犬にとって人間の薬はとても危険!絶対に与えないようにしましょう
人間の薬は犬にとって毒となるものがたくさんある
愛犬の調子が悪いとき……、例えば下痢をしたり嘔吐をしたりしたときに「人間用の薬を少量与えても大丈夫かな?」と感じたことがある飼い主はいると思います。しかし、犬に人間の薬を与えるのはとても危険な行為となるので絶対に与えないようにしましょう。
では、なぜ犬に人間の薬を与えるとダメなのかといいますと、薬によって中毒を引き起こす可能性が非常に高いからです。
また、たとえ犬が飲んでも大丈夫な薬だとしても、薬は服用する量が少量違っただけで逆に体調が悪化してしまうことがありますので、獣医以外の人が独断で犬に薬を飲ませるのはとても危険な行為となってしまうのです。
1錠飲んだだけで命を亡くしてしまう場合も……
人間の薬を飲むと犬にどのような悪影響を与えてしまうのか。人間の薬を1錠飲ませただけで愛犬が亡くなってしまった。愛犬がくしゃみをしていたので人間の風邪薬を1/10程度与えたら翌日大量の吐血をして亡くなってしまった、といったケースが実際にあったようです。
人間の薬の中でも風邪薬や消炎鎮痛剤(頭痛薬など)などの痛み止め薬は特に犬の体に悪影響を与えやすく、小型犬だと1錠未満の量を与えただけで命を失ったり危険な状態になったりしてしまうことがあるそうですよ。
もし万が一愛犬が人間の薬を飲んでしまったときは命を亡くしてしまう危険性がありますので、可能な限り早く病院で治療を行ってもらうようにしましょう。
犬の薬と人間の薬のお話
人間の薬は犬にとってとても危険なものとなりますが、意外にも動物病院で処方される薬の約8割程は人間の薬が使われているそうです。おそらく、まだ犬や動物専用の薬があまり開発されていないから仕方なく人間の薬を利用しているのでしょう。
実際に私は以前、「愛犬が下痢をしたときは人間の整腸剤○○を少量飲ませると良い」と獣医にアドバイスをもらったことがあります、こういったアドバイスをしたり人間の薬を利用して治療が行えるのは、膨大な医学の知識とその犬の状態をキチンと把握している獣医だからからこそできることとなります。
素人である私たち飼い主が独断で人間の薬を与えてしまうと、大切な愛犬の命を奪ってしまう危険性がとても高いので絶対に真似をしないようにしましょう。
犬が人間の薬を誤飲しないように対策しよう
犬が生活するスペースには人間の薬を置かない
犬が人間の薬を飲んでしまう原因は主に2つあります。1つは飼い主が与えてしまうこと。もう1つは犬が誤飲することで誤って服用してしまうことです。
犬に人間の薬を誤飲させないようにする方法としては、犬が生活するスペースに薬を置かないことが一番効果的な方法となります。ですので、普段から愛犬が生活する部屋には薬を置かないように徹底しましょう。
頑丈な箱に入れて人間の薬を保管する
また、愛犬が噛んでも壊れない頑丈な箱に薬を入れる。というのも誤飲を防ぐ効果的な方法といえます。愛犬には家の中を自由に歩き回らせてあげたいと思っている場合は、頑丈な箱に薬を保管し、犬の手の届かない場所に保管するのが良いといえるかもしれませんね。
まとめ
人間の薬は犬にとってとても危険な物となります。ネットを見ていると「犬の調子が悪いときは人間の薬○○を少し与えると良いよ。」といった情報を時々みかけたりすることがあると思います。
なかには本当に与えると症状が改善される場合もありますが、間違った情報が書かれていたり愛犬の症状や病気によっては逆に毒となって命を失ってしまったりする可能性も高いといえますので絶対に真似をしないでください。
愛犬が体調不良になったときは迷わず動物病院に連れて行って適切な治療をしてもらってくださいね。