犬が「大きな音」を嫌う理由と慣れさせる方法

犬が「大きな音」を嫌う理由と慣れさせる方法

雷や花火などの大きな音を嫌う犬は少なくありません。愛犬が雷などに怯え、ブルブルと震える姿を見るとかわいそうで、なんとかしてあげたくなります。なぜ、犬は大きな音を嫌うのでしょうか?また、大きな音に慣れさせるにはどうしたらよいのでしょうか?この記事では、犬が大きな音を嫌う理由と慣れさせる方法についてご紹介します。

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犬は大きな音が嫌い!?

困る犬

あなたの愛犬は、雷や花火などの大きな音を聞くと不安そうにしたり、怖がったりしませんか?中には「どんな音を聞いても全然平気!」という子もいるかもしれませんが、大きな音を嫌う犬は多く、大きな音を聞くと怯えて震えたり、うろうろ歩き回ったり、お漏らしをしたりする子もいます。

恐怖のあまりパニック状態になってしまうと、家じゅうを走り回って暴れる場合や、外に逃げ出そうとすることもあります。

犬は雷や花火のほか、

  • 掃除機の音
  • ドライヤーの音
  • 洗濯機の音
  • バイクの音
  • 救急車やパトカーのサイレン
  • 電車の音
  • 工事現場の音

などを嫌うことが多いようです。

どうして犬は、こうした大きな音を嫌う子が多いのでしょうか?その理由について探ってみました。

どうして犬は大きな音を嫌うの?

犬と耳栓

犬は優れた嗅覚を持っていることで知られていますが、嗅覚の次に優れているのが聴覚です。犬の聴力は人間の約6倍もあり、聞き取れる範囲は約4倍と言われています。また、人間は16方向の音を聞き分けるのが限界であるのに対し、犬は32方向の音を聞き分けられると考えられています。

このように犬は人間よりもはるかに優れた聴覚を持ち、音に対して敏感であるため、大きな音が苦手です。また、音自体に恐怖を覚えてしまうのです。

大きな音の中でも特に雷を嫌う犬は多く、その理由は突然鳴る大きな音や振動に脅威を感じるためと一般的に考えられています。しかし、雷によって犬の身体に静電気が溜まり、不快感が引き起こされるからではないかという説もあるようです。

愛犬を大きな音に慣れさせるには?

犬の耳

大きな音を聞く度に愛犬が驚いたり、怯えたりするのはかわいそうですし、愛犬のストレスの原因にもなりかねません。また、パニック状態になって逃げ出した場合は、そのまま迷子になってしまったり、事故に遭ってしまったりする危険も考えられます。ですから、愛犬が大きな音を嫌う場合は、愛犬を守るためにも、その音に慣れさせてあげたほうがいいでしょう。では、どのような方法で慣れさせてあげたらよいのでしょうか?

まず、雷や花火、バイクの音など愛犬の嫌いな音や慣れさせたい音を用意します。録音したものでもいいですし、効果音のCDやYouTubeなどを活用してもいいでしょう。

そして、おやつを詰めたコングなどを与え、愛犬がそれに集中している間に、用意した音を聞かせます。このとき、最初は小さな音で流し、愛犬の様子を見ながら少しずつ音量を大きくして、徐々に慣れさせていくことが大切です。愛犬に無理をさせないように、ゆっくり焦らずに慣らしていきましょう。

飼い主の態度も大切

しつけする飼い主

大きな音が嫌いな犬がその音に慣れるのには、時間がかかるかもしれません。愛犬がまだ音に慣れていない状態で嫌いな音を聞けば、やはり不安な行動を示すでしょう。そんなとき、飼い主さんまでうろたえてしまうと、愛犬はますます不安になってしまいます。

また、大きな音を怖がっている愛犬に「怖いね~」と同調したり、叱ったりすると、愛犬の恐怖心をさらにあおることになるので要注意です。それならば、愛犬を落ち着かせるためになでたり、優しくなだめてあげればよいのかというと、これも逆効果です。愛犬は「怖がれば優しくしてもらえる」と解釈してしまい、さらに怖がるようになります。

ですから、愛犬が大きな音に不安がったり怖がったりしたときは、普段と変わらない落ち着いた態度で接し、愛犬に安心感を与えてあげることが大切です。

まとめ

飼い主と犬

犬は人間よりもはるかに優れた聴覚を持つため、大きな音を嫌うことが多いですが、考えてみると大きな音を発するものは世の中に多く存在します。大きな音を嫌う犬にとってそれらの音はストレスの原因になったり、事故につながる危険すらあります。

ですから、愛犬が大きな音を嫌う場合はその音を聞かせて、少しずつ慣らしていってあげましょう。すぐには慣れないかもしれませんが、焦らずに愛犬のペースに合わせることが大切です。

また飼い主さんは、大きな音に対する、愛犬の不安や恐怖心をあおらないように、ご自身の態度にも気をつけなくてはいけません。どんなときでも毅然とした態度で接し、愛犬に安心感を与えられる存在でありたいですね。

音に対する愛犬の不安や恐怖心があまりにも強い場合は、ドッグトレーナーや獣医師などに相談することをお勧めします。

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