犬に説教
愛犬がいたずらをしてかじってはいけない物をかじってしまっている、そんな状況を見かけた時に思わず「○○ちゃん、何やってるの!?いつもダメって言ってるでしょ!?」「大事な物でしょ!?」など、長々と言葉を使って話しかけていませんか?
犬は今までに学習したコマンド(短い指示)を理解していたり、人間の表情や感情から第5感をフルに活用して人間が何を伝えたいのかを理解しようとします。人間の言葉を理解しているわけではありません。その為、イライラしながら人間が説教しても、犬にとっては「感情不安定な人間がワーワー言っていて騒がしいな…」くらいにしか思いません。
こんなことわざを見つけました。
どんなに立派な教えもそれを理解できない者に言い聞かせたところで無意味であることの例え。犬の前で道徳を説いて聞かせたりしてもありがたみもわからないし何も効果もないことから
…妙に納得してしまいました。
どのように伝えたい事を犬に伝えるか
先程も少し書きましたが、犬に伝えるには基礎的なコマンド(指示)が必要となります。座れ・待て・伏せ・来い・止めなどです。これがどんなシチュエーションでも犬が遂行出来ることが最も重要になります。
遊びやいたずらに夢中になっている犬は楽しくて興奮している為、飼い主の指示が耳に入らない状況の事も多々あります。すると人間は止めるように指示を出しているのに関わらず、犬がそれを聞かないとイライラと怒りの感情がでてきて説教してしまう、という繰り返しになってしまいがちです。
忍耐を持って繰り返しコマンドを聞かせるようにします。その時にも何度もコマンドを大きな声で繰り返してはいけません。コマンドは一度の声かけで聞いてもらわないといけないからです。
興奮した状態の犬に毅然とした態度で1度目のコマンドで聞くよう、それを無視したら絶対に次のコマンドで聞かせるようにしないといけません。つまり失敗体験を繰り返さないことが1度でコマンドを聞けるようになるために重要です。
飼い主の説教は愛犬にとってストレスになる
ヒステリックに大きな声で怒っている飼い主さんの姿はその言葉の意味が理解出来ない犬にとって、怖い、不安といった感情を植え付けてしまいます。
例えば、留守番中にゴミ箱を荒らして部屋を汚したことに対して飼い主さんが説教したとします。その説教は自分がゴミ箱を引っくり返したという行為についてだと思考が繋がりませんので、何について叱られているのかわかりません。「留守番したのに(意味わからず)叱られた」と思いこんでしまうかも知れません。
飼い主と離れることが極度に不安に感じる分離不安症になったり、神経質な性格になってしまう可能性も大きくなってしまいます。
飼い主の怒りの矛先として犬に当たってしまう
飼い主が社会生活などで不安や怒りを感じた時の気持ちの放出先として、普段から犬に説教している人はその行為が癖になってしまったら、飼い主にとっても愛犬にとっても不幸な事です。
まとめ
伝えたい事は必ず1度コマンドを出してワンクッションをおき、必ず犬が飼い主に集中してから伝えます。それ以外は大好きな飼い主の声だったとしても騒音と同じく流れていってしまいます。愛犬の特徴をよく把握し、より良いコミュニケーションをとれるようになりたいですね。そうする事でせっかく出会えた愛犬との生活が豊かにより楽しい時間を過ごせるでしょう。
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10代 女性 犬大好き人間