとめ
どんな環境で生まれ育ったとしても、大切な1つの命であることには変わりありません。みんな同じように幸せになる権利を持っています。
しかしながら、雑種犬や流行が去った純血種は、未だに保健所に持ち込まれるケースもあるのです…。殺処分をなくすには、1人1人の行動が重要になってきます。
犬は飼い主を選ぶことができません。それぞれの特性を理解し、家族に迎え入れてあげて下さい。最後までお読みいただき、ありがとうございました。