犬が唸る時の心理とは
犬が唸る行動を見せる時にはいくつかの理由が考えられます。本能からくる物ですが、だからといって放っておくと更にひどくなりますので、早い段階で唸ったらダメなことを伝えましょう。すでに唸っている犬にも諦めずに教えましょう。いつでも飼い主が教えることで変えられる習性です。
犬が唸る時の心理
- 1.不安な気持ち
- 2.威嚇する
- 3.縄張り意識
- 4.物欲が強い
- 5.興奮している など
上記の理由などで犬は唸る行為をします。では、飼い主はどのように対処すれば良いのでしょうか?
1.不安な気持ち
散歩中に知らない人が近づいてきたり、同じく散歩中の犬の姿を見る、子どもが「わんわーん!!」など大きな声を急に出した時などに犬は慣れていないイレギュラーな事に対して不安な気持ちを抱きます。その気持ちから「近づかないでね」という合図として唸ってしまいます。
不安になっている犬に対して「ダメ!」「いけない!」と大きな声で飼い主が制止すると、余計に不安な気持ちが大きくなってしまいます。その様な時は唸らなくて大丈夫である事を伝えましょう。
座れまたは伏せを指示し、「大丈夫だよ」と静かに声をかけながらボディタッチしましょう。飼い主が大丈夫と判断しているのならきっと大丈夫なんだ、気にしなくていいんだと理解し、その様な場面がいくつかあればすぐに唸らなくて良いんだと理解するでしょう。
2.威嚇する
犬が威嚇しているのは、不安になった時と同じく「自分にそれ以上近づかないでね」という意味ですが、自分が大切に思っている飼い主を守ろうとしている気持ちの場合もあります。不安に加えて怒りの感情も混在しています。怒りがあると唸った後に噛む行動に繋がりやすいので即時にやめさせる必要があります。
チョークチェーンなどを使用して散歩するのも1つの方法です。飼い主のコントロール下において散歩する事を意識しましょう。チョークチェーンの利用方法がわからない方は、リードを短く持ち、散歩コースは犬任せにせず飼い主がリードして決めるなど、常に飼い主の指示が優先であることを覚えさせましょう。
出産後のメスは普段仲が良い同居犬が近付くと唸る事があります。これはある程度許容される行為であると思えますが、より安心して母子で過ごせるような仕切りなどを設けると良いでしょう。
3.縄張り意識
自分が散歩する範囲に他の犬が散歩しているのを見つけて、自分の縄張りを荒らされたの感じます。特にオスによく見られる行為です。座れや伏せのコマンドを聞かないようであれば、歩いてきた道を戻ったり横道に逸れるなど、犬の目先を変える事が重要です。おやつが好きな子であれば、唸っている時でも座れのコマンドをさせおやつをあげるのでも良いでしょう。
4.物欲が強い
ドッグランではおもちゃやボールを取り合って犬同士が喧嘩してしまう事も多くあります。物欲が強い性格の子は、自分の物を取られるのがとても不快なのです。
物欲が強い子は色々な事に興味を持っているので訓練犬としてとても優れています。しつけにも意欲を見せます。その意欲は大切にしつつ、飼い主の「出せ」というコマンドで自分が持っている物を放すという事を練習します。この時のコツは出したらまた投げてもらえる、違うおもちゃと交換出来る、おやつをもらえる等、物を放したら次に良いことが待っているという流れが大切です。無理矢理口から力ずくで取り上げる事はやめましょう。飼い主が呼んでも物を取られるのが嫌な為、近付かなくなってしまいます。
5.興奮している
散歩中に今まで会った事がない犬に会った時などに興奮して唸ることがあります。不安な時と同じように興奮を沈めるようなコマンドと声かけをします。飼い主が大きな声を出すと飼い主に応援されていると勘違いして更に興奮しますので気を付けましょう。興奮しやすい性格の子はリール式の延びるタイプのリードや力が入る胴輪(ハーネス)は使用に向きません。
まとめ
唸っている時でも飼い主の指示を聞ける耳を持つことが大切です。犬は切り替えが早いので、飼い主の方が唸っている状況の目線を変えてあげる事で容易に唸る行為を止めさせられます。ぜひ明日の散歩から取り組んでみてください。