「オイデ」は重要なしつけ
皆さんは飼っている愛犬に呼び戻す言葉「オイデ」を覚えさせていますか?「覚えている」という家庭もあるでしょうし、「なんとなく声をかけていたら覚えたように思う」という家庭もあるでしょう。中には全然戻ってきてくれないという子もいるかもしれません。
しかし、この呼び戻しのしつけは非常に重要です。飼い主さんと犬との信頼関係を築く上でも非常に重要な意味を果たしますし、散歩中に危険な物を見つけた場合、あるいは危険な状態に陥ってしまった際に呼び戻すことで、危険を回避してあげることができるのです。
そのため、「オイデ」は日常的に使用する特別な言葉と考えていない人も多いですが、覚えさせる必要性のあるしつけの1つなのです。
「オイデ」のしつけ方法
では、この呼び戻す「オイデ」を覚えさせるためには、どのような方法をとるべきなのでしょうか。これはしっかり順序がありますので、順序を覚えて実践してみましょう。
方法は単純です。おやつを用意しておき、愛犬がこちらに意識を向けていない時を狙って「おいで」と合図します。床を軽くトントンと叩いてみても良いでしょう。最初は「なんだろう」と不思議そうにこちらを見るだけですが、何度か行うとトコトコと近付いてきます。
こちらにやってきたら、なるべく楽しそうに、明るい声で「できたねー!偉い!」と褒めてあげて、おやつを与えます。これを繰り返し、毎日トレーニングすることで「こう言われたら行くと、いいことが起きる」と覚えさせることができるのです。
行う環境は、始めは部屋の中で行い、確実に成功するようにトレーニングしましょう。またこの時、気が散るような環境を作ってはいけません。なるべく、他に注意が向かないようよう工夫することが大切です。
なるべく明るい声で呼んで
このトレーニングを行う際や、「おいで」と犬を呼び戻す際には、なるべく明るく楽しそうな声で呼んであげる事を心がけましょう。最初から低い声で呼んでしまうと、犬はネガティブな印象を持ってしまうため、なかなか来てくれません。
しかし、明るく少々高めの声で「おいで~!」と呼んであげることによって、「何か良いことがあるのかも」と思わせることができますし、実際に近付いてきた際におやつをもらった出来事とリンクさせることができます。
基本的に、犬は人の感情を声のトーンや早さ、ボリュームなどで読み取っています。そのため、しつけをする際に誘導方法を用いるのであれば、声はやや高めのトーンで発するようにするとポジティブな意識へと持って行くことができます。
家族間で言葉を統一させる
そして非常に重要なポイントとして家族間で言葉を統一させるという点が挙げられます。例えばお母さんが「おいで」と覚えさせていても、お父さんは「こっち」、子どもは「来て!」であればまったく意味がありません。
皆が違う言葉を発するため、犬も混乱してしまい、結果「違う意味の言葉なんだな」という解釈をしてしまいます。そのため、呼び戻す際の合図となる言葉を家族間で決めておくと良いでしょう。
またしつけの最中であれば、「呼び戻す際は、これ以外の言葉をなるべく使わないように」というルールも設けておくことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように犬に「おいで」のしつけをすることで、危険回避だけでなく、飼い主との信頼関係を築ける1歩にもなります。しつけの方法もトイレトレーニングなどに比べるとシンプルですので、難しくないでしょう。まだ覚えていないという家庭は、ぜひ今日から実践してみてくださいね!