獣医さんに教わったしつけ法
私は、10年前に愛犬を迎えた時まで、犬との暮らしを経験したことがありませんでした。犬を飼うと決まってからと言うもの、ネットで様々な情報を目にしました。そしてたくさんの「困ったワンチャン」を知りました。私は正直、不安になりました。
しかし、愛犬を連れてきてくれた獣医さんが、とても丁寧に教えてくれたおかげで、躾は成功と言える結果となりました。
なので、これから犬を飼う方々にも、私たち家族が獣医さんに教えていただいた、沢山のことの中から一部にはなってしまいますが、ご紹介しようと思います。
今回は基本的な、
- トイレトレーニング
- おいで
- おすわり
について書かせていただきます。
1.犬のトイレトレーニング
まずはトイレトレーニングからです。
初めに、トイレシートの下に「新聞紙」を敷きましょう。身近なものなので手に入りやすいかと思います。
肉球は犬の体の部位の中では、とても神経が敏感な部分です。「トイレ」と「トイレではないところ」の区別がつけやすいのが新聞紙の感触、ということです。
犬はトイレをする前に、その場でクルクルと回ります。これは排泄という、無防備になる行為をする前に「安全確認」をしている為だそうです。
犬がクルクル回り始めたら、素早く子犬を抱き上げて新聞紙が敷いてあるトイレシートの上に乗せてあげ、トイレができたらたっぷりと褒めてあげましょう。
それを繰り返すうちに、子犬は段々と「トイレをする場所」と「そうでない場所の違い」がわかり、自分でトイレへ行けるようになります。
2.犬に「オイデ」を教える
次に、オイデです。
犬の名前を呼んだら来るようにしつけることは、あらゆる場面で役に立ちます。
もし散歩をしている途中に、リードが外れてしまったり、ドッグランなど多くの犬たちがいる場所でも「オイデ」ができないと困った事態になりかねません。
オイデのトレーニング方法は至って簡単です。
初めのうちは、おやつで呼び寄せましょう。おやつを見せれば、愛犬は必ずあなたの元に来ると思います。そして愛犬が来たら、すかさず沢山褒めてください。
そうして慣れてきたら、徐々におやつをあげる回数は減らしていきます。ただ、おやつをあげない時は、いつも以上に褒めることが大切です。
繰り返すうちに、おやつがなくても、名前を呼べばすぐに来てくれるようになります。
3.犬に「オスワリ」を教える
オスワリの訓練は、子犬が家に慣れて来たタイミングが望ましいです。
オスワリのやり方は、
②エサを子犬の頭より上の位置に上げ、その後ゆっくりと背中の方へ動かす
③(右手に飛びついて食べようとした場合)手をさらに上へあげて、届かないようにする
(お尻をつけて見上げた場合)「おすわり」と号令をかけ、おやつをあげましょう
④できたら、目一杯褒めてあげる
一度のトレーニングは3分ほどにし、必ずうまくできて褒めちぎった後に終わりにしましょう。
こうすることで、トレーニングへの印象が良くなり続けやすくなります。
まとめ
全てのトレーニングに共通して大切なことは、「大袈裟なほど褒めちぎること」です。声のトーンを上げ、名前を呼ぶとより良いです。そして、もし失敗しても叱らないことです。
「失敗したら叱られる」と思ってしまうと子犬にとってはプレッシャーになり、ますますうまくいかなくなってしまいます。失敗してしまった時は、褒めもせず、おやつもあげないようにし、「成功」と「失敗」を区別してもらいましょう。そうすることで愛犬は、「何をしたら成功なのか」を理解し、飼い主であるあなたに褒められるため、しっかりと命令を聞いてくれるようになります。
また、おやつをあげる回数を徐々に減らすことも大切です。万が一の時、いつもおやつを持っているとは限らないからです。愛犬にとってのご褒美は、あくまでもおやつではなく、「あなたから褒めてもらえること」にするためです。
これから子犬を飼うみなさまは、しっかりと躾をし、楽しい暮らしを送れることを願っています。