犬のトイレトレーニングでしてはいけないこと
- 失敗しても叱らない
- 失敗を繰り返さないようにする
- 排泄自体がダメな行為だと勘違いさせない
- 成功しても褒めない
- 1つのケージ内に食事をする場所とトイレを併設しない
- トイレが不潔な状態
犬のトイレトレーニングの進め方
先に記載した6つの点に注意してトレーニングを始めましょう。
トイレの場所を決める
ケージやサークルを準備し、その中にトイレ用シーツを敷きます。初めのうちはサークル内のどこでしても良いように何枚か広げておきます。シートでの排泄に慣れてくれば、枚数を減らして狭い範囲で排泄する事が出来ます。
トイレを設置する場所はあらかじめ決めておき、その場所を変更しないようにします。場所を変更すると部屋のあちこちで粗相してしまう原因になります。
販売しているケージの中には、食事と睡眠をするスペースとトイレスペースを区切って使用するタイプがあります。特に狭い部屋の環境では便利なように思えますが、元々犬は清潔好きな動物ですし、自分の巣穴から離れた場所に排泄する本能から、犬のパーソナルスペースとトイレの場所は離す方が理想です。
排泄の前兆を見極めてトイレに連れていく
遊んでいても一瞬動きを止め床をクンクンと臭いをかぐなど、その子が排泄の前に見せる行動を把握します。排泄のタイミングだと判断したら、トイレに連れていきます。排泄が終わるまでサークルの中に入れて置きそっと見守ります。そして、排泄したと同時に大きく成功を褒めましょう。もしサークルの中に入れても排泄しない場合は、一度出してまたタイミングを見計らいましょう。
排泄が終わったらすぐに清潔なシートに取り替えます。うんちを踏む感覚を覚えてそれが癖になり、以降遊びで踏みつける行動をさせない為です。トイレで排泄出来るようになっても、トイレが不潔だと近くのスペースに排泄するようになってしまいます。
失敗しても叱らない
これがとても重要なポイントです。
子犬のうちは成犬に比べて排泄の回数が多いです。まだトイレで排泄を出来ないうちは1日中、排泄物の片付けをする事になります。時には大切な鞄やソファーなどにしてしまうかもしれません。しかし、怒りたいのをここで我慢!決まった場所で排泄しなければいけない事を知らない子犬は「排泄したら怒られる」と勘違いして覚えてしまい、排泄を我慢し、健康的にも悪影響ですし、トレーニングも進みません。
粗相した時は犬には何も声をかけず、黙々と片付けましょう。その時間は声もかけてもらえない、遊んでもらえない事を覚えると「間違っているのかな?」と気がつくきっかけになります。「あ!また!」等、思わず声をあげてしまいそうになりますが、大きな声をあげると犬は興奮し、状況を把握する事が出来ません。
トイレトレーニングではおやつをご褒美に使わない
ハウスに入る事をしつける時にはおやつのご褒美も有効ですが、トイレトレーニングの際にはおやつは使いません。
排泄してからおやつをもらうまでタイミングがずれる為、何でおやつをもらえたのか理解出来ません。
トイレに入るだけでおやつを待つようになり、排泄がおざなりになってしまう要因にもなります。
まとめ
トイレトレーニングは幼少期に行うことが多く、しつけの中でも覚えるまでに時間がかかるトレーニングです。どんなに早くても1ヶ月はかかります。平均すると3ヶ月程かかります。時間がかかる事を理解し気長に取り組みましょう。
犬は慣れた場所での排泄を好みます。シート=排泄と犬が覚えれば、お出掛中や旅行中でもスムーズに排泄する事が出来ますし、台風や悪天候でも外でしか排泄出来ないと大変です。
取得しておくと生涯利点があるトイレトレーニング、根気強く取り組みましょう。