愛犬の震えについて
みなさんは、愛犬が震えているのを見たことがありますか?日常生活を振り返れば、意外と愛犬が震えているシーンを見かけていることでしょう。しかし、愛犬の異常な震えは、病気の症状である可能性も考えられるのです。大切なペットですから、震えの原因が知りたいこともあると思います。
では、いったいどんな時に愛犬は震えるのでしょうか?
まずは、病気などではなく一般的な生活をする中で、犬は震えていることもあるということを覚えておきましょう。
例えば、シャンプーや川遊びなどで全身が濡れた時には、身体をプルプル振るわせて、飛沫を払おうとするでしょう。また、我が家のワンパク娘の日常ですが、屋外で「でんぐり返し」をして遊ぶのが大好きな犬の場合は、ひとしきり遊んだ後に身体をプルプル振るわせて、砂や草、枯れ葉などを払い落とそうとします。
どちらも、側にいる飼い主の存在なんてお構いなしの迷惑行為ではありますが、元気な証拠!と微笑ましくもありますね(笑)
もう1つ、よくある光景としては、抱っこされた後やケージから出た後、初めて会った犬とご挨拶した後など、緊張をほぐす目的で、全身をブルブル振るわせることがあります。これは、カーミングサインの1つで、自分をリラックスさせるのが目的だといわれています。また、嫌だという意思表示で全身をブルブル振るわせることもあります。
このような、日常的に見られる「震え」については、病気の心配はありませんが、異変がある場合と比較するためにも、普段の様子をしっかり確認しておきましょう。病気になってからは早期発見が重要であり、今後の生活に大きく関わってくることなので、要チェックですね。
犬が震える主な原因とは
犬の震えは、ただ見守っていればいいというものばかりではありません。気温やストレスの場合もあれば、著しく体調を崩した、怪我をしている、病気がある、加齢によるものなど、その原因は様々にあります。ですので、下記の原因からくる震えを今一度確認しましょう。
寒さからくる震え
犬の体には、暖かそうな毛皮があるからといって、寒さに強いとはいえません。犬も人間と同じ様に寒さを強く感じると、震えることで体温を保とうと自然に反応します。
夏でもクーラーの効き過ぎが原因で震えを生じる場合があります。特に、パピー、チワワ等の小型犬、シニア犬は温度調節が苦手な傾向がありますので、室内の温度や散歩時の衣服について、気を配ってあげるようにしましょう。寒すぎて病気になってしまう、なんてこともあるのですから。
ストレス(特に恐怖)からくる震え
地震、雷、ドライヤー、掃除機の音など、犬にとって怖いと思う音を聞いた時に震える場合があります。また、飼い主に強く叱られた、病院で怖いおもいをしたといった恐怖体験や、怖がりの性格の犬では見知らぬ犬や場所でも震える場合があるようです。
甘やかすのはよくありませんが、無用なストレスは心身に害を及ぼします。飼い主の努力で、愛犬のストレスをコントロールしてあげるようにしましょう。
怪我による痛みからくる震え
その他には、足の具合が悪い、身体をぶつけたなど、痛みにより震えを起こしている場合があります。愛犬がどこか痛がっているところがないか確認してあげてください。
吐き気からくる震え
何らかの原因で吐き気があったり気持ちが悪い場合、震えを伴う諸症状を起こすことがあります。主に乗り物酔いや食べ過ぎが原因の事が多いようですが、嘔吐や下痢が続く、痙攣を起こしたりぐったりしている場合は、中毒や薬の副作用、病気なども考えられます。そんな場合は、獣医による迅速な手当てが必要となります。先ほども言いましたが、病気は早期発見がカギ!異変を感じたらすぐに病院へ行きましょう。
高熱による震え
感染症や熱中症など、何らかの原因で高熱がある場合にも震えの症状をみせます。
全身を大きく震わせているのならば身体のどこかが痛い、細かい痙攣のような震えならば、中毒等による中枢神経の異常など重い病気も考えられます。
犬の「震え」「痙攣」の症状から考えられる病気一覧
てんかん発作
てんかん発作の症状
急に倒れる、全身の筋肉が震える、泡をふくなど
てんかん発作の概要
何の前触れもなく起こりますが、30秒ほどで終わり、その後は嘘のようにケロっとしています。てんかん発作の原因は、極端な天候の温度差や精神的ストレス、周囲環境の変化とされていますが、原因がよくわからない場合もあります。再発は命の危険も。
低血糖症
低血糖症の症状
ぐったりする、痙攣発作、下半身の麻痺など
低血糖症の概要
基礎疾患や気温の低下などが原因で血中の糖分濃度が著しく低下してしまうために起こる。
脳腫瘍
脳腫瘍の症状
てんかん発作、運動失調、性格の変化など
脳腫瘍の概要
脳の細胞が腫瘍化する場合や血管肉腫や乳腺がんの転移など原因は様々。良性か悪性か、腫瘍のできた部位によっても症状が大きく異なる。
犬ジステンパーウイルス感染症
犬ジステンパーウイルス感染症の症状
40℃前後の発熱、鼻水、くしゃみ、咳、震えや痙攣、嘔吐、下痢
犬ジステンパーウイルス感染症の概要
犬ジステンパーウイルスにかかった犬の飛沫感染や接触感染による起こる。ワクチン未接種の子犬やシニア犬、体力が落ちている犬は発病しやすい。治療法はなく対処療法中心となる。
尿毒症
尿毒症の症状
元気がなくなる、食欲不振、下痢や嘔吐、震えや痙攣
尿毒症の概要
なんらかの理由で腎臓のろ過機能が低下した時に、本来なら尿で排出する老廃物が体内に蓄積されて起きる症状。
中毒
中毒の症状
激しい嘔吐、下痢、痙攣
中毒の概要
タマネギやチョコレート、殺虫剤などの薬品類、除草剤など、危険度が高い食べ物を口にした際に起こる。迅速な手当を行わなければ命に関わる。
この他にも、震えや痙攣を伴う疾患は多くあります。
犬の震えについてのまとめ
突然の震えや痙攣、震えが続く場合は命に関わる病気を患っている可能性もありますので、そんな時は一刻も早く獣医さんの診断を仰ぐようにしましょう。飼い主さんの判断が愛犬の生活(ストレスなど)に大きく関わるので、異変にはすぐに気づけるくらいの知識は付けておきましょうね。
ユーザーのコメント
女性 mocmoc
犬の震えは寒い以外にもありますね。冬の寒い時期やシャンプー後に、体温を上げるべく震わせる行動を取ることは特に問題がないと思います。
動物病院などに連れて行くと小刻みにブルブル震えることがありますが、これは緊張を解そうとしている震えですね。ストレスを感じているのかもしれないので、優しく撫でながら声を掛けてあげることで和らぎます。
問題なのは病気からくる震えですが、なかには一刻を争うものがあります。低血糖の場合はすぐに口内に糖分を補給しなくてはなりません。糖尿病でインスリン治療をしている場合なども特に注意しなくてはならない症状です。高血糖状態よりも低血糖の方が命に関わります。常に練乳など犬の好む糖分を用意しておくといいでしょう。震えから痙攣になる前に、急いで口内に塗り込んで応急処置をし、獣医さんに診てもらってください。
移動の際も練乳は持参し、様子を見ながら少しずつ与えてください。
元気のある時の震えと元気がない震えは飼い主さんが一番わかると思います。心配な震えだった場合は急いで動物病院に連れて行ってあげてください。
30代 女性 ミレイ
初めて、まるで漫画のようにガクガクブルブルと震えました。
震えている時の愛犬は飼い主の私に抱っこされておりました、場所は、病院(笑)
診察台に上がって診察を終えた直後
「ママ、抱っこ〜」と私の身体によじのぼるようにして戻ってきた時でした。
特に体調が悪いわけでもなく
もう何年も通っている病院。最近、注射とか痛い治療もないのに
なんでだろう?と診察台を挟んで獣医師と首を傾げたのですが
後に原因がわかりました。
この日に限って悪天候だったため、病院までタクシーで来院したのです。
ほんの5分とはいえ、滅多に車に乗った経験がないため
抱っこされている間はともかく、診察台に上がった途端に
「これからどうなるの????」と不安になったためでした。
理由もわかったし、結果として笑い話で終わりましたが
愛犬の「震え」を肌で感じた時は本当に驚きました。
滅多に震えない子なら、飼い主さんも危機感を抱きやすいですが
比較的震える子の場合は、その内容を都度吟味してあげたほうがいいと思います。
40代 女性 momo
どんな薬にも多少の副作用はあるのかもしれませんが、それ以来、なるべく薬に頼らない治療法を探して治すようにしています。震えという目に見える症状の裏で、身体の中はどれだけの負担になっているかと思うと、飼い主が早めに対処していかなければ他の病も招いてしまうと強く思いました。
40代 女性 いちご
女性 たぬき
女性 MAHE
りました。これがずっと震えていたらちょっと怖いですよね。我が家の犬の場合は
緊張していたようですが、今後もよく注意して見るようにします。