犬に『敵』と思われてしまう行動とは？
犬が好きな人であれば、犬を見つけると「可愛い」と近寄って行くこともあるでしょう。しかし、その時の行動によっては、相手の犬に『敵』と思われてしまい、嫌われてしまう可能性があるのです。では、いったいどのような行動が犬に『敵』と判断されてしまうのでしょうか。
1.犬の目をジッと見つめる
まずは相手の犬の目をジッと見つめるという行為です。可愛いと思い近付いた後、仲良くなりたいと犬の目をのぞき込むようにし、ジッと見つめてしまっているということはありませんか？実はこの行為、犬の世界ではポジティブな意味を含みません。
どういうことかと言いますと、犬同士のコミュニケーションは様々な仕草や行動によって成り立っていることが多いです。相手の目をジッと見つめるという行為は、犬の世界では「敵意を持っている」の意味を相手に示す行為です。
そのため、犬と仲良くなりたいと思っているのであれば、ジッと目を見つめることはやめ、「敵意はありませんよ」という意味で少し目を反らしつつ、自分の匂いを嗅がせてあげましょう。
2.いきなり近付いてしまう
既に信頼を築いている家族であれば例外ですが、見知らぬ人が犬にいきなり近付いてしまうと、「自分のテリトリーを侵される！」という犬の防衛本能が働き、敵と見なされてしまうことがあります。
もちろん、これはその子の性格も関係してくるため、人懐こい子であればある程度許容してくれることもあるでしょう。しかし、多くの犬は飼い主さんを守ろう、自分のテリトリーを侵されたくないという思いから、敵と見なします。
まずはいきなり近付くのではなく、そっと近づき、手の甲を近付けてみてください。相手に自分の匂いを確認してもらうことで、少しでも安心してもらうことができますよ。
3.上から頭を撫でてしまう
犬の中には人間に撫でられることが好きな子が多いです。しかし、そんな撫でられることが好きな子であっても、実は頭を撫でられることは嫌います。これは知らない人はもちろん、飼い主さんも同様です。
犬にとって上から頭を触られるという行為は『恐怖』に値します。自分よりも大きい人間に上から触られることに威圧感を感じてしまっているのです。そのため、突然上から頭を撫でてしまうと『敵』と見なされてしまう可能性があります。
もしも犬を撫でるのであれば、頭ではなく顎の下や体の側面など、犬が撫でられて喜ぶような箇所を理解した上で撫でてあげるようにしましょう。
4.立ったまま見下ろす
犬と触れ合う際、人間の方がどうしても大きいため、立ったまま撫でようとしたり話しかけてしまったりする人が多いです。しかし、実はこの何気ない行動も犬に『敵』と思わせてしまう可能性があります。
先ほど頭を撫でる行為はNGであるという話をしましたが、その時も「上から頭を触られる行為は」と説明しました。犬にとって「上から」という行為自体に威圧感や恐怖を感じる事があり、警戒心を強めてしまう原因になります。
したがって、犬と接する際は、なるべく犬と同じくらいの目線に合わせ、コミュニケーションを取るよう心がけましょう。
匂いを嗅いでもらうことは重要！
ここまで何度も「犬に手を近付け、匂いを嗅いでもらう」というように、犬側から自らこちらの匂いを嗅いでもらうようにするという対応をご紹介してきました。なぜ犬に匂いを嗅いでもらう必要があるのでしょうか。
それは、犬は相手を知るために匂いを嗅ぐことで情報を得るという習性を持っているからです。仲良くなるためには、まず自分のことを理解してもらう必要があります。そのためには、情報を得させるため、匂いを嗅いでもらうことが最も効果的と言えるでしょう。
犬同士であれば、鼻をくっつけ合って匂いを嗅いだり、お尻の臭いを嗅ぐことで相手の情報をより多く得ています。しかし、人間と犬では難しいため、まずは手の甲を近付け、落ち着いてきたら少しずつ近寄って行くようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように人間の何気ない行動に対し、犬が『敵』と見なしてしまうことがあります。犬と仲良くしたいのに、いつも避けられてしまうという方は、自分がこのような行為をしていないか、今一度振り返ってみましょう。
