犬の神経痛の症状
犬の神経痛の代表的な症状は、身体に触れただけで犬が「キャン」という鳴き声をあげて、触られることを嫌がります。犬を抱き上げて痛みを感じる症状は、抱きキャン病と呼ばれています。
主にチワワやトイプードルといった小型犬に発症するリスクが高い神経痛の一種です。小型犬に発症することが多い神経痛ですが、抱きキャン病は犬の体格や体重などが要因で起こるわけではありません。したがって神経痛は、大型犬なら抱きキャン病になることはない、とは言い切れないのです。
抱きキャン病だけではなく、犬は神経痛を訴えるときは必ず鳴き声や態度で示してきます。例えば、肋間神経痛や坐骨神経痛は、神経や身体の特定の部位に強い痛みを伴う点が特徴的です。なので、犬は痛みを鳴き声に出して訴えてきます。犬の様子が少しでも普段と違うならば、すぐに医療機関へ連れて行きましょう。
犬の神経痛の原因
抱きキャン病
犬の抱きキャン病が原因の場合は、神経に異常を来たしている理由の他にも、抱き方が悪く、犬が強いストレスを感じていると、神経痛の痛みが出てしまう場合があります。
犬を抱き上げて激しく鳴くようであれば、一度抱き方を変えてみてください。もし、抱き方を変えても痛がるようであれば、念のため動物病院に連れて行きましょう。
肋間神経痛
犬の肋間神経痛は原因が不明の場合がほとんどです。考えられうる要因は、神経が圧迫されることで、脊椎から肋骨に痛みが伝わる神経痛とされています。
すると、犬の日常生活に支障を起こす程度の痛みが生じます。前触れもなく、突然発症する病気なのですが、犬の冷えとストレスによって誘発される可能性が高いとされています。
坐骨神経痛
犬が椎間板ヘルニアを起こしている場合、誘発される形で坐骨神経が圧迫され、下半身に痛みが生じる神経痛とされています。腰痛に引き続いて神経痛を発症するため、重症の場合、犬は歩行障害を起こしてしまう可能性が高いです。痛みだけでなく、しびれが起きるのも特徴的な症状とされています。
犬の神経痛の治療や予防
神経痛の予防方法は、犬の身体を冷やさずに、犬の足腰に負担を掛けないような生活をすることになりますが、完全な予防策は存在しません。神経痛は突然発症することも多いので、原因が特定できない場合があるからです。
主な治療方法は、犬にステロイド剤と抗生物質の投与となります。また、できるだけ安静に、犬の身体を動かさないように指示される場合が多いと考えられます。犬が求めても、飼い主は抱っこやおもちゃ遊びなど、激しい運動をさせないように注意してください。
犬の痛みが一時的に引いたとしても、医師の許可が下りるまで絶対に薬の使用をやめないでください。かえって神経痛が長引き、犬に苦痛を強いることになります。
まとめ
犬の神経痛には様々な種類があります。中には抱き方が悪く、犬がストレスを感じているために痛みを伴うこともあります。神経痛が疑われる場合には、抱き方を変えてみるのもひとつの手段です。ですが、何度も痛がる場合は、より深刻な病気になっている可能性が高いです。したがって、早急に動物病院を受診する必要があります。
治療方法は、犬を安静にさせることと、投薬となるでしょう。また、神経痛を訴えている犬に対しては、運動や興奮させるような行為は避ける必要があります。できるだけ犬の身体を動かすことがないように、犬への接し方を工夫することが重要です。
犬の神経痛の治療は時間が掛かるため、根気が必要となりますが、医師の指示を聞いていれば痛みも徐々に軽減されていきます。自己判断で勝手に犬の投薬を中止しないようにしてください。
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40代 女性 ゆうたろう