犬がストレスを感じるとき
突然大きな音がする
犬にとって急に大きな音がするととてもストレスになります。
人間でも同じかと思いますが、突然大きな音がしたらびっくりしますよね。
犬は人間よりも聴覚が良いので、人間が感じるよりも大きなストレスを感じるかもしれません。
数回程度であれば問題になるほどのことではありませんが、それが何度も何度も繰り返したり長期に渡ってあるようであればストレスが蓄積されていってしまいます。
工事の音やテレビの音、家族の喧嘩での怒鳴り声などもストレスになる場合があります。
犬が普段生活している場所がうるさくないか、犬にとって不快な音が続くような場所ではないかチェックしてみましょう。
構ってあげない
犬を毎日何時間もお留守番をさせ、帰ってきても相手をしてあげなかったり、家に居てもずっと無視をしたりすると大きなストレスになります。
しつけの中で犬が悪いことをしたら無視をするという方法がありますが、これは大体30分から1時間無視をすることで、何時間も犬を無視することではありません。
しつけだからと何時間も無視をするとストレスがたまり、かえって問題行動が増えてしまいます。
お留守番をしていたら帰ってきて遊んであげたり、言うことをきちんと聞いたらいっぱい褒めて遊んであげたり、犬とのコミュニケーションを取ることはとても重要なことです。
引っ越し・家族が増える
生活環境が変わるというのは犬にとってストレスになります。
犬は環境の変化にとても敏感で、においや音の変化にもすぐに気が付きます。
なぜ場所を変えるのかもわからず、理解することもできないので急に違う場所に連れてこられたようで不安にもなるはずです。
引っ越したらなるべく犬に優しく接してあげてください。
過剰なしつけ・運動
しつけを早く終わらせたいからといって、同じトレーニングを長時間行うのはあまり良くありません。
人間も同じですが、同じことを長時間させられることはストレスを感じます。
とくに犬の場合、しつけに積極的でないこともあるのでそんなときに無理矢理続けるのはあまり良い効果を与えません。
しつけを急ぐ気持ちもわかりますが焦らず少しずつ続けることが大切です。
また過剰な運動も犬の負担になることがあります。
長時間の散歩や激しい運動は犬の体に負荷をかけすぎている場合があり、身体的なストレスが続くと精神的にも良くありません。
どのぐらいが犬にとって適切なのか見てあげてください。
ストレスを感じた場合の4つの行動
1.同じ行動を繰り返す
体の毛づくろいや脚を舐めるといった行動を見かけることがあるかと思いますが、犬は猫ほど体を頻繁に舐めることはありません。
かゆみや痛みなどの原因がないにも関わらず、何度も同じ場所を舐めている場合はストレスのサインです。
吠えたり暴れたりするほどでもないけれどストレスを感じていることが多く、構ってもらえなかったり、運動不足だとこういった行動をする犬が多いです。
犬の舌はざらざらとしていて、舐め続けると皮膚に炎症を起こしたり、毛が抜けてしまったりすることがあります。
こうなった場合は早めにストレスの原因を探して対処してあげてください。
2.無駄吠えが増える・ゴミを漁る
あまり吠えなかった犬が急に吠えるようになったり、ゴミを漁ったりし始めたらストレスが溜まっているサインです。
構ってほしくて吠えて注目をあびようとしたり、ゴミを漁ることで飼い主さんが相手にしてくれるのを期待しているのです。
また構って欲しい気持ちが攻撃的な行動に変わってしまうこともあるので、注意してください。
犬とのコミュニケーションが不足すると起こりやすい行動です。
3.体を震わせる・縮こまる
犬が体を震わせたり縮こまらせたりするのは、体が痛いときや寒いときですが緊張している場合もそういった行動をとります。
特定の場所で震えたり、縮こまったりした場合はその場所に何かトラウマがあるかもしれません。
まず最初に体や環境に犬が震えたり縮こまったりするような原因がないか確かめて、原因がそこにない場合はストレスを疑ってみると良いでしょう。
4.しっぽを追いかけて回る
子犬が遊びで尻尾を追いかけるのは問題ないのですが、成犬がそれを行うのは問題です。
少しの間であったり、たまにであれば問題ないかもしれませんが何度も同じように尻尾を追いかける場合はストレスが溜まっている可能性があります。
何度も同じ行動を繰り返すのは常同行動と呼ばれるもので、不安やストレスを感じたときに引き起こされることがあります。
構ってあげていなかったり、環境が良くない可能性があります。
まとめ
犬のストレスへの対策は「コミュニケーションを取る」「適度な運動をする」「環境を整える」といったことが有効です。
日頃から犬とコミュニケーションを取ることで、犬のちょっとした変化にも気がつけるようになります。
毎日の散歩もストレス発散の方法のひとつです。
犬のストレスの原因を見つけて、解決できるのは飼い主さんだけです。
犬の調子を見ながら何が起こっているのか、原因はなにかを見つけられるようにしておきましょう。