犬が茶色いものを嘔吐する原因
子犬が茶色いものを吐く場合、餌の咀嚼を十分に行わなかった可能性が高いです。一方で、高齢犬の場合には胃の機能が低下しているため、食べた物を出してしまう可能性が考えられます。
食べ物が原因で茶色いものを吐いているだけならば、それほど心配はありません。
ドッグフードが消化されずに、そのまま出しているだけなので、特に心配される初見は無いと思われます。しかし、胃が少し弱いワンちゃんの場合は、病気に気を付けて生活することが重要です。
特に病気などではなく食べた物が胃にもたれたなどで吐いているだけの場合は、出す物を出し切ってしまえば愛犬は元気である場合が多いです。この場合の吐瀉物の特徴は、食べた物を吐いているので固形物も混ざり茶色く、ドロドロである場合が多いです。臭いも食べた物が胃を通過して、腸に達していれば無臭であり、胃液だけで食べ物が混じっていない場合がほとんどです。
特に元気がない・食欲がないなどの気になる所見がなければ、脱水症状を起こさないように水分補給をこまめに行うようにして下さい。また、犬が吐く回数が多くなった場合には、速やかに獣医の診察を受けて下さい。
犬が茶色いものを嘔吐する時に考えられる病気
胃腸炎
古い食べ物や水を口にしてしまうと、急性胃腸炎に罹患してしまう可能性が高いです。
胃腸炎の嘔吐物は基本的には黄色や白ですが、茶色いものを吐く場合もあります。犬の吐く茶色いものは、吐きすぎて血液が混じってしまった場合があります。時には、濃い茶色ではなく、薄い茶色として血液が出てくる場合があります。また、茶色い泡として出てくる場合もあります。
5回以上連続で吐き続けるようであれば、胃腸炎の症状である可能性が高いと判断が可能です。速やかに動物病院を受診しましょう。
胃潰瘍
胃潰瘍である場合の茶色の吐瀉物は、血液を吐いています。胃潰瘍が原因による吐瀉物は、強い刺激臭を伴う点が特徴です。胃潰瘍は肥満によって引き起こされる病気です。標準体重を超えている犬が、茶色のものを吐くようなら注意が必要です。
そして、犬が胃潰瘍で吐く茶色い吐瀉物は、色が濃い場合が多いです。したがって、胃腸炎と症状は似ていますが、色の濃淡や臭いが病気を見分けられる手掛かりとなります。
愛犬が吐くものを見て、判断して下さい。
犬が茶色いものを嘔吐する時の対処法
犬が茶色いものを吐く時は、まず水分補給を徹底的に行って下さい。
特に、胃腸炎による嘔吐と下痢が酷い場合には脱水症状になる危険性があります。食べ物を与えるのではなく、水分を飲めるだけ与えるようにして下さい。ですが、ガブ飲みをさせると吐いてしまうことがあるので、常温のお水をゆっくりと摂らせるようにしましょう。
また、愛犬が胃潰瘍の可能性が高い場合は、何も飲ませずにすぐに医療機関を受診して下さい。胃潰瘍は胃に穴が空いている状態なので、早期に治療が必要です。放置しておくと、最悪の場合には愛犬が亡くなってしまいます。
速やかに動物病院に連絡を取って下さい。
まとめ
犬が茶色いものを吐く原因は様々あります。大したことがないケースの方が多いですが、茶色い吐瀉物の原因は多くの場合は病気が隠されているサインです。
特に、犬の吐く茶色の吐瀉物は胃潰瘍である可能性が高いです。犬の吐瀉物の色は黄色か白が多いので、茶色いものを吐くと驚いてしまう飼い主も多いと考えられます。犬自身も吐いたことで焦ってしまうことがあります。
優しく撫でるなどして落ち着かせ、飼い主自身も慌てず落ち着いた行動で接し、愛犬を安心させてあげることも大事です。しかし、慌てずに落ち着いて吐瀉物の色の濃さと、臭いの強さを確認した後に応急処置を取り、医療機関と連絡を取って下さい。
症状が発生してからなるべく早い時間に治療を行うことが、愛犬の負担を軽くすることに繋がります。自分で何とかしようと考えずに専門家に助けを求めることが大切です。
ユーザーのコメント
女性 パル
10代 女性 ゆり
吐いたのを見た事がなく…けれどつい最近食べるのが早く食欲の秋かな?と思っていたところなので…しっかりと気をつけてみます。
しっかりとかんで食べるように少しづつ上げてみます