犬の自信
同じ犬でも自信のありそうな犬もいれば、どこか自信がなさそうな犬もいますよね。自信のある犬はその仕草からも堂々とした雰囲気を感じることができますが、自信がない犬は仕草からもおどおど、びくびくと気弱そうな態度を見せます。
これらの違いは人間や犬社会での経験の有無によっても変わってきます。経験が豊富な犬はそれだけ心に余裕を持ち、さまざまなことに動じない態度を見せます。一方、経験が少ない犬は余裕がないため、小さなことでも(その犬にとっては小さなことではないのです)パニックを起こしてしまうのです。
今回はそんな「犬の自信」について「犬が自信をもっている時に見せる仕草」や「自信のつけさせ方」をご紹介します。
犬が自信をもっている時に見せる3つの仕草
社会経験が豊富で自信をもっている場合、犬は次のような仕草を見せます。
- 相手を見つめる
- 地に足をしっかりとつけて踏ん張る
- 堂々とゆっくりと歩く
犬に余裕がある場合、しっかりと「相手を見つめ」ます。基本的に犬は目を合わせることは苦手な生き物です。犬にとって目を合わせることは、緊張状態や敵意を持つ場合など、人間でいうと「ガンを飛ばす」ような行為と同じだからです。そのため自信のない犬は敵意を見せないためにも目を見つめることはありません。逆に、余裕と自信がある犬の場合、目を合わせることに恐怖心は抱かないのです。
「地に足をしっかりとつけて踏ん張る」といった仕草も自信をもった犬が見せる仕草です。
自信がある犬はしっかりと自分の四足を地面につけて、力強く踏ん張って立ちます。自信のない犬は恐る恐る歩いたり、どこか頼りなげにびくびくとした動きを見せます。
また、威厳さえも見える「堂々とゆっくりと歩く」仕草も自信がある証拠です。自信のある犬は、しっかりと前を見つめて堂々とゆっくりと歩くのです。自信のない犬はちょこまかと駆け足で通りすぎる、もしくはその場から動けないこともあります。
犬へ自信のつけさせ方
犬の自信の有無は体の大きさは関係ありません。どんなに小さな小型犬でも、自身がある犬は堂々としています。これらは犬や人間社会での経験の量によって変わってくるものです。
例えば初めて外出する犬にとって、世界は未知のものであふれています。人間にとってはほんの小さなことでも、犬にとっては安全なものなのか危険なものなのか分からず、好奇心と恐怖心が入り混じっています。
見知らぬ人が突然触ってくることもあるでしょうし、見知らぬ犬が大きな声で吠えていることもあるでしょう。大きな音のするトラックやバイクも犬にとっては怖いものです。これらが危険なことなのか、安全なことなのかは経験させなければ覚えることはできないからです。
犬へ自信を付けさせるためには、飼い主さんがこれらの様々な「経験」をする機会を数多く与え、ちょっとしたことでも褒めることが大切なのです。トラックやバイクが通るからといって、その道を避けることが対策ではありません。見知らぬ犬がいて怖い道を抱っこして通ることも自信を付けさせる方法ではありません。
犬のペースに合わせて、少しずつ小さな成功体験を与えてあげるのです。昨日より少しでも怖がっていた道を進めたなら、褒めてあげましょう。人が怖くないということを教えるためには、犬好きな優しい人に付き合ってもらうのもいいでしょう。
まとめ
多くのことを怖がってしまい、びくびくして過ごすのは犬にとっても暮らしづらい事です。飼い主さんが犬のペースに合わせて様々な体験をさせてあげることで、愛犬に自信を付けさせることができます。もちろんどんなに経験をさせても、元来の性格として怖がりの犬はいます。犬のペースを第一に様子を見ながら体験を増やしてあげてくださいね。