犬が足を痛がる原因1.足の裏を怪我してる場合
足を地面につかなくなってしまったり、足に触れると痛がってキャンッ!と高い声で鳴いたりするときは、足の裏をケガしていないか確認してあげてください。肉球の表面や肉球の間、爪や指の間など、異物が刺さったり挟まっていたりしないか見てあげます。
以前、お散歩の途中で歩き方がおかしいことに気づき、肉球を見てみたら、とーっても小さな棘が刺さっていたことがありました。よーく見なければ見つけることができないほど小さな植物の棘でした。
そのまま放置していると化膿してしまうこともありますので、お散歩の後は足の裏の状態を確認してあげるようにしましょう。指と指の間に小石が挟まり、取れなくなって痛がることもあります。
犬が足を痛がる原因2.骨折している場合
高い場所から飛び降りたとき、過度な運動をしたとき、交通事故に遭ったときなど骨折の原因は日常に多く潜んでいます。過度な運動が続いたことで疲労骨折してしまったケースもあるようです。
骨折している場合、熱と腫れの症状があらわれるため、とても強い痛みを伴います。すぐに病院へ連れて行ってあげることができない場合には、安静に過ごすようにしましょう。
病院へ連れて行く前に獣医さんに相談し指示に従うことで、病院へ行くまでの間も安心して過ごすことができると思います。
犬が足を痛がるときの原因3.病気を患っている場合
骨や関節、神経などに関連する病気になっている場合にも、足を痛がる仕草が見られる場合があります。次のような病気に注意しましょう。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼にはグレードがあり、脱臼しても自然と正常な状態に戻ることが多いグレード1は症状がないこともほとんどです。グレード2になると足を地面につけずに歩くこともありますが、日常生活に大きな影響を与えることはないでしょう。グレード3は骨が変形したり靭帯が伸びたりするなどの悪化がみられます。グレード4は脱臼を整復することができず、歩行に異常や困難がみられます。
関節リウマチ
突然の痛みに襲われ、キャンッ!と甲高い声で鳴くようになり、発熱や腫れなどの症状がみられるようになります。四肢の末端の関節に多く発症しますが、進行性の病気であるため、放置していると痛みはどんどん激しくなり、歩行することができなくなる可能性もあります。
実は、私の初代愛犬が関節リウマチでした。3歳で発症し、治療によって痛みを取り除くことはできましたが、関節が動かなくなってしまったことで不自由な生活を送りました。若年齢で発症すると進行も早いですし、関節が変形してしまうため、早期発見と早期治療をおすすめします。
変形性骨関節症
お散歩を嫌がるようになる、歩行に異常がみられる、足を引きずる、階段を嫌がるなどの初期症状がみられます。進行すると歩く際に関節から音がするようになったり、関節の動きが悪くなったりするなどの症状がみられるようになります。主な原因は老化ですが、他の病気に反応して発症する続発性である可能性もあります。
レッグ・ペルテス病
小型犬に多く、成長期に発症することがほとんどです。痛がる、足を引きずる、足に力が入らないなどの症状がみられ、少しずつ悪化していきます。また、急に発症することもあり、ほとんどの場合が片足にのみ発症します。生後半年くらいの成長期に発症するケースが多く、注意が必要です。
椎間板ヘルニア
ご存知の方も多いかと思いますが、痛みや神経の麻痺によって運動失調や排泄に困難などがみられるようになります。症状や痛みの程度は発症した部位と進行具合によって異なりますが、重症化すると寝たきりになってしまうこともあります。
主な原因は老化や肥満、激しい運動による椎間板の損傷などです。軟骨異栄養症性犬種に多く発症し、2歳~7歳の若年齢に発症することもあります。早期に発見することができれば、患部の痛みを抑えるための内科的治療と安静と運動制限によって重症化を予防することができます。
まとめ
犬は「ここが痛いです」と言葉で伝えることができないため、痛がる様子を見ていながら解決してあげることができない状態というのはとてもツライですよね。かかりつけの病院で解決することができない場合には、セカンドオピニオンもサードオピニオンもアリだと思います。
私も初代愛犬が関節リウマチになったとき、何件の病院を訪ね歩いたことかわからないくらい、とにかく必死でした。ほんの小さな痛みもすぐに取り除いてあげたいですよね。犬はとても我慢強い動物なので小さな痛みを我慢してしまうこともあります。
日頃からカラダ全体をチェックし、定期的な健康診断を受けさせてあげましょう。