愛犬が突然吐いてしまったときの原因と対処法
愛犬が突然吐いてしまったら、原因もわからず、どのように対処したら良いのかもわからずに、アタフタしてしまうと思います。
飼い主さんにできる対処法には、どのようなものがあるのでしょうか。持病もなく、病気を経験したこともなく、さっきまで走り回って元気にしていたのに。
突然吐いてしてしまって、でもすぐに元通り元気になったというケースもあります。突然吐いてしまってから死に至ってしまうケースもあります。
犬が突然吐いてしまう主な原因と対処法についてみていきましょう。
犬が突然吐いたときの適切な対処法は様々にあります
草を食べた後に突然吐いてしまったとき
お散歩中、道端にある草を食べて吐いてしまうことがあります。
- 草によって胃が刺激されたことで吐いたのか
- 毒性のある草、除草剤などがついた草を食べてしまったことによって吐いたのか
この2つを比べてみても対処法の違いは明らかですし、毒性のある草であった場合には緊急に対処しなければならないでしょう。お散歩中に出会う草にはいろんな種類があります。
犬が食べても良い草もあります。犬が食べてしまうと中毒になって吐いてしまうものもあります。
最も重要なことは、すぐにできる対処法を知ることでもなく、飼い主さんがすぐ応急処置をすることでもありません。
「緊急性があるかどうか」「危険な嘔吐であるかどうか」この2つをしっかり見極められるようになることです。それこそが最も重要で適切な対処法です。
しっかり見極め、必要に応じて動物病院へ相談の電話をいれたり、病院へ行ったりしてください。
犬が突然吐いてしまったときの緊急性と危険度を見極める方法
吐いた原因は何なのか。一度だけ吐いたのか、複数回吐いたのか。吐いた内容物は何か。吐いた後の犬の様子はどうか。これらを確認し、緊急性や危険度を判断します。
飼い主さん自身で判断することがどうしても難しい場合には、病院へ電話して愛犬の様子を細かく伝えます。獣医さんから指示があるのでそれに従いましょう。
緊急性があり、危険度が高いと判断した場合には、すぐに病院へ連れて行きましょう。病院へ行くまでの間が不安なのであれば、何か必要な対処があるかなど、事前に病院へ電話して聞いてみても良いです。
犬が突然吐いてしまう原因
空腹の時間が長くなりすぎてしまった
空腹の時間が長くなりすぎてしまうと、胃の中が空っぽな状態が続いたことにより、胃酸が溜まっている状態も長く続いてしまうため、突然に吐いてしまうことがあります。
このような場合の嘔吐物は胃液なので、黄色っぽい液体を吐きます。それほど心配する必要はありませんが、様子をよくみておきましょう。胃液を吐いた後は胃酸によって食道が傷ついてしまっているかもしれません。
ドライフードはお湯でふやかしてやわらかくして与えた方が良いです。またはウェットフードなどの消化のよいものを与えても良いです。
ドッグフードを勢いよく食べ過ぎてしまった
一気に勢いよく食べ過ぎてしまったことで、突然に全てを吐き出してしまうことがあります。
嘔吐物は未消化のドッグフードです。その嘔吐物を見れば、ほとんど噛まずに飲み込んでしまっていることがわかります。
一気に食べてしまう場合は少しずつお皿に入れてあげるようにしましょう。早食いを防止するお皿も販売されていますので利用してみるのもよいでしょう。 早食いは嘔吐の原因になるだけではなく、胃炎や食道炎の原因にもなります。早食いするクセがある犬は要注意です。
また、中型犬や大型犬は一気に食べてしまうことで、胃捻転になってしまう恐れがあります。胃にガスが溜まり、胃が膨れ上がり、胃がねじれてしまう恐ろしい病気です。緊急手術が必要になりますし、短時間で死に至ることもある本当に恐ろしい病気です。
愛犬の早食いに対する対処をすぐに行ってください。
毒性の強いものを食べてしまった
毒性の強いものを食べてしまった場合、よだれをたらし急に激しく吐くことがあります。
吐き気が止まらず繰り返して吐く場合は、家庭で対処できる方法はありません。すぐ動物病院に連絡をしたうえで受診してください。
可能性のあるものがわかる場合は獣医師に伝えるようにしてください。毒物の種類によって使う薬が変わることがあります。
まとめ
犬が吐いたら水を飲ませる、という話を耳にしたことがあるのですが、犬が自ら飲もうとしない場合は、無理やり飲ませてはいけません。正しい対処法とは言えません。犬が突然嘔吐してしまった時、正しい知識を身に付けることこそが愛犬の命を守ります。
犬が突然吐いてしまったとき、どう対処したら良いかわからないとき、すぐにかかりつけの病院へ連絡し相談しましょう。