犬に怪我をさせないための部屋作り
犬は知能や行動が人間とは異なります。そのため人間にとってはオシャレな部屋でも、犬と暮らす場合は危険に繋がることがあります。もちろん、しつけによって事故を防ぐ必要もありますが、人間の子どもがいる場合でも部屋作りには気を遣いますよね。それと同じように犬と暮らす場合の部屋作りでも工夫したいポイントがあります。
今回は「犬に怪我をさせないための部屋作り!気をつけるべき4つのポイント」をご紹介します。
気を付けるべきポイント
1.滑りやすい床
特に気を付けたいのが「床」の素材です。フローリングなどの床材で犬が滑っているのを見たことはありませんか。実際、犬にとってフローリングを歩くのは転倒や骨折の可能性があり、大変危険です。特に興奮した時に走ったりジャンプした場合に滑ってバランスを崩すことが考えられます。
犬にとってツルツルと滑るフローリングは、人間がハイヒールを履いてスケートリンクを歩くようなものです。きっと上手く踏ん張ることができず、足は思ってもいない方向へ滑ってしまいますよね。
骨折以外にも、気付かないうちに足腰に負担がかかり、特に体重の重い大型犬の場合は「股関節形成不全」、「肘や膝の関節トラブル」、胴長のダックスフンドは「椎間板ヘルニア」などの病気に繋がる恐れがあります。
これらを避けるためにも、フローリングの部屋は床にマットなどを敷いて歩きやすいようにしてあげましょう。
2.毛が長いカーペットやラグ
滑りやすい床と同じように気を付けたいのが、犬の爪が引っかかる恐れのあるカーペットやラグです。中でも危険なのが毛足が輪っかになっているタイプです。こういった素材の場合、犬の爪が輪っかに引っかかり、パニックを起こしてしまうことがあります。場合によっては、爪が折れてしまい出血したり、引っかかった手足が捻挫や骨折する危険があります。
これらを防ぐためにもカーペットやラグを使用している場合は、素材と構造に注意しましょう。爪が引っかかりづらいものを選ぶようにしてあげましょう。また、ペットの爪が引っかからないように日頃からお手入れをすることも大切です。
3.ベッドやソファの段差
人間にとってはなんてこともない段差でも、犬にとっては危険な場所となり得ます。特に飼い主さんが寝るベッドや、家族がくつろぐソファ。家庭によってベッドやソファには乗せないように教えているかもしれません。しかし、特に規制をしていない場合は、これらの場所に犬が飛び乗ることはありませんか。
特に小型犬や足腰の弱った老犬は、段差のある場所の上り下りの際に腰や関節を傷める可能性があります。段差のある場所に乗せる場合はスロープを付けたり、犬の足腰に負担がかからないように段差をなるべく減らしてあげましょう。
4.毒性のある観葉植物
部屋をパッと明るくする観葉植物ですが、犬にとっては危険物となる場合もあります。観葉植物の中で特に注意したいのが「ユリ科・バラ科・ツツジ科・ナス科」などの植物です。これらの植物は毒性があるため、犬が口にすると中毒を起こす可能性があります。
他にも犬にとって危険な植物はあるため、観葉植物を置く場合は犬が口にした場合の危険性を調べたうえで購入しましょう。また、日頃から飼い主さんが許可していないものを口にしないようにしつけることも大切です。
まとめ
構造を工夫するだけで危険を回避できるのであれば、ぜひ飼い主さんは対策をしてあげましょう。また、危険なものは片っ端から排除するというのも一つの策かもしれませんが、犬は教えたら覚えることができる動物です。入ってはいけない部屋、あがってはいけない場所、食べてはいけないもの、これらは教えることで覚えることができます。
ぜひ、何でもかんでもなくすのではなく、工夫としつけで犬にとっても人間にとっても快適な部屋作りを目指してみてくださいね、