ぐるぐるまわっていることから考えられる理由
- 楽しい気持ちを表現している
- 飼い主さんの気を引きたい
- ストレスが溜まっている
- 犬の痴呆症
犬は楽しい気持ちを体や表情で表現する生き物です。
ですから、毎日犬の様子を観察していると、今、楽しいのか、つまらないのか、遊んでほしいのか、放っておいてほしいのか、が手に取るように分かるようになります。
ぐるぐるまわることで、楽しく興奮した気持ちを表現しているときは、顔の表情も穏やかで、口角が上がり、笑っているような表情をしています。
逆に、真剣な表情で無心にぐるぐる回っているときは、飼い主さんの気を引きたい気持ちや、常同症などの心の病気が関係していることや、高齢犬の場合、痴呆症が関係していることもあるので、注意が必要です。
常同症とは
常同症とは、寂しい気持ちや退屈、ストレスが原因で、自分のしっぽを追いかけてぐるぐるまわるなど、意味のない行動を繰り返す病気です。
虫を追うような真似をしたり、足先を舐め続けたりするという形で症状が表れることもあります。
ぐるぐるまわっているだけでなく、足先を舐め続ける動作が見られ、最近、散歩に連れ出していないなど心当たりがある場合、ストレスが原因の常同症なのかも知れません。
愛犬の行動、顔の表情などよく観察して、どんなときにその症状が出るのか、見てください。
症状を軽くするためにできること
- お散歩にちゃんと連れていく
- スキンシップを十分に取る
ぐるぐるまわる行動が、お留守番が多く、かまってもらえる時間が少ない、寂しい気持ちや運動不足から来るストレスであることが分かったら、原因を取り除いてあげることが大切です。
常同症に対して、根本的な治療法は今のところないようですが、忙しい中でも、毎日愛犬の表情や行動をよく見てあげることを忘れないようにしたいものです。
痴呆症が原因でぐるぐるまわっている場合
犬も高齢化が進み、人間と同じで痴呆症になってしまう犬が増えているようです。
犬の痴呆症が原因でぐるぐるまわる場合は、早いスピードでくるくるまわるのではなく、同じところをゆっくりしたスピードで、円を描くようにまわっているという様子です。
円を描くように、くるくるゆっくりまわり続けているという症状のほかに、物にぶつかることはあるか、今までできたことができなくなっていないか、粗相をしてしまうことはあるか、など、犬の生活の変化にも注意して観察してみてください。
高齢性認知症、又は脳障害の疑いもあるので一度、動物病院で検査してもらうのが良いかも知れません。
もし、高齢による認知症に犬がなってしまったら、お互いが楽しく暮らせるように、飼い主さんは犬の暮らしやすい環境を整えてあげる必要があります。
まとめ
犬がぐるぐるまわるのをやめない理由を考えてみました。
犬が楽しい気持ちを表現するために、ぐるぐるまわっているのなら安心ですが、心の病気や、高齢の場合、認知症の可能性もあるようです。
毎日、愛犬の行動や表情を観察して、もしもストレスが溜まっているようなら、少しでも原因を取り除いてあげたいですし、犬が高齢になっても、飼い主として犬の必要に応えてあげたいですね。