犬が蚊に刺された時の主な症状4つ
1.腫れる
蚊に刺されると犬も人間と同じく赤く腫れてきます。多くの場合、人間同様に腫れているだけですので、そんなに心配する事はないでしょう。放置しておくだけで自然と治っていきます。
2.痒くてしきりに掻く
蚊に刺されると痒くなってしまいます。こちらも人間と同じ症状となります。人間の場合、蚊に刺された部分を掻き過ぎると悪化してしまうのを知っているので我慢する事ができますが、犬の場合は痒くて気になってしまうと何度も掻いてしまう危険性があります。酷い時は蚊に刺された部分がかぶれたり、出血や化膿したりする場合もありますので、愛犬が蚊によく刺されているようでしたら、病院で薬をもらうなどして対応しましょう。
3.蚊アレルギー
意外に知られていないのが蚊アレルギー。昆虫アレルギー皮膚炎とも呼ばれていたりします。通常の虫刺されの様な症状が一般的ですが、ごく稀に蜂などで有名な『アナフィラキシーショック』になる場合もあり酷い時は呼吸困難や発熱、蕁麻疹などの症状が出る様です。命の危険に関わる事もありますので充分に気を付けないといけませんね。
4.フィラリア症
犬を飼っている人なら必ず聞いたことがある程有名なフィラリア症。犬フィラリアといわれる寄生虫が引き起こす症状で、蚊から感染する事がとても多く病気なってしまうととても厄介です。酷くなると命に関わる大きな症状となります。
フィラリア症にかかっている犬の血を吸った蚊が血と共にフィラリアの幼虫を吸い、別の犬の血を吸った際にフィラリアの幼虫が体内に入り感染する。という事が主な原因となっています。
この犬フィラリアは成虫になると30センチほどの長さにもなる細い線状の寄生虫です。
場合によっては感染してからフィラリア症の症状が出るまでに数年経過する場合もあり、場合によっては発症までの間、何の症状も出ない事があるようです。ですので、検査をしないと感染しているのかどうかほぼ分かりません。また、犬フィラリアは主に心臓、肺動脈に寄生すると言われていて、肝臓や腎臓、呼吸器や血液関連の部分に障害を与える恐ろしい症状です。
フィラリア症の初期症状としては、まず咳が出始めてきます。少し進行してくると、苦しそうに呼吸をしていたり、元気や食欲がなくなってくるといった風に体調が悪くなっていきます。さらに悪化してしまうと、腹水が溜まったり、咳に血が混じる。血色素尿をしたり呼吸困難になるといった症状になってしまい、命を失ってしまう事にもなってしまいます。
さらに、症状が悪化してから治療をするという事になっても、治療自体にリスクがあります。手術で心臓や肺に寄生するフィラリアを取り出すのは凄く体に負担がかかりますし、薬で駆除する場合でもフィラリアが心臓や血管に詰まってしまい障害を残してしまったり、最悪の場合命を落としてしまう事もあるようです。
犬が蚊に刺された時の対処法と予防法
症状がおさまらない時は病院へ
ほとんどの場合、蚊や虫に刺された場合は少し腫れたり痒くなるといった症状だけなので、少し時間が経ったら症状がおさまります。しかし、愛犬がずっと痒そうに掻いていたり、蚊に刺された部分が悪化しているようでしたら、すぐに病院に連れて行って薬をもらう事をおススメします。
虫に刺されないための予防が大事
前もって蚊に刺されない様にしておく事で、様々な危険な症状にならない様にできますよね。予防で対処できるのでしたら、予防する事が一番良い方法となります。
例えば、薄い服を着せて蚊に刺される場所を減らす方法があります。涼しい素材のものもあるので夏でも着せる事ができます。しかし、どうしても犬にとっては普段より暑くなってしまいますので、熱中症対策もしっかりとする様にしましょう。犬用の虫よけスプレーといった便利なものもあります。人間用の虫よけスプレーのように、愛犬にスプレーをしてあげるだけで蚊に刺されにくくなりますのでとても重宝しますよ。
蚊が少ない場所を選んで散歩をするのも予防法の1つ
夏や暑い日は蚊が多くなってしまいますので、蚊が少ない場所を選んで散歩をするだけで効果的な予防となります。蚊が好む場所としては水場や草が生い茂っている場所、バケツや小さな水溜まりになりやすい場所などがあります。そういった場所を避ける事で、蚊に刺されるリスクを減らす事ができますよ。
フィラリア症の予防
フィラリア症は感染して症状が現れ始めた時には、すでに深刻な状態になっている事がほとんどですので、毎年感染していないか検査をした後に、薬を使って予防しておくことがとても大切です。
フィラリア予防のための薬は様々な種類があり、注射をして予防したり薬を飲ませて予防できるもの、薬を体につけて予防するなどの方法があります。愛犬に合った方法を選ぶことができるので嬉しいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?蚊に刺されるだけで、時には愛犬の命に関わる程の症状になってしまう事もあります。ですが、あらかじめ予防をする事によって対処する事ができます。蚊は外だけでなく家の中にもいますので、少しでも愛犬の危険を減らすために予防をして守ってあげたいですね。