犬の薬にも副作用がある?発生原因とリスク低減方法を解説

犬の薬にも副作用がある?発生原因とリスク低減方法を解説

どんな薬でも出る可能性があるのが副作用です。当たり前にあげている薬でも副作用がでる可能性はゼロではありません。副作用の原因やリスクを下げるにはどうしたらいいのでしょうか?

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬にも薬の副作用がある

薬と犬

副作用とは薬を服用、または塗布したときに効果とは関係ない予想外の新たな症状がでることを言います。
例えば熱がある場合に薬を服用して熱が下がればこれは主作用で問題ありませんが、同時に眠くなったり吐き気が出たりという症状がでればこれは副作用です。
犬も人間と同じように薬を投与した際に主作用と一緒に副作用が出ることがあります。
副作用のあらわれかたや重さは様々で、程度に差はありますが副作用がない薬はないと言われています。
そのため主作用が多く出て、副作用が少ない薬が1番理想的な薬となります。
今回は「ワクチン接種」「ステロイド」「フィラリア予防薬」の3種類について副作用と、副作用への対策をご紹介します。

犬の薬①ワクチン接種

注射を打たれる犬

ワクチンとは?

ワクチンの種類は大きくわけて2つあります。法律で年に1回接種が定められている「狂犬病ワクチン」と飼い主さんの任意で接種する「混合ワクチン」とがあります。
狂犬病ワクチンは狂犬病を予防するためのワクチンです。発症すると致死率が100%という恐ろしい病気で、日本では年に1度飼い犬に狂犬病ワクチンを接種することが法律で定められています。
混合ワクチンは飼い主さんの任意で打つものです。一般的に接種されるワクチンの種類としては5種、6種、8種、9種、10種などの種類があります。
接種が推奨されているコアワクチンは広く流行していたり、人や犬、その他動物の健康を脅かすものであるなどの理由からすべてのペットに接種するように推奨されているものです。

ワクチンによる犬への副作用

軽度の症状としては顔や目の周り、口が赤く腫れる、蕁麻疹、嘔吐や吐き気、元気がなくなるなどがあります。
重度になると歩行困難や痙攣、過度の興奮、失禁、低体温、呼吸困難、失神、血圧低下などとても危険な状態になります。
ただ軽度に見えても重篤なものもあるので油断は禁物です。
飼い主さんは慌てず、冷静に対応する必要があります。
ネットなどの情報は目安程度にして、必ず獣医さんの診察を受けてください。

犬の薬②ステロイド

軟膏

ステロイドとは?

ステロイドは犬の皮膚炎などの治療に使われることがあります。見た目が劇的に改善することが多く有効な薬だと言われています。
ステロイドは副腎皮質ホルモンというもので、体の中で起こる炎症を抑えたり、免疫の異常反応を抑えるといった効果があります。
病院で処方される1番多いケースとしては皮膚炎を抑えるためです。中でもアレルギー性皮膚炎は症状が長く続くため、長期間処方されることが多いです。

ステロイドによる犬への副作用

ステロイドを使うと一時的に症状が改善するように見えますが、それは一時的な効果で皮膚病を再発させてしまうことがあります。
それを抑えるためにさらにステロイドを投与するとまた一時的に症状はおさまります。
これを繰り返していくうちに肝臓や腎臓への負担が大きくなり、正常に機能しなくなっていってしまいます。また、ホルモン系の病気を引き起こしてしまうこともあります。
ステロイドの副作用の多い症状としては水を沢山飲む・おしっこをいっぱいする、食欲が増すというものが見られます。
平均では1日に飲む水の量は体重1キロあたり50mlですが、これが100mlをこえると心配なところです。水だけでなく食欲も旺盛になります。
長期で飲み続けていると場合によっては筋力が衰えてしまい、立ち上がるのもやっとになってしまう場合もあります。
副作用かな?と思ったら必ず獣医さんに相談してください。

犬の薬③フィラリア予防薬

黒い犬

フィラリアとは?

フィラリアとは犬糸状虫と呼ばれる寄生虫のことで、このフィラリアの寄生によっておこる病気をフィラリア症と呼びます。
フィラリアは犬の肺動脈や心臓に寄生して、全身の呼吸器、肝臓、腎臓に深刻な障害を与えます。
フィラリアに感染すると、軽症であれば軽い咳、中等症では毛艶が悪くなり元気がなくなります。重症になると腹水がたまり、痩せて、呼吸困難や失神などを起こすことがあります。

フィラリア予防薬による犬への副作用

フィラリア予防薬は安全性が高く副作用が少ないものが多いのですが、まったく副作用が起こらないわけではないので気をつけてください。
食欲不振、嘔吐や下痢、呼吸困難、ふらつきなどがあらわれます。
またアレルギー症状としてムーンフェイスや蕁麻疹なども報告されています。
とくに気をつけなければいけない副作用はフィラリアに感染していることに気づかずに薬を投与してしまったときのショック症状です。最悪の場合は命を落とすことになってしまいます。

犬の薬による副作用リスクを下げるには?

赤いボトルと薬

副作用のリスクを下げるために1番大事なことは用法用量をきちんと守るということです。
処方された薬の用量を守らずに多めにあげてみたり、あげる期間を無視して長くあげたりすると副作用のリスクを高めてしまいます。
犬のアレルギーや他に飲んでいる薬や、最近の体調などを獣医さんにきちんと伝えることも大切です。
薬の飲み合わせや体調によっても副作用が出やすくなることがあるためです。
またワクチン接種を行う前に抗体検査をしておくのも一つの方法です。その結果によって必要なワクチンだけを接種するという方法もあります。
最近では、院内で抗体価をはかれるものも発売されていますので、気になる方は病院さんに問い合わせてみてください。
飼い主さんの判断によって副作用のリスクが上がるか下がるかは変わってくるので、毎日の体調のチェックや最近の調子などは記録をつけておくと良いですね。

まとめ

薬を見つめる犬

薬はただ飲ませれば良いというわけではありません。
犬に薬を与える際には獣医さんと相談しながら、説明を聞き、用法用量を守りましょう。
副作用によっては危険なものもあるので、愛犬に薬を与えた後は様子を見て、異常が見られるようであれば獣医さんに相談しましょう。

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