犬の唾液の状態がおかしいなと感じたら…
みなさんは愛犬の唾液の状態が何だかおかしいなと感じたことはありませんか?ヨダレが垂れてしまうほど唾液の出る量が多くなった、ネバネバとして粘り気のある唾液になった、唾液のニオイがあまりにもきついなど、明らかにおかしいと唾液の変化に気づくことがあるかもしれません。もしかすると、唾液の異常は何等かの病気のサインである可能性があります。犬の唾液の状態から考えることができる病気の可能性についてお話したいと思います。
犬の唾液の量が多くなったなと感じるようになったとき
口内炎
口内炎が起きると唾液の量が増えるだけではなく、痛みを伴うことがあります。あまりの痛みに食事をしなくなってしまう犬もいます。口の中が赤く腫れていないか、歯茎が白っぽくなっていないかなどチェックしてみましょう。
食道梗塞
食道梗塞は食べ物や異物を喉に詰まらせてしまったことが原因で起こります。食道梗塞は病気ではありませんが、唾液の量が多くなることは病気だけではありませんので、安易に判断しない方が良いです。喉に詰まらせてしまったものを吐き出そうとし、激しく咳をすることもあります。
犬の唾液がネバネバとしてきたなと感じるようになったとき
- 歯肉炎
- 歯周病
- 細菌の増殖
などの可能性を考えることができます。
唾液のネバネバは口の中の環境が悪化してしまっている証拠です。犬も毎日の歯磨きが必要なのですが、怠っている飼い主さんも多いようです。よく「歯磨きガムを食べているから」と言う飼い主さんがいらっしゃいますが、歯磨きガムを噛むことと歯磨きをすることは全く違うと言っても過言ではないと思います。
歯石がつきやすい状態です
口の中の環境が悪化し、歯肉炎や歯周病を発症し、さらには歯石がつきやすい状態になっています。一度ついてしまった歯石は歯磨きでは取り除けません。歯石がついてしまう前に対処してあげましょう。
犬の唾液のニオイがきつい!7つの病気の可能性
部屋に愛犬の唾液のニオイが充満して臭うほどであれば、あまりにも異常な状態であると考えられます。唾液のニオイがきつくなる原因として考えられる病気にはこのようなものがあります。
- 便秘
- 糖尿病
- 胃炎
- 心臓病
- 肝臓病
- 腎臓病
- 腫瘍(ガン)
唾液のニオイがあまりにもきついけど、いつも通り元気な様子で食欲もある。そんなときは病院で診察を受けてみると良いと思います。症状はあらわれていなくても、カラダの中では病気が進行しているかもしれません。
口の中の環境を整えてあげましょう
口の中の細菌は血液を介して全身へとめぐります。口の中の環境が悪ければ、その悪いもの全てがカラダの中にめぐらされてしまうんです。大事なことは、やはり毎日の歯磨きです。歯磨きを嫌がるから諦めているという飼い主さんもいらっしゃるかみしれませんが、歯磨きは慣れです。慣れるまでに相当な時間がかかってしまう犬もいますが、歯磨きをすることを習慣化し、慣れるまで毎日少しずつ歯磨きをしてあげてください。また、口の中の健康診断も定期的に受けることをおすすめします。特別な検査をしなくても、唾液の状態や歯の状態、口の中のニオイだけで診断できるほど状態の悪い犬も多いようです。
まとめ
犬の唾液の状態が悪いとき、口の中の環境が悪化していることがほとんどです。口内炎・歯肉炎・歯周病・歯垢がたまっている・歯石がこびりついているなどがあります。歯磨きで改善することができる場合もありますが、歯がグラグラするなどの異常がある場合は全身麻酔での処置が必要になってしまうこともあります。心臓病・肝臓病・腎臓病などの病気の可能性もありますし、異変や異常を感じたらすぐに獣医さんに診てもらいましょう。