マダニやノミが愛犬に付いた場合、手で潰しても良い?
答えはノーです!!
たしかにマダニやノミは人間の手で潰すことで、それ以上の吸血を抑えることはできます。
しかし、忘れてはいけないのが、マダニやノミの体内にいる病原体です。
マダニやノミが媒介する病気はたくさんあり、中には犬だけでなく人間にも感染してしまう大変恐ろしい病気もあります。
そういった病気の病原体は、マダニやノミの体内に潜んでおり、犬を吸血する際に、犬の体内に移動し、感染します。
もし、マダニやノミがすでに犬の皮膚にくっついて、吸血を始めている状態で、彼らを潰してしまうとどうなるでしょう?マダニやノミの体が押しつぶされることで、中の病原体が犬の体内に入ってしまう危険があります。
ですので、犬に寄生したマダニやノミは、決して手で潰してはいけません。
犬に洋服を着せていれば安心?
答えはノーです!!
マダニやノミは、犬の皮膚に食いついて吸血する寄生虫ですが、特にマダニは、犬の体に寄生した後も犬の体の表面を歩き回り、できるだけ食いつきやすそうな場所まで移動します。
では、その食いつきやすそうな場所ってどこでしょうか?実は、体中の皮膚の中でも特に柔らかいところ、まぶた、耳の縁、お腹などに多く寄生します。
もちろん、厳重に洋服を着せれば、お腹や背中の寄生は防げるかもしれませんが、耳や目の周りまで洋服で多くことは不可能ですよね。
ですので、けっしてお洋服を着せたからといって、マダニやノミの予防にはならないので、注意が必要です。
アロマやハーブで対策すれば安心?
答えはノーです!!
たしかにアロマやハーブの中には、マダニやノミに対する忌避効果(アロマやハーブを避ける効果)をうたっているものもあります。
しかし、それらは完全な忌避効果が認められているわけではないので、実際のところ、アロマやハーブを使っても、マダニやノミの寄生は認められます。
あくまで、動物病院で処方される予防薬の代わりにはなりませんので、注意が必要です。
冬は寒いから大丈夫?
答えはノーです!!たしかにマダニは寒い冬にはほとんど見かけることがありません。
しかし、冬は特にノミに注意が必要です。
ノミは13℃以上あれば生息可能ですし、普段はチリやホコリを食べて生きていくことができます。
ですので、冬でも家の中など暖かい場所の片隅で、じっと生き延びることができます。
もちろん、その近くを犬や人間が通れば寄生しますので、冬であってもきちんとノミ・マダニ予防を実施するようにしましょう。
マダニ・ノミの効果的な予防策は?
近寄らない
マダニやノミが潜んでいる草むらなどにはなるべく近寄らないようにしましょう。
また、予防薬を使っていない犬や猫には寄生している可能性がありますので、野良猫に近づかないことはもちろん、マダニ・ノミ予防を実施していないペット可施設(ホテルやトリミング、ドッグカフェやドッグランなど)も避けていただいた方が無難です。
もちろん逆にそういった予防をしっかりと行っている施設は安心して利用することができます。
しっかりとした予防薬を定期的に投与する
最もマダニ・ノミ寄生で効果を発揮してくれるのがこれらの予防薬です。
大きく分けて飲むタイプと犬の皮膚に垂らすタイプのものがありますが、どちらも効果が非常に高く、マダニ・ノミ予防においてはもはや必須グッズといえるでしょう。
最近では、フィラリア予防も同時に行えるタイプのものもありますし、今夏には、1回の予防薬投与で3ヶ月効果が持続する(通常は1ヶ月)ものも新発売になりますので、より手間をかけずに予防することが可能です。
しかし、ホームセンターなどで売られている予防薬は、その効果がはっきりしませんので、使用するなら動物病院で処方される予防薬を使用しましょう。