フロントラインはノミ・マダニ予防薬市場でシェアNo.1
ワンちゃんのノミ・マダニの予防薬、今では混合ワクチンやフィラリア予防薬と同じくらい、ワンちゃんにとってスタンダードな予防となりました。
今では、いろんな製薬会社から犬用のノミ・マダニ予防薬が販売されるようになりましたが、今でもシェアNo.1、もっとも実績のあるノミ・マダニ予防薬といえばメリアルの「フロントライン」です。
フロントラインは犬用のノミ・マダニ予防薬としてもっともポピュラーで、広く処方されているお薬です。その成分「フィプロニル」は、ペットショップやホームセンターで市販されているノミ・マダニ予防薬と違って、その有効性と安全性をきちんと確かめられた成分ですので、安心してご使用いただけます。
フロントラインの製品ラインアップ
フロントラインには、通常の「フロントライン」と「フロントラインプラス」の2種類のラインナップがあります。さらに「フロントライン」には「滴下型」と「スプレー型」があります。
いずれも有効成分は「フィプロニル」という成分で、ノミ、マダニさらにはシラミとハジラミに対する駆除効果が認められています。
さらに加えて「フロントラインプラス」には「(S)-メトプレン」という成分も含まれており、ノミの卵や幼虫に対しても寄生予防効果を認めています。
予防薬に含まれるフィプロニルってどんな成分?
ノミやマダニの神経伝達物質をブロックすることによる、いわゆる神経毒により駆虫効果を発揮します。この神経毒は哺乳類にはほとんど影響せず、昆虫類の神経に作用するので、ワンちゃんには安全に使用できると言われています。
フロントラインの効果的な使い方
フロントラインはノミの寄生に対して約1.5ヶ月間の予防効果、マダニに対しては約1ヶ月間の予防効果がありますので、基本的には1ヶ月に1回のペースで使用します。
「滴下型」はワンちゃんの首のやや後ろ(肩甲骨の間)の毛をかき分けて、皮膚に直接垂らすだけ。それだけで約24時間後には全身に薬剤が広がります。
「スプレー型」は全身の皮膚にスプレーするだけ。滴下型より多少手間はかかりますが、滴下型よりも素早く効果が現れますので、実際に寄生してしまった場合に特に有効です。
滴下型はどうして全身に効くの?
首の後ろに垂らされたフロントラインの薬液は、徐々に全身に広がっていきます。そして全身の皮脂腺(毛穴にある皮脂を分泌する腺)にとどまるため、一箇所の滴下で全身に広がっていきます。
フロントライン使用上の注意点
- 生後8週齢未満の仔犬には使えません。
- 滴下型は首の後ろに垂らしますが、それは「犬が自分で舐めることができない場所」という意味ですので、あまり後ろ(腰の近くなど)には垂らさないようにしましょう。
- フロントラインの薬液は24時間で吸収されるので、使用後約24時間は、シャンプーや水遊びは控えた方がよいです。
- 頭部には皮脂腺があまり多くありません。そのため、背中の後ろに垂らした薬剤が顔まで広がりづらいわんちゃんもいます。より確実な効果を得るためには、首の後ろに垂らした薬剤を、ほんの少しだけ頭にも垂らすとよいでしょう。
フロントラインに関するQ&A
フロントラインを使ってもノミやマダニに咬まれることはありますか?
フロントラインをはじめ、ほとんどのノミ・マダニ予防薬は、皮膚に有効成分が浸透していますので、実際にノミやマダニは皮膚を咬むことで薬剤が入ります。そのため、一時的に咬まれてしまいますが、咬んだノミ・マダニは48時間以内に駆除しますので、ほとんどワンちゃんには影響ありません。
犬に副作用はありませんか?
通常の使用であれば、有効成分の使用量はほんのわずかですので、有効成分に対する副作用はほとんどありません。しかし、皮膚が敏感なワンちゃんの場合、フロントラインは液体の中にアルコールを含んでいますので、その刺激でかぶれてしまうことがあります。
また、フロントラインを塗布後に、その部位を舐めてしまうと、ヨダレなどの症状がみられることがあります。
フロントラインをつけたにもかかわらず、マダニが寄生した時は?
通常は寄生しても1日も経たないうちに薬剤がマダニに浸透しますので、問題はありません。もし、どうしても気になる場合は、スプレーを噴霧することで、より高い効果を得られます。
ただし、顔の周りなど、ややフロントラインが行き渡りづらい場所に寄生した場合、追加で滴下してもマダニがくっついたままになることがあります。それは、マダニが皮膚を咬んでしばらくすると、マダニの口からセメント質を分泌して皮膚と強固にくっついてしまうためです。
しばらくしてもマダニが落ちないようなら、動物病院で取ってもらうといいでしょう。
人間への影響はありますか?
犬と同様、人間への薬剤の影響はほとんどありません。しかし、フロントラインの添付文書では、薬剤に触れないよう書かれてありますし、有効成分「フィプロニル」は農薬としても使用されており、その使用にはしっかりとした規制もありますので、注意は必要です。
また独特の臭気がありますので、それが苦手な方は気分が悪くなるなどの症状がみられることがありますので、十分な換気をしながら使用するなど、注意が必要です。
寒い地方では、ノミやマダニがいないのでしなくても良い?
私自身、5年ほど前まで北海道に住んでいましたが、普通にマダニ寄生で動物病院に来院されるワンちゃんはたくさんいました。また夏場に山を歩くと普通に服にマダニが付いてきましたので、もはや日本でマダニがいない地域はないと考えます。
さらにノミは、気温が13℃以上で生息が可能なため、冬場でも野良猫についていたり、また家の中に住みついていたりして、いつでも寄生できると言われています。
ですので、寒い地方でもしっかりと予防は必要ですし、ノミのことを考えると、冬場の予防も必要と考えます。
どうしてもうまく滴下できないときは?
滴下しようとしたり、スプレーをしようとすると、極端に嫌がって、うまく使えないワンちゃんもいると思います。また、皮膚が弱いわんちゃんでフロントラインをつけるとかゆみがでるワンちゃんもいると思います。
そんなワンちゃん達には、同じメリアルから出ている”飲むタイプ”のノミ・マダニ予防薬「ネクスガード」をお勧めします。ネクスガードは牛肉風味(原料は大豆由来)のおやつタイプの飲み薬のため、食べさせやすく、効果の発現はフロントラインよりも早いため、フロントラインと同様、安心してお使いいただけます。
そもそも本当にノミ・マダニ予防は必要なの?
ノミやマダニは、それらの寄生でワンちゃんにかゆみや皮膚の炎症を引き起こすだけでなく、重度の場合は貧血などを起こすことがあります。さらにはノミやマダニに潜む病原体が犬に感染すると、「バベシア症」「瓜実条虫症」といった中には命に関わるような病気にかかってしまうケースもあります。
そして、人間がマダニからうつされる病気に「日本紅斑熱」や「重症熱性血小板減少症症候群(SFTS)」といった非常に恐ろしい病気がありますが、これらを引き起こすマダニは、犬にも寄生しますので、場合によっては、犬に寄生したマダニが、さらに人を咬んでしまうリスクもゼロとは言えません。
このようなことから、「予防」という観点からは、混合ワクチンやフィラリア予防と同様、ノミ・マダニ予防もワンちゃんにとって重要な予防であり、必ず実施していただくべきものだと考えます。
最後に
犬のノミ・マダニ予防薬は動物病院で処方されるだけでなく、ペットショップやホームセンターでも類似品が販売されています。しかし、類似品は効果がはっきりせず、実際に類似品を使ってもノミ・マダニが寄生してしまうケースを多く経験しています。
ですので、ノミ・マダニ予防には効果や安全性をきちんと検証している、動物病院の製剤をご使用いただければより安心してお使いいただけるものと考えます。
また、フロントラインを発売しているメリアルは、日本では「セーブペットプロジェクト」という企画で、動物保護活動へも積極的に支援していますし、世界的にも様々な人道支援活動を行っている会社さんです。
そういった社会貢献活動に積極的な会社を応援するという意味でも、ぜひノミ・マダニ予防薬には「フロントライン」「フロントラインプラス」をお使いいただければと思います。
商品情報
ペットに寄生した成ノミやマダニを速やかに駆除。加えて、2つ目の有効成分(S)-メトプレンがノミの卵の孵化・発育まで阻止するダブルの効果で、寄生中のノミだけでなく、その繁殖・再寄生を予防します。
ユーザーのコメント
30代 女性 ななみ
30代 女性 violet
40代 女性 海桜
40代 女性 グーグルぽち
私は予防として愛犬に滴下型を使っています。首の後ろに垂らすので、行う当日が雨だったり、明日明後日に雨の天気予報が出てるときには、効き目が落ちると嫌なので避けています。
またこの液体はたった1部に垂らすだけで体に広がり、そのうえ1ケ月も効果があるのですからとても強いものだと思います。一度愛犬の頭にチュっとしようとして、間違って液体に触ってしまったことがあるのですが、唇が少ししびれました。特に赤ちゃんなど小さな子のいる家は気を付けて使用することをおすすめします。
滴下型のコツとして液体をしっかりと首に付けるために、垂らしたあとによく揉みこんであげると良いようです。
わが家の愛犬は小型犬で、副作用は一度もありません。しかし、主成分のフィプロニルは害虫の駆除に使われているため、100パーセント無害なわけではないという考え方もあるようです。そのため、飼い主さんの間でも賛否両論があるかと思います。
問題なく使用するためにも、少しでも気になることがあるときは、迷わず獣医さんに聞くことがとても大事ですね。
30代 女性 副作用
健康な犬猫が投与後に死亡しているケースが何十例かあります。
投与後数時間後の死亡でも獣医、メーカーのほとんどが
「因果関係不明」「関連がないとはいえない」という意見です。
散歩コースや住居環境をふまえ、飼い主が副作用の可能性を知ったうえでの
投与が良いのではと考えます。
50代以上 女性 ことぶき&ハッピー
初めて見た時は骨型クッキーだと思いましたし抵抗なく食べてくれたので楽に与えられます。
ただ、ずっと(1年中)薬を与えるのは抵抗あるので12月までとし1月〜4月頃までは自然の物で作られてるスプレーに変えるつもりです。
10代 女性 トイプードル