他人事ではない!犬の留守番中に火事になった事例とやりたい対策

他人事ではない!犬の留守番中に火事になった事例とやりたい対策

アメリカで、犬の留守番中に火災が発生しました。この火災を引き起こしたのは…なんと犬。日本でも同様の事例があり、ペットが原因の火災は増加傾向にあります。かわいい愛犬を守るためにも、留守番中の愛犬が火災を引き起こさないように対策が必要です。この記事では、留守番中の犬が引き起こした火災の事例と、こうした火災を防ぐための対策についてご紹介します。

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記事の提供

犬の総合支援サイト「わんちゃんホンポ」を運営する編集部が、犬に関する国内外のニュースをお届けいたします。

米国で留守番中の犬が引き起こした火災の事例

火災

先日、アメリカのマサチューセッツ州のとある住宅で火災が発生しました。そして、この家の室内の防犯カメラに収められていた映像を見ると火災の原因は、飼っているゴールデン・レトリーバーでした。

火災に至った経緯はこうです。家で留守番をしていた2頭のゴールデン・レトリーバー。そのうちの1頭が、ガスコンロの上にあった残り物のパンケーキをつまみ食いします。その際に、体の一部がガスコンロの点火ボタンに当たって火がつき、コンロの上に置いてあった物が燃え始めてしまいました。

幸いなことに、この家の火災報知器は警報音が鳴るだけではなく、地元の警察署と消防署に通報されるシステムになっていました。そのため、通報で先に駆けつけた警察官によって鎮火され、キッチンのボヤで済んだようです。留守番していた2頭のゴールデン・レトリーバーたちも無事でした。

日本でも同様の事例が…

モノクロの犬

この事例を海の向こうのアメリカで起きたことと、軽く流さないでください。日本でも同様の事例があります。

2017年5月に静岡県磐田市のアパートの一室で、犬が原因とみられる同様の火災が起きているのです。アパートの部屋には会社員の女性が一人で暮らしており、火災当時はペットの犬だけが留守番をしていたといいます。

キッチンのガスコンロ付近が約20平方メートル焼けており、長押しで点火するタイプのガスコンロが出火元とみられています。部屋は施錠されていたなどといった状況から、留守番していた犬が前脚で点火ボタンを押して火がつき、何かに燃え移った可能性が高いようです。犬は無事でした。

飼い主である会社員の女性は、「出火元に心当たりがない」ことと「普段犬を柵に入れていたが、柵が壊れているところだった」ことをテレビの取材に対し語っています。

ペットが原因の火災が増加傾向

グラフ

このように犬だけでの留守番中には、思わぬ火災が発生する危険が潜んでいます。そして日本では、犬や猫などのペットが原因の火災が増加傾向にあります。2017年8月に製品評価技術基盤機構(NITE)は、ペット及び害虫や小動物による火災や漏電などの事故が2017年3月までの5年間に78件あったと発表し、注意を呼び掛けました。

78件中56件(72%)を火災が占めており、また78件中26件はペットが原因とみられています。犬や猫がガスコンロの点火ボタンに触れて火災に至ったと考えられる火災は6件発生しており、この背景には、押しボタン式点火のコンロが主流になったことがあるようです。

留守番中の犬が火災を引き起こさないための対策

犬の留守番

NITEによると、飼い主さんの目が届かない際に発生する発火や火災などの事故が後を絶たないといいます。留守番中の愛犬が火災を引き起こすのを防ぐためには、どのような対策を行ったらいいのでしょうか。6つの対策をご紹介します。

①危険な物は放置しておかない

スマホやモバイルバッテリーなどを犬が噛むと内部でショートが発生し、破裂や発火に至る危険があります。

このように犬が噛んだり、口に入れたり、落としたりすると危険な物は放置しておかずに、愛犬が届かない場所に保管しましょう。

②ガスの元栓を閉めるかロックをかける

留守番中の犬がガスコンロの点火ボタンに触れて、火災に至るケースがあります。

万が一、点火ボタンを押してしまっても火災につながらないように、愛犬を家に残して飼い主さんが外出するときは、ガスコンロは元栓を閉めるかロックをかけましょう。

③電気製品の電源プラグを抜く

留守番中の犬が通電しているドライヤーのコードを噛んで電源線がショートし、そこから出た火花がこたつ布団に引火した事例があります。

通電していなければ、コードを噛み切られても火災にはなりません。外出するときは、電気製品の電源プラグを抜いて出かけるのがおすすめです。

④コードを噛まないようにしつけをする

犬にとって、電気製品のコードは噛みやすい物。③でご紹介した事例では、火災はボヤで済んだものの犬は感電して亡くなっています。コードを噛むのは火災だけではなく、愛犬自身が感電する危険もあるのです。

子犬のうちから噛んでいいものといけないものの区別を教え、コードを噛まないようにしっかりしつけましょう。

⑤コードの配置に工夫をする

電気製品のコードを噛まないように愛犬をしつけることはとても重要ですが、コードの配置を家具の後ろにしたり、配線カバーをつけるなど工夫をして、留守番中の愛犬がコードを噛めない環境にすることも重要です。

⑥ケージに入れる

飼い主さんの目が届かない留守番中は、犬がガスコンロの点火ボタンを押してしまったり、電気製品のコードを噛んだりして発火という事故が起こりやすいです。

こうしたことが起こらないように、愛犬を留守番させるときは室内フリーではなく、ケージに入れておくと安心です。これが、一番の安全対策と言えるかもしれません。

まとめ

犬と飼い主

ご紹介した事例のように、留守番中の愛犬が火災を引き起こすことがあります。また、ペットが原因の火災は増加傾向にあります。これを他人事と思ってはいけません。万が一起これば大惨事となり、全てを失いかねないのが火災です。

家を守るため、そして愛犬の命を守るためにも、留守番中の愛犬が火災を引き起こさないように、できる対策はしっかり行いましょう。

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