1.震え・よだれがでる
タバコを直接吸わなくても、その煙を吸うことで周りにいる人や犬もガン(肺ガンや鼻腔ガンなど)になる危険性がある、という話はとても有名ですよね。
そんな危険なタバコを人や犬、その他の動物が食べてしまうと、もっと危険な症状が出てしまうということをご存じでしょうか?タバコにはニコチンという成分が含まれていますが、誤飲をすることで、このニコチンによる中毒症状を引き起こし最悪の場合命を落としてしまう場合があります。
例えば、『震え』や『よだれがでる』といった症状はニコチン中毒になっているときに起こる症状として知られています。寒くない。不安や恐怖を感じるものもない。なのに何故か愛犬が震えている。いつもよりよだれを多く垂らしている。そんな場合は、タバコを食べてしまった可能性がありますので、喫煙している飼い主は灰皿を調べたり残っているタバコの本数を確認したりすることをおススメします。
2.下痢・嘔吐、悪化すると血便や血尿も……
『下痢』や『嘔吐』もタバコを誤飲した際に出る症状となります。何かを誤飲したときは、自分の体を守るために悪い物を出そうと本能的に嘔吐しやすくなるそうです。下痢や嘔吐は誤飲だけでなく他の病気でも起こる症状なので、下痢や嘔吐だけで『タバコの誤飲』だと判断することは難しいといえるでしょう。
ですので、他の症状も出ていないか確認したり、先ほどもお伝えしたようにタバコを食べていないか灰皿やタバコの本数を数えたりする必要があるといえます。
また、症状が酷くなると血便や血尿をすることもあります。この段階まで症状が進んでしまうとかなり中毒症状が進行し、命にかかわる事態です。この段階まで症状が進行する前に病院を受診してください。
3.興奮しだす・幻覚症状がでる
ニコチンの中毒症状が出ると、興奮して一時的に活動的になることがあるそうです。普段大人しい愛犬が珍しく元気そうに動いている、攻撃的になっている、と感じたときは気をつけた方がいいといえるでしょう。
また、タバコを誤飲することで幻覚症状を引き起こすこともあります。幻覚症状が出ているときは足元がふらついたり立つことが難しかったり……、何かを気にするように辺りを見ている、といった具合に、明らかに普段と違う行動をすることが多いので、すぐ異常に気づくことができると思います。
4.酷い場合だとけいれん・呼吸困難の症状がでて死に至ることも
致死量になる量のタバコ(小型犬だと2本分ほど)を食べてしまったり、中毒症状が進行したりすると、けいれんや呼吸困難といったとても危険な症状が出るそうです。最悪の場合、命を亡くしてしまうこともあるので、気づいたら即病院に連れて行くようにしましょう。
また、誤飲した際に呼吸が変に早くなっている場合も、ニコチンの影響です。できる限り早く病院に連れて行くようにしてあげてくださいね。
犬がタバコを誤飲したときは絶対に水を飲ませないこと!
犬が誤飲したときに、水を飲ませて吐かせようとする飼い主は少なからずいることと思いますが、タバコを誤飲したときは絶対に水を飲ませないようにしてください。なぜなら、水を飲ませると中毒症状を引き起こすニコチンが体内に吸収されやすくなり、さらに症状が悪化してしまうからです。
酷いときは、水を飲ませてからすぐに症状が悪化して、そのまま死に至ることもあるそうなので、水を飲まさず病院に連れて行って、適切な処置を行ってもらうようにしましょう。
まとめ
犬はタバコが毒のある食べ物だと理解していません。ですので、灰皿に置いている吸い殻やテーブルにあるタバコを見つけると、時々食べてしまうことがあります。
犬が届かない安全な場所にタバコを置くだけで、簡単にタバコによる中毒症状を予防することができますので、タバコを吸っている人は愛犬の安全のために普段からタバコや灰皿の置き場所には気をつけるようにしてあげてくださいね。