犬の気が緩んでいるときに見せる仕草とは?
人間も気が緩み、リラックスする瞬間があるように、犬にも気が緩む瞬間があります。飼い主さんであれば、「今気が緩んでいるな」「リラックスしているな」と感じる事もあるでしょう。そんなリラックスしている犬はある仕草を見せるのですが、皆さんの犬は今回ご紹介するような仕草を見せてくれているでしょうか。
1.仰向けになって寝ている
まずはお腹を見せた状態で仰向けになって寝てしまっているという状態です。お腹は犬の身体の中でも特に柔らかい部分です。そのため、そこを敵に攻撃されてしまうと一撃を食らってしまうほど、弱点となる部分でもあります。
したがって、そんな弱点でもあるお腹を大っぴらに見せてまで、さらに寝てしまうと言う無防備な状態になっているということは、何の不安感も持たず、安心感を感じる事ができている証拠でもあります。
それにより、気が緩んでいる、リラックスできているという状態だと判断することができるのです。
2.足をだら~んと伸ばしたまま
お腹が身体の中で最も柔らかい部分であり、犬の弱点でもあるという話をいたしましたが、それと同じ理由で足を投げ出すようにだら~んと休んでいる状態である場合、これもまた気が緩んでいる瞬間と言えます。
足は走ったり、歩いたりするための重要な部分です。そのため、敵に追いかけられたときは逃げることができますし、獲物を見つけたら追いかけることができます。
そんな重要な足を攻撃されることは、犬にとって「死」を意味すると同じ事です。したがって、それほどまでに大事な足を放り投げてまで休んでいるということは、非常にリラックスしている状態だと言えます。
3.口角が上がり軽く口を開けている
続いて表情です。犬は人間ほど表情が豊かとは言えませんが、よく見てみると、目尻が下がっていたり、口角が上がっていたり、あるいは目と目の間に皺を寄せていたり、様々な表情を見せてくれています。
口角が上がっており、尚且つ軽く口を開けたままにしている場合、気を緩めている状態です。緊張状態の時は、基本的に口をキュッと結んでいます。それは自分の呼吸で音を聞き逃さないようにするためです。
しかし、口角が上がり、口を開けているという場合には、周りに音を聴き取らなければいけないような敵がいないという安心感を持っていることを意味しています。したがって、気が緩んでいる状態なのです。
ですが、荒い息の場合にはストレスが掛っている可能性が高いため、気が緩んでいる仕草とは違います。もしも「ハァハァ」と息が荒い場合、ストレスの原因となる物を取り除いてあげましょう。
4.目尻を下げ耳が軽く垂れ下がっている
先ほど表情で気を緩めているかどうかがわかるという話をしましたが、目尻を下げ、耳が軽く垂れていたり、下がっている場合にも気を緩めていることがあります。耳が下がっていると「不安なのかな?」と思いがちですが、そうとは限りません。
表情や耳、尻尾の動きから心理状態を見分ける場合、1箇所だけではなく、2箇所以上の場所を一緒に見ることで正しい心理を見極める事ができます。
今回の場合、耳が少し下がっていたり、垂れ下がっていても、目尻が下がり笑っているような柔らかい表情になっている場合、ストレスが掛っておらず、リラックスした状態であると言えるのです。
5.飼い主の足下で熟睡
もしも飼い主さんの足下で熟睡している場合には、これもまたリラックスしていることを表しています。まずは熟睡しているという点を見るだけでも、犬の気が緩んでいることがわかります。
また飼い主さんの足下にいるということは、飼い主さんを「自分を守ってくれるリーダー」として認識していることを意味します。自分を守ってくれる人がいるというだけで、大きな安心感や勇気が湧いてくるものです。
しかし、もしも飼い主さんが立ち上がった際、すぐに起き上がった場合には、「飼い主さんがいなくなったら不安」という心理も併せ持っていることになりますので、完全にリラックスしている状態とは言えません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。皆さんの愛犬は、今回ご紹介した仕草や行動を見せてくれていますか?リラックスしているということは、飼い主さんのことを信頼している証でもあります。ぜひ皆さんもこのような仕草を頻繁に見ることができるよう、愛犬との絆を深めていきましょう。