犬が冬に散歩に行きたがらない理由や対処法

犬が冬に散歩に行きたがらない理由や対処法

12月に入り、本格的に寒くなってきました。人間でも朝、起きるのがつらい季節です。暖かい部屋でまったりしていたいですよね。でも、犬たちは散歩を楽しみにしているから、連れて行ってあげよう…と思って支度をしても、どうも犬も散歩に行くのは乗り気ではない様子。そんなことはありませんか?散歩の行きたくない理由や、そんなときの対処法を考えてみましょう!

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犬の総合支援サイト「わんちゃんホンポ」を運営する編集部が、犬に関する国内外のニュースをお届けいたします。

寒さに弱い犬もいる

クッションでくつろぐチワワ

現在の日本では、外国で作出された犬も多く飼われています。柴犬、秋田犬、甲斐犬、アイヌ犬など、昔から日本人が飼っていた犬は、日本の気候に適した体質をしていて、暑くて湿気の多い夏には毛が抜けて短くなり、寒い冬には冬毛が生えて、屋外でも寒さを感じにくく、比較的寒さに強いと言われています。
それに対して、外国で作出された犬、いわゆる洋犬は、その作出された国の気候に適した体になっていて、日本の気候には適さない犬種もいます。
また、スムースヘアの犬種は、人間でいえば裸に近い状態なので、なおさら寒さに弱いと言えるでしょう。

散歩に行きたがらない理由

ブランケットに隠れる犬

薄着で外に出ると寒いんだもん、という場合

散歩に行きたがらなくても、家の中で走り回ったり、飼い主さんが遊びに誘ったりすると元気に遊んで、目の輝きもあり、食欲もあれば心配ありません。
パグ、フレンチブルドックなど短毛の犬種、また、チワワやマルチーズ、トイプードルなど超小型犬は体脂肪も少ないので、非常に寒がりです。

寒いと具合が悪くなるからイヤ…という場合

けれども、散歩に行きたがらないだけでなく、どことなく元気がない、遊びに誘っても乗り気にならない…と言った様子であれば、寒さが原因で、体のどこかに異変が起こっている恐れがあります。
寒さによって、関節が痛んだり、呼吸器系に苦痛を感じるために嫌がることがあります。
また、寒い日に外出したことによって、おなかを壊したり、足の関節が痛くなったことを犬が覚えていると、「また、あんなことがあったらイヤだな…」と、外出するのを嫌がることも考えられます。

外へ出る気力がないから…という場合

シニア期に差し掛かると、仔犬の時のような好奇心が薄れてきます。
外へ出て、新しい刺激を感じるより、安心できるテリトリーの中で、静かに過していたい…そんな気持ちでしょうか。
人間のお年寄りでも外に出るのを億劫がる人もいますよね。

散歩に行きたがらない時の対処法

帽子を被った犬

薄着で外に出ると寒いんだもん、派

家の中でも活発に遊べるタイプの子は、動きやすいウエアを着せましょう。
もしも、最初に着せるのを嫌がったら、家の中でも薄いウエアを着て過ごすように習慣づけて、「服を着る」ことに少しづつ慣らしましょう。
それでも、外に出るのを嫌がるのであれば、「飼い主さんと散歩をすれば楽しい」と思って貰えるように、散歩の途中で遊んだり、特別なおやつを上げたりすると、犬も散歩を楽しみに待ってくれるようになります。
それと、最近は屋内のドックランがある施設もありますので、時間とお金に余裕があれば、そういった施設を利用するのもよいと思います。

寒いと具合が悪くなるからイヤ…派

まず、家の中でも元気遊べる状態かどうか、目の輝きはあるか、足や骨に痛みを感じるような異常はないかをくまなくチェックしてみましょう。
寒さが厳しいとき、咳き込んだり、下痢をしたりしませんか?
また、人間のように風邪をひいたりするだけではなく、水を飲む量が減る冬場は、尿管結石や、膀胱炎、腎臓病の悪化などの病気が出やすい季節でもあります。
オシッコの量が極端に少なったり、明らかに色が濃かったり、オシッコをするときの姿勢に違和感があったり…ということはありませんか?
特にシニア期の犬、あるいはもともと腎臓や心臓に持病がある、という犬にこういった様子が見られたら、まず、獣医さんにしっかりと診て貰いましょう。

外に出る気力がない派の場合

シニア期になると、好奇心もなくなり、刺激を欲することもなく、日がな静かに過すのを好むようになります。
けれども、心臓が悪い、あるいは、足腰に障害がある、というような場合を除いて、シニア期だからこそ、足腰の筋肉を動かして、体力が衰えていくのを少しでも遅くするためにも、散歩という運動が必要です。
また、散歩に出かけることによって、脳にも刺激が与えられて、活性化します。
出かける気力がない…と言っても、飼い主さんが「義務」だと思わず、「楽しい」「一緒に過ごせてうれしい」と心から思えば、きっと愛犬にも通じるはずです。
寒い日は、散歩は無理強いせず、冬でも気温が高く、暖かい日に関節を優しくほぐすようにマッサージをした後に、散歩に出かけてみましょう。
そうして出かけた後に、温かいヤギミルクや、犬用のおやつなどを与えると、「散歩に行くと飼い主さんも喜ぶし、おいしいものがもらえる」と覚えて、散歩に行く気力に繋がるかもしれません。

食事で体を温める

ご飯待ちの犬

手作り食の我が家では、寒くなると「体を温める食材」を意識してとめいぷるのごはんに取り入れます。

  • にんじん
  • れんこん
  • かぼちゃ
  • さつまいも
  • ごぼう 

などを使います。いわゆる、「地面の中で育つ野菜」です。
また、発酵食品のヨーグルト(無糖)、味噌(減塩)、納豆なども少し与えます。
逆に、体を冷やす野菜はなるべく減らします。

  • きゅうり
  • レタス
  • トマト
  • おくら 

など。大雑把に言うと、地面より上になる野菜は体を冷やす食べ物。地面より下で収穫する食べ物は体を温める食べ物なのだそうです。

まとめ

落ち葉の中を散歩する犬

人間でも、本当に寒い日は、外に出るのが面倒になってしまいます。けれど、室内で飼われている犬にとっては、散歩をしないでいると運動不足になってしまい、出かけるのを嫌がっていたとしても、ストレスが溜まります。「寒いからイヤ」なのか、「寒いと具合が悪くなるからイヤ」なのか、愛犬が寒い日の散歩を嫌がる理由を見極めましょう。理由がわかれば対処の仕方もあります。寒い日の散歩は飼い主さんにとってもつらいけれど、寒い時期だからこそ、可愛いドックウエアを着せることも出来るし、散歩から帰って飲む温かい飲み物の味もまた、格別においしく感じるものです。寒い日の散歩を楽しむために、まずは、愛犬が散歩を嫌がる理由について観察してみて下さいね。

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