犬がストレスを感じる飼い主の行動5選
私たちにとっては何てことない行動でも、犬にとっては恐怖を感じたり、大きな不安と種となってしまうことがあります。もしかすると、私たちが気付いていないだけで、普段の行動が愛犬のストレス要因となっている可能性があるのです。では、どのような行動が犬のストレス要因となるのでしょうか。
1.近くで急に大声を出す
まずは犬の近くで急に大声を出すという行動です。これは犬が人間の数倍、聴覚が良いことが関係しています。人間であっても、近くの人が急に大声を出したら驚くことがありますよね。聴覚の良い犬であれば尚更驚きます。
「急に大声出さないでよ。びっくりしたな」ということが何度も起こると、それはストレスとなり、徐々に蓄積されていってしまうのです。
特に家族間で喧嘩をする際に怒鳴り声を出してしまうと、仲間同士が怒鳴り合っていると犬はしっかり認識します。元々、野性時代に集団行動していた犬にとって、仲間同士の諍いは非常にストレスとなります。なるべく犬の前では家族間の喧嘩を避けるようにしましょう。
2.長時間無視してしまう
犬が悪い事をしてしまった場合、無視をすることによってしつけるという方法があります。「これをしてしまうと、飼い主さんが構ってくれなくなるんだ」と教える方法です。
この方法は非常に効果がありますが、犬にストレスを与えていることは確かです。そのため、この方法でしつけをする場合には、無視する時間を適切な時間に設定してあげる事が大切です。ちなみに適切な時間は約10分~30分程度とされています。
たまに「しつけだから」とわかりやすい方が良いだろうと勘違いし、1時間など長時間無視をする人がいますが、これはストレスを与えすぎてしまうため、犬に大きな負荷をかける結果となってしまいます。
あまりストレスを与えすぎると分離不安症になり、余計に問題行動が増えてしまう原因となり得ますので気を付けましょう。
3.長時間のしつけトレーニング
最初、子犬に対しては様々なしつけのトレーニングを行います。基本的なトイレトレーニングから、様々な場面で活躍する「お座り、お手、伏せ」などの基本動作を教えることまで、しつけトレーニングの内容は多種多様です。
しかし、しつけトレーニングを早く終わらせてあげたいからといって、長時間のしつけトレーニングを行うのはストレスとなり、犬は覚えきれなくなってしまう可能性があります。
自分の小さい頃を思い出してみてください。無理矢理長時間の勉強をさせられることは、非常にストレスだと感じませんでしたか?犬には多くの時間があります。「早くしつけを終わらせなくてはいけない」と急ぐ必要はないのです。焦らずゆっくり、愛犬のペースでトレーニングを行ってあげましょう。
4.真っ正面から近付いていく
犬が怖がる人間の行動は意外にもたくさんあり、そのどれもが人間にとっては些細な行動です。例えば、知らない犬の目をジッと見つめるというのは、犬にとって非常に不快であり、ストレスに感じるということは有名です。なぜならば、犬にとって相手の目をジッと見つめるという行動は威嚇行為だからです。
このように喧嘩を売るというような威嚇行為となり得る行動はたくさんあります。この真っ正面から近付いていくという行動も、実は犬が不安に感じ、ストレスとなり得る行動に当てはまるのです。
飼い主さんであれば基本的に問題ありません。しかし、知らない人に急に正面から近付かれると「何!?怖い!」と不安になり、驚いてしまう子が多いです。散歩中に知らない人が正面から近付いてきた際、飼い主の後ろに隠れてしまう理由はこれが原因です。
5.引っ越し
犬にはない習慣で、人間にある習慣の1つとして、引っ越しがあげられます。犬は環境の変化には非常に敏感です。人間でさえ、新しい環境に慣れることが大変だと感じる人も多いので、犬にとって引っ越しはとてもストレスになるのです。
当たり前ですが、引っ越しというのは飼い主である人間側の都合です。もちろん、犬に「引っ越ししても大丈夫?」と尋ねる人は少ないですし、尋ねた場合も犬は意味を理解していません。そのため、引っ越ししなければいけない場合、愛犬も引っ越しすることは避けることができませんよね。
しかし、引っ越し先で問題行動を起こしてしまっても、怒鳴るなど、さらに不安を煽るような行為はしないでください。なるべく優しく落ち着かせるように宥めてあげる事が大切です。少しずつ環境に適応していくことはできますので、長い目で見てあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように人間の行動によって、犬がストレスを感じることは少なくありません。「こんなことで?」と思っても、犬にとっては非常事態なのです。これらを踏まえ、なるべく無駄なストレスを与えないよう気を付けてあげましょう。
ユーザーのコメント
30代 女性 匿名
50代以上 女性 S mama
家族=飼い主さんを心から信頼し、安らぐ日々を過ごしている犬は無闇やたらに吠えませんし、例え吠えても家族=飼い主さんのコマンドでピタッと吠えるのをやめます。
犬は吠える生き物だからと吠える事を正当化する方もいますが、吠えるのには必ず理由があるのです。
それが警戒からや要求からの吠えで吠え止まない場合、その時の犬は多大なストレスを抱えて吠えていると言う事を知って下さい。
また毎日のブラッシングや歯磨き、シャンプー、爪切りなどを多少 嫌だなぁと言う顔をしている程度は良しとして、明らかに嫌がり抵抗する子、ひどい場合は唸ったり噛んで来たりする犬も家族=飼い主を信頼出来ていない証拠です。
家族=飼い主を心から信頼している犬は、飼い主がする事ならば自分にとって嫌な事でも、仕方ないなぁなんて顔をしながらでも身を任せます。
家族=飼い主が自分に決して危害を加えない人物だと知っているし、生きて行くうえでそれらの行為が必要である事も日々の積み重ねで理解しているからですね。
吠え続ける。 ご飯を食べている時にフードボウルを触ると唸る。 ケアの時に激しく抵抗する。 家族=飼い主に唸る。 コマンドに従わない。
これらの行動が見られたら、その犬はあなたを信頼していないと言う事です。
そして、心から信頼出来ていない “ 人間 ” との生活は犬にとって本当に毎日がストレスになってしまいます。
愛犬に日々 穏やかで楽しく幸せに過ごして欲しい…
一日でも長く元気で生きていて欲しい…と思う愛情がある方は、どうか信頼関係を築く為のしつけをしてあげて下さい。
特に小型犬の家族=飼い主のしつけのしなさはかなりの率で多いので、同じ小型犬の家族=飼い主の私としては、どうせこの人もしつけをしていないのだろうと一緒くたにされがちで非常に迷惑に思うし、悲しくもなります。
また、中型犬や大型犬の飼い主さんは基本的なしつけをして来ている方がかなり多いのですが、信頼関係を築くしつけまでしているのかと見ていると、そこまでのしつけを出来ていない方も案外 多くいます。
この世の中に生きている犬たち皆が、どうか日々 穏やかな気持ちで、楽しく幸せに…
本当の愛情を注いで貰って生きて行ける事を望んでやみません。