犬と雪のある散歩コースを歩く際に注意すべき事
1月~2月にかけて、非常に寒い季節がやって来ますが、そんな季節には雪が降りやすくなります。犬を飼っている人にとって、「散歩が大変…」「連れて行っても大丈夫かな」と心配になるという人も少なくないでしょう。やはり雪の中、犬を散歩に連れて行く場合、いくつか注意するべきポイントがあります。今回はそのポイントを3つご紹介します。
1.融雪剤は炎症の危険
雪が少し積もる程度の地域の場合、使用される場所は限られてきますが、雪が積もると融雪剤が撒かれる場所も出てきます。実はこの融雪剤は、犬の肉球に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
雪を溶かすために使われる融雪剤には、塩化カルシウムが主な成分として使われています。この塩化カルシウムこそ、肉球の炎症を引き起こしてしまう恐れがあるのです。当たり前ですが、舐めてしまうと中毒症状が起こってしまうこともあります。
そのため、雪の日はなるべく肉球を保護するような靴などを履かせたり、積もっている雪を食べないよう、注意深く見守りながら散歩をしてあげる事が大切です。
2.肉球の凍傷に注意
融雪剤は肉球に良くないという話をしましたが、そもそも雪そのものに足をズボズボ入れ歩き続けることも苦手な犬種が多いです。元々雪国で育つような犬種の場合、肉球も丈夫になっていることが多いのですが、そうではない犬は凍傷を引き起こす可能性があります。
凍傷を引き起こしてしまうと、言葉のとおり、肉球部分が傷ついてしまい、こちらもまた炎症を起こしてしまいかねません。
また、雪が固まってくると、尖った部分に直接肉球を乗せてしまうことで傷ついてしまうこともあります。雪は楽しい反面、様々な危険を含んでいますので、特に肉球には気を付けてあげてください。
3.温度差には十分気を付けて!
そして雪が降った日というのは、非常に気温が低下します。そのため、家の中では暖かくするため、ヒーターやエアコンを使用して暖かくしているというご家庭も多いでしょう。家の中を暖かくすることは大切ですが、散歩に行く際は、寒い外に備えてあげることも犬にとっては必要です。
人間もそうですが、暖かい室内から急に寒い屋外へ出てしまうと、体温調節が上手くできず、体調を崩してしまうことが犬にもあります。
特にシングルコートと呼ばれる被毛が1枚だけの犬種の場合、ダブルコートの犬種よりも寒さに弱いため、一気に寒いところへ出されてしまうと風邪を引いてしまうことがあります。防寒対策は勿論、散歩の前には少し寒さに慣れさせておいてあげるという工夫も重要です。
こんなアイテムがあると便利!
雪の日に散歩をする場合の注意点を3つご紹介しましたが、雪の日の散歩の最大のポイントは、防寒対策と肉球保護にあることがおわかりいただけたのではないでしょうか。そこで最後に、雪の日に持っている便利な犬用アイテムをご紹介します!
犬用ブーツ(靴)
まずはブーツなどの犬用の靴です。ペットショップや通販サイトで見たことがあるという人も多いでしょうが、「あれってオシャレのためじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。たしかに中にはオシャレ用として販売されている物もありますが、多くは保温性や肉球保護を重要視したアイテムとなっています。
特にブーツや長靴といった犬用アイテムは、雪の日に肉球を凍傷や融雪剤から守ってくれる効果が非常に強いです。「毎年必ず雪が降る」という地域はもちろん、そうでない場合にも寒い冬には大活躍しますので、1つ持っておくと便利でしょう。
保温効果のある犬用の服
そして防寒対策に欠かせないアイテムが犬用の服です。しかし、装飾がジャラジャラと付いたデザイン性の高い物を選ぶのではなく、しっかり犬の体を温めてくれるような保温性の高い服を選んであげる事がポイントです。
保温効果のある服には「保温」や「寒い日に大活躍」といった売り文句やPOPが付いていることが多いです。もこもことした服であったり、ダウンジャケットのような服は保温性が高いと思って良いでしょう。
このように少しでも寒さから身を守るために、服を1枚着せることで体温調節がしやすいよう導いてあげる事も大切です。特にシングルコート犬種は服を着せてから散歩に連れて行ってあげるべきでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように犬と雪のある散歩コースを歩く際には、防寒対策はもちろん、肉球を保護するような工夫をしてから出掛けることが重要です。今年もまだ雪の降る確率は高いため、今からでも準備をしておきましょう。