犬を寄生虫から守るための予防と対処法

犬を寄生虫から守るための予防と対処法

大切な愛犬を寄生虫(マダニ、ノミ、フィラリアなど)から守るために知っておきたいことをまとめてご紹介。犬や人に及ぼす、とっても怖い寄生虫の影響。しっかりと寄生虫を知って予防しましょう!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

寄生虫は梅雨入りからが活発に!注意が必要な梅雨の時期

子犬

ジメジメとした季節に活発に動き出す、厄介な寄生虫たち。では、犬に寄生する寄生虫とは?

犬の皮膚に寄生する寄生虫

  • ノミ
  • マダニ
  • ツメダニ
  • 疥癬(ヒゼンダニ)

など犬の皮膚に寄生します。被毛やフケや皮膚などを食べて生きています。

犬の体内に寄生する寄生虫

  • 犬糸状虫(フィラリア)
  • 回虫
  • 原虫
  • 条虫

など犬の体内臓器に寄生し栄養を吸収して生きています。

通年を通して寄生虫の予防は大切なことですが、とくに寄生虫が活発に動き出す梅雨から夏の時期には注意がひつようです。

死に至るフィラリア症

蚊を媒体とする犬糸状虫が寄生すると名前の通り細い糸状の虫が体内の血管を這いずり回り、蝕んでいきます。適切な予防と治療を行わなければ、苦しみながら死にいたるとても怖い寄生虫の1つです。

蚊は梅雨から夏にかけてもっとも活動が活発になりますが、フィラリアの予防は気候によっては1年を通して通年予防が必要です。

ノミ・マダニが原因となる症状

  • アレルギー性皮膚炎

ノミ・マダニに寄生されることにより血を吸うノミの唾液がアレルゲンとなり激しいかゆみをともなう、皮膚炎をおこしたり仔犬や小型犬などは貧血をおこしてしまう危険性があります。

  • 条虫の体内寄生

ノミが寄生することで、ノミを媒体とする条虫が体内に寄生するチャンスをつくってしまいます。ノミも1年を通して繁殖しますが、梅雨から夏にかけもっとも活発に繁殖します。

  • ダニ麻痺症

マダニの種類によっては吸血する時に唾液の中に毒性物質を持っていて体内に入ってしまいます。この毒性物質により神経麻痺などを引きおこしてしまいます。

マダニ

  • バベシア症

マダニを媒体としてバベシア原虫に寄生され赤血球が破壊され重傷の場合には死にいたる場合もあります。

マダニは草むらが大好きです。夏の行楽で訪れることが多いキャンプ場や公園、河川敷などに潜んでいます。

ノミ・マダニ 人にも影響をおよぼす寄生虫

犬に寄生し自宅へと持ち込まれた寄生虫は犬だけでなく人にもさまざまな影響を及ぼします。
外出先でマダニに噛まれ重篤な感染症を発症し死亡してしまうこともあります。
マダニが好む草むらがある場所や山などに出かけるさいには、人間も虫よけ対策が必要です。

ノミによる人体被害

人間も犬と同じように、激しいかゆみがおそいます。重症の場合にはアレルギー性皮膚炎を引きおこしてしまいす。

犬糸状虫症(フィラリア症)

犬だけでなく全ての哺乳類に感染します。愛犬がフィラリア症の場合には正しく治療を行わないと、犬の血を吸った蚊が人間を刺すため、飼い主が感染する危険性が高まります。
乳幼児や抵抗力の弱い状態の人は注意が必要です。

エールリヒア症

マダニを媒介とした寄生虫による感染症で犬にも人にも重篤な症状が現れます。最悪のばあい命にかかわることもあります。

犬のノミ、マダニ、フィラリアなど寄生虫の予防は犬と人の健康を守ることに繋がります。
命にかかわる症状を引きおこす場合もあるのでしっかりと予防しましょう。

ノミ、マダニ、フィラリアなど寄生虫予防と対処法

正しい予防と対処法を知って、犬も人も寄生虫から身体を守りましょう。

ノミ、マダニ3つのおすすめ予防法

1、犬のノミ、マダニ駆除薬を使用する方法

1カ月に一度、からだに液体をたらすお薬です。さまざまな種類がありますので、動物病院で説明をうけ体重に合わせた適用量を使いましょう。

  • フロントラインシリーズ
【動物用医薬品】ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスジャパン フロントライン プラス ドッグ 犬用 S(5kg~10kg未満) 0.67mL×3本入

商品情報
ペットに寄生した成ノミやマダニを速やかに駆除。加えて、2つ目の有効成分(S)-メトプレンがノミの卵の孵化・発育まで阻止するダブルの効果で、寄生中のノミだけでなく、その繁殖・再寄生を予防します。

即効性・持続性・ノミ・マダニ100%駆除というお薬です。

  • プロテクトール

フロントラインと同成分でジェネリック医薬品です。

  • レボリューション

フィラリア、ノミ、ダニを一度で退治できるお薬です。

フロントライン(バニ)

これらの駆除薬は、たいへん強い殺虫成分が含まれています。この成分は節足動物にしか作用しませんが、使用のさいには注意書きをしっかりと読み、薬剤に直接触れたり誤飲などしないよう十分に注意しましょう。

万が一アレルギー反応などがある場合にはすぐに使用を中止して動物病院で診察をうけてください。
からだに付けた薬剤がしっかり乾くまで、犬が舐めないように多頭飼育の場合には隔離するなど十分に注意しましょう。

2、天然成分でノミ、マダニ、フィラリアを予防する

強い駆除薬を使わずに体に優しい天然成分を使って寄生虫を予防する方法があります。予防の効果は弱いので、虫よけという感覚で使用したほうがよいでしょう。

  • 天然成分の防虫スプレー

さまざまな種類がありますが、寄生虫が嫌がる天然の成分でできているので安心して使うことができます。主な成分は木やハーブです。

  • 天然成分のサプリメントで体内から防虫

さまざまな種類がありますが、ニンニクとビール酵母に含まれるイオウ成分でノミ、ダニが体に寄り付かない効果があります。

3、内服薬を使ってフィラリア予防

内服薬は月に一度飲ませます。さまざまなタイプがありますが、おすすめはおやつのように食べられるものです。美味しい匂いと味はお肉なので嫌がらずに食べてくれます。

錠剤や顆粒のお薬もありますので、愛犬に合わせてお薬を選んであげましょう。

犬がノミ、ダニに噛まれたときの対処法

  • ノミを見つけても安易につぶすのは危険です。ノミをつぶすことでノミの体の中にいる寄生虫を犬の体内に入れてしまう危険性もありますので、寄生してしまったら動物病院で駆虫してもらいましょう。
  • マダニを引っ張って取り除く事も危険です。噛みついてるマダニの口が皮膚の中に残ってしまい皮膚炎の原因となります。長く寄生し大きくなっているマダニは噛みつく力も強いので専用の器具を使って駆除するか、駆除薬を使います。その後の治療も必要になりますので、必ず動物病院で駆虫してもらいましょう。

最後に

登山を楽しむワンちゃんにマダニが寄生してしまった

4月に登山に出かけた犬が体中にマダニが寄生し、目の粘膜にはちいさなダニがびっしりと寄生していました。

すぐに駆虫し、大事にはいたりませんでしたがこの子は事前にノミ、マダニの予防をしていませんでした。大量のダニに一気に寄生されたのですぐに発見することができましたが、飼い主さんが予防してあげられるケースでした。

一緒にお出かけする場所がノミ、マダニの寄生の可能性が高い場合にはワンちゃんの同行はひかえたほうがよいですね。

ノミ、マダニ、フィラリアなどの寄生虫は正しく予防すれば防ぐことができます。犬への寄生虫の予防は、人間の身体をまもることにもつながります。

長毛犬種などは、皮膚に寄生していなくてもノミ、ダニが毛に絡まって家に運び入れてしまう場合があります。

帰宅後、耳やシッポの付け根、目の周りなど異変がないかを確認し、室内にいれる前に体をチェックしてあげるようにしましょう。

室内を清潔に保ちこまめに掃除機などをかけるようにして、ノミ、マダニが持ち込まれても繁殖をさせない環境作りが大切です。

フィラリア予防は年に1度の血液検査を

4~12月まで、地域によっては1年を通してフィラリア予防を行うことをお勧めします。毎年、4~5月にフィラリア症の検査をおこないましょう。

内服の予防薬は飲み忘れがあるとその効果を発揮できませんので、忘れずに飲ませましょう。外に出ないから安心というわけではありません。室内にも蚊は侵入しますので、室内の虫よけなどもしておくとさらに安心です。

日頃のケア

毎日のブラッシングなど、愛犬の身体にノミ、マダニが寄生していないか注意してみてあげましょう。
皮膚のただれや、抜け毛などの症状がないかもみてげるようにしましょう。

ノミ、マダニを予防するブラッシング用のスプレーなどを併用しても良いでしょう。

1年を通してしっかりと予防して、ノミ、マダニ、フィラリアなどの寄生虫をよせつけないようにしましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 joe

    ノミ・マダニ予防は、皮膚に滴下するタイプの予防薬をおすすめしたいです。
    最近内服薬が多く出回っていますが、うちの犬は副作用が出てしまいました。動物病院で購入したときには、副作用はまずない、くらいのことを言われたのですが、嘔吐と目の充血、2日弱ぐったりするような副作用がありました。これはおかしいと思って他の動物病院へ行って聞いたところ、その薬は副作用が出る犬が多いため取り扱っていないと言われてしまいました。ネットで調べたら、確かにうちの犬と同じような症状の犬が出てきました。
    長毛種だったため、滴下するタイプだと毛玉になりやすくなるため内服タイプを試したのですが、それ以降は絶対にやめています。
    皮膚ん滴下するタイプの有名な2商品は、その動物病院の先生が若い頃から20年以上まだ重篤な副作用は経験していない、と聞いたため私の愛犬もそれを使用するようにしています。
  • 投稿者

    女性 もんたん

    わー!記事の写真を見てドキッとしてしまいました・・・。この「寄生虫」って、本当に厄介ですよ!記事にもありますが、特にジメジメする時期から、注意が必要になると思います。初めて犬を飼うという方は、寄生虫についてよく知っておくと良いと思います。知識が無くていきなり犬に寄生虫が付いてしまうと、本当に焦ります。私の最初に飼った犬はペットショップで購入しました。喜んで家へ連れて帰ったのですが、なんだか具合が悪く、子犬なのにグッタリしているのでどうしたのか?と思ったら、既にフィラリアにかかっていました。小さい身体で苦しんでいる姿に涙が出てきました・・・。寄生虫は「犬の体内臓器に寄生して栄養を吸収して生きている」なんて、本当に気持ちが悪いですね。日々の予防をしっかりしてあげたいです。
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