犬の口が臭くなってしまうNG習慣4選
1.口の中が乾燥しているのに対処しない
人間にも言えることですが、十分に水分を摂っていると、唾液が粘らず、口内も潤っています。逆に水分が不足してくると唾液がべたつき、口臭の原因になります。
例えば、気温が上がる時期にあまり水を飲まなかったり、鼻炎などで鼻を使った呼吸が出来ない時に犬の口の中が乾燥します。そんな状況にも関わらず、水分を与えることに無関心で、愛犬の口の中が乾燥していてもなんの対処もせずにいるのは、完全にNGです。
2.愛犬の口の中をチェックしない
愛犬の口が臭いと気付いているのに、口腔内に異常があることにも無関心。食事やおやつを食べにくそうにしていたり、おもちゃに血がついていたりしても全く気にかけず、歯磨きはおろか、口の中を見ることすらしない。
このような接し方を続けていると、気が付いた時には手遅れということになりかねません。しっかりチェックしましょう。
3.排泄物の異常があるのに対処しない
愛犬が一日に何回排便するか、どのくらいの量を排便するかなど、愛犬の排便のパターンを全く把握せず、愛犬がふだんどんな排泄物をしているのか、色、形、量など、なにもわからない。便秘をしていても、下痢をしても、全く関心を持たない。便秘をしていても、下痢をしていても、特になんの対処もせず、同じ食事を与える。
このような状況は、犬の口臭の原因になります。消化管と口はつながっていますので、消化管のトラブルは口臭を引き起こします。
4.愛犬の食事に関心がない
犬の体にとってどんな食事がいいのか、犬の内臓の仕組みや犬それぞれの体質、あるいは必要な栄養素などについて全く興味がないために、犬の食事の原材料などにも関心がなく、口臭や体臭の元になりがちな原材料が含まれていても、気にせずに犬に与え続けてしまう。また、犬が食べ残した食事を片付けず、犬が食べきるまでずっと食器の中に放置し、犬の食器を清潔に保とうともしません。
このような状況では、食器の中で腐敗してしまったフードを誤って食べてしまったり、体質に合わないフードを食べてしまうことになります。
犬の口が臭くなってしまう原因
内臓のトラブルが原因の場合
肝臓や腎臓などの新陳代謝を司る内臓の働きが鈍くなっていたり、腸に排泄物が詰まっていると体内に毒素を含んだガスが蓄積されます。そして、そのガスが血液の中に溶け込み、それが肺を通過して呼気に混ざって吐き出されます。呼吸が臭いので、当然、口が臭いと感じます。
口腔内のトラブルが原因の場合
歯周病が進行して、歯茎が化膿していると、肉が腐ったようなニオイを放ちます。
食事が原因の場合
ドライフードではなくウエットがメインの食事の場合、その食べカスがいつまでも口の中に残り、犬の口を臭くする原因になることがあります。
犬の口が臭くならないようにする予防法
歯磨きを習慣づける
口の中に食べカスが残っていると、歯石が出来る原因になります。愛犬に食事を与えた後は、出来るだけ食べカスが歯の表面に残らないように歯ブラシを使ってブラッシングをする習慣をつけましょう。動物病院などで歯磨きの仕方について指導を受けることが出来る場合もありますので、まずは、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
水分を十分に摂取出来るように気を配る
新鮮な水がいつでも飲めるようにしておきます。散歩の途中や散歩から帰った後は水を飲むように促します。もし、あまり好んで水を飲まないのであれば、鶏肉のゆで汁、ペット用の牛乳などを与えます。
健全な排泄が出来るように気を配る
極端に排泄物が固かったり、長い間排泄が無かったり、逆に排泄物が常に異常に柔らかかったり…という時にすぐに気付くように、健全な排泄のパターンを把握しておきます。
発酵食品であるヨーグルトや納豆なども様子を見ながら食事にトッピングしたり家の中でトイレをする場合は、落ち着いて排泄出来る環境を整えて、健全な排泄が出来るように気を配りましょう。
まとめ
人間にも言えることですが、犬も、口に限らず体臭が強くなっている時にも、健康上になんらかの問題があると考えるべきです。言葉で「歯が痛い」「ウンチが出なくてお腹がパンパンで辛い」などと私たちに伝えられない分、私たち飼い主は愛犬の健康についてなにか異常があればすぐに気付くように、ふだんから気を配る必要があります。
もちろん、なにか異常があってから気付くよりも、まずは健康を維持できるように気を配るのが前提です。また、愛犬だけでなく、家族の口臭にも気を配ってみましょう。そうすれば、「なるほど、二日酔いの時はこんなニオイなのか」「便秘してたらこんなニオイがするのか」と口臭と健康に深い関りがあることに納得されると思います。