犬のあくびの理由6つ!
犬があくびをする理由はいくつかあります。
1.眠いとき
まず犬があくびをする一つ目は犬が眠いとき、これは人間と同じですね。犬も同様に眠いとき、脳に酸素を取り込みながら血行をよくするために犬はあくびをするのです。なのでいっぱい遊んだ後や、ご飯を食べ終わった後など、眠いときにはあくびが見られます。
2.相手が興奮している感情を収めたいと思っているとき
犬があくびをする二つ目は、あくびをすることで相手が興奮している感情を収めたいと思っているときにします。飼い主さんに叱られたときや飼い主さんが怒っているとき、イライラしている様子が犬に伝わっているときあくびをします。
3.緊張しているとき
犬があくびをする三つ目は緊張しているときです。犬自身が緊張を和らげようとするときにあくびをします。初めての場所に行ったときや初めての人に抱っこされたときなど、何らかのストレスや緊張している場面で、犬自身や相手の気持ちに対して緊張を和らげるためにします。
4.つられてあくびをしてしまうとき
犬があくびをする四つ目はつられてあくびをしてしまうです。人間も誰かがあくびをしているのを見ると、つられてあくびをしてしまうことがありますよね。これと同様で飼い主さんがあくびをすると、犬もつられてあくびをすることが最近の研究でわかりました。
5.犬同士で喧嘩をしたくないとき
犬があくびをする五つ目は、犬同士で喧嘩をしたくないときです。知らない犬と出会ったときに犬があくびをしたときは「争うつもりはないよ」と伝えています。出会った犬とご自身の犬のどちらかがあくびをしたら、もうそれ以上関わらない方がお互いに良いのでその場を離れましょう。
6.病気のとき
犬があくびを多くする六つ目は病気が考えられます。「犬のあくびの回数が多いな」と感じるときには何か体調不良が原因かもしれません。犬はしゃべることができないので、様子を伺い、早めに動物病院へつれて行き、獣医師さんに診てもらいましょう。
上記の六つの中で、疲れている、眠いときでないのに出てしまうあくびのことを「生あくび」と言います。生あくびは、人間で言うと冷や汗が出ていることと同じです。犬のあくびが、何らかの病気のサインであることもありますので、見逃さないようにしましょう。
シチュエーション別で見分ける「犬のあくび」の意味
犬がどういう状況であくびをしているかによって、その意味も変わってくると思われます。普段の暮らしのシチュエーションごとにあくびの意味を説明します。
- シャンプーやトリミング中のあくび:シャンプーやトリミングが嫌いで「早く終わって欲しい」という意味です。
- 散歩中のあくび:散歩中のあくびは他の犬がいる場合が多いです。これは「争うつもりはない」という意味です。
- しつけ中のあくび:「もう怒らないでごめんなさい」という意味です。普段から叱られすぎていると、「嫌だな」という意味にもなります。
- ドッグランの後のあくび:脳に酸素を取り込もうとするあくびで、「疲れたな」という意味です。
- 知らない人に撫でられた時のあくび:「ドキドキするな」という緊張していることを意味しています。
- 抱っこされた時のあくび:抱っこが苦手な犬の場合に「不安だな」という気持ちを意味しています
- 車に乗った時のあくび:車が嫌い・車酔いをしているため、体調がすぐれない時に「リフレッシュ」したいということを意味しています。
犬のあくびが多いことから考えられる病気
貧血症
犬のあくびが多いことで考えられる病気に貧血症があり、犬に貧血が起こっているときの主な症状は、元気消失、運動を嫌がる、舌や粘膜が白っぽい、 おしっこが赤くなる、呼吸が早くなるなどです。これらの症状にプラスして頻繁にあくびを多くしているときは注意が必要になります。
寄生虫
犬のあくびが多いことで考えられる病気に、犬が寄生虫に感染することで上記に紹介した「貧血症」を引き起こすことがあります。主にマダニやノミなどが原因です。犬の体の皮膚に寄生して血を吸って感染させます。特にマダニから感染する「バベシア」は黄疸や貧血を起こし命にかかわります。 素人には取るのが難しいので、動物病院へつれて行き適切に処置をしてもらいましょう。
低血糖
犬のあくびが多いことで考えられる病気の低血糖状態とは、犬の血液中の糖分が少なくなり、脳の働きが低下している状態を言います。
特に超小型犬や子犬時期に起こりやすく、寝てばかりいるときやフラフラしているときにあくびが多い、などの症状が見られたときは要注意です。
うつ病
犬のあくびが多いことで考えられる病気に、人間と同じように強いストレスを長期間感じると、犬もうつ病にかかることがあります。
犬のお留守番が長時間で毎日続く、コミュニケーション不足、お散歩に連れて行かない、飼い主さんがいつも怒っていてイライラしているなど、犬に強いストレスがかかる状態で過ごしているとうつ病を発症してしまいます。
犬のうつ病の症状も人間と同じで、食欲がなくなり、狭いところに閉じこもって反応が悪くなったり、犬自身が自分の手や足などを噛んだりする自傷行為をすることもあります。
その初期症状として犬のあくびが多いときがありますので、上記の症状に当てはまる場合には犬ときちんと向き合い、ストレスを溜めにくくする工夫をしましょう。
歯の不調
歯石が溜まっていたり、歯肉炎で歯茎が腫れている、歯が痛むといった「歯の不調」がある時はいつもと違うあくびをする場合があります。口の開け方もいつもとは異なることがあります。
またあくびをしながら、「クーン」や「キャン」と鳴くこともあります。これは、口腔内のどこかに痛みがあるためだと考えられます。あくびをする時の様子がいつもと違っていたり、声が出ていないか注意して観察するようにしてください。
犬のあくびが多いことから考えられる病気の対処法
あくびが多いと先ほど紹介したように「貧血症」「寄生虫」「低血糖」「うつ病」「歯の不調」といった病気の可能性があります。
どれも、基本的にかかりつけの動物病院に連れて行き、獣医師の診察と治療を受けるのが適切です。ここではそれぞれの病気になった際の対応や予防といった対処法について紹介します。
- 貧血症:動物性たんぱく質や脂質など身体の基本となる栄養をベースに、ミネラルやビタミンのバランスも考えたドッグフードを与えるようにしましょう。運動不足にもならないように注意してください。
- 寄生虫:動物病院で寄生虫駆虫の薬を定期的に飲むことが最大の対処法です。また普段から気を付けることとして、湧き水や雨水などの生水を飲まない・野鳥や食肉の生食をしないようにしてください。
- 低血糖:超小型犬や子犬だけでなく、成犬でも低血糖になることがあります。低血糖になったら、砂糖水やガムシロップを水に溶かしたものをガーゼに含んで吸わせてください。
- うつ病:重症の場合は動物病院で抗うつ剤を処方してもらい、きっちりと服用してください。それ以外にも家族とのコミュニケーションを増やし、お散歩・ドッグランなどで気分転換をするように心がけてください。
- 歯の不調:口腔内の病気は、慢性腎不全や胃腸炎などの深刻な病気を引き起こすことがあります。かかりつけの動物病院で歯科検診を定期的に受けるようにしましょう。可能なら、犬用の歯ブラシで歯磨きケアをしてください。
まとめ
今回は犬のあくびが多いことについてご紹介いたしました。犬も人間と同様にあくびをするときは理由があります。犬のあくびが多いことで病気のサインであることもありますので、犬のあくびが多く繰り返す場合には、必ず早めに動物病院へ連れて行ってあげましょう。