愛犬をお留守番上手にするにはどうしたらいいの?
愛犬をお留守番させて外出から戻ったら、ゴミ箱がひっくり返っていたり、ソファがボロボロになっていたり、トイレ以外の場所に排泄してあったり…なんて経験はありませんか?
かつて群れを作って暮らしていた犬たちは、基本的にひとりぼっちでお留守番することが苦手です。犬にとってお留守番とは、不安で寂しいものなのです。その不安や寂しさを紛らわすために、いたずらや粗相や吠えなどといった困った行動を起こすこともあります。
このようにお留守番が苦手な犬は多いのですが、人間と一緒に暮らす以上、お留守番を避けて通ることはできません。ならば、愛犬をお留守番上手にして、不安や寂しさをあまり感じずに飼い主さんの帰りを待てるようにしてあげましょう。愛犬がお留守番上手になってくれたら、飼い主さんも安心して外出することができますね。
では、愛犬をお留守番上手にするには、どうしたらいいのでしょうか?愛犬をお留守番上手にする6つの方法をご紹介します。
愛犬をお留守番上手にする方法①ハウスに慣らす
ケージやクレートなどのハウスで過ごすことに普段から慣れていれば、お留守番の間そこで安心して過ごすことができます。犬はもともと狭い巣穴で眠る習性があるため、ケージやクレートのような四方を囲まれた空間に安心感を覚えるのです。
ですが、ハウスを叱られたあとのお仕置きの場所として使ってしまうと、ハウス嫌いになる原因になります。このような使い方は避け、愛犬にとってハウスが落ち着ける場所になるように、トレーニングをして慣らしていきましょう。
ハウスに慣れておくと、お留守番のとき以外にも、車での移動や来客時などにも活用することができます。
愛犬をお留守番上手にする方法②ひとりになることに慣らす
お留守番上手な犬にするためには、ひとりで過ごすことに慣れさせる必要があります。しかし、いきなり長い時間ひとりぼっちにすると、「このまま飼い主さんは戻ってこないのではないか」と愛犬が不安になってしまいます。
ですから、初めのうちは愛犬の見えないところへ行って数分後に戻り、5分10分15分…と、少しずついなくなる時間を延ばしていきましょう。
飼い主さんが出て行っても必ず戻ってくることが分かれば、ひとりになることへの不安が徐々に和らぎ、だんだんお留守番上手になっていきます。
注意点は、行くときも戻るときも声をかけないことと、愛犬が寂しがって吠えているときには戻らないことです。吠えているときに戻ってしまうと、「吠えれば戻ってくる」と覚えてしまいます。
愛犬をお留守番上手にする方法③ひとり遊びができるようにする
ひとり遊びが上手な犬は、お留守番も上手です。飼い主さんと一緒に遊ぶ遊びのほかに、ひとり遊びもできるようにしましょう。
ひとり遊びが上手にできれば、お留守番の間はおもちゃでひとり遊びをして、疲れたら眠って過ごすので、不安や寂しさをあまり感じずに飼い主さんの帰りを待つことができます。
お留守番の間退屈しないように、おもちゃは何種類か用意しましょう。コングや知育玩具にフードやおやつを詰めて与えるのがオススメです。
ひとり遊び用のおもちゃは、誤飲事故を起こさないようにサイズに注意が必要です。また、丈夫なものを選ぶようにし、買ったらまず飼い主さんのいるところで試して、安全性を確認しましょう。
愛犬をお留守番上手にする方法④お留守番前にお散歩へ行く
愛犬のエネルギーがあり余ったままお留守番させてしまうと、エネルギーを発散させるために暴れたり、いたずらしてしまう場合があります。
ですから、お留守番の前はお散歩へ連れて行って、愛犬のエネルギーを発散させましょう。お留守番前にたっぷり体を動かしておけば疲れて、お留守番の間長く眠ることができます。
お散歩に行くのが難しい場合は、室内で引っ張りっこやボール遊びなど体力が消耗する遊びをしましょう。
愛犬をお留守番上手にする方法⑤お留守番の環境を整える
愛犬が上手にお留守番するためには、お留守番の環境を整えてあげることも大切です。
お留守番のときは、誤飲や誤食など思わぬ事故が起こることも考えられますし、広いスペースにいることに不安を感じることもあるので、サークルである程度愛犬の行動スペースを制限するほうが安心です。
部屋の隅などにサークルを設置し、サークル内にはハウス(扉は開けておくか、はずしておく)、飲み水、おもちゃ、トイレを用意して、愛犬が快適に過ごせるようにしましょう。
室内フリーでお留守番させる場合は、事故につながりそうなものは片付けるなど安全対策を万全にして出かけましょう。
愛犬をお留守番上手にする方法⑥お留守番の合図を作らない
愛犬をお留守番上手にするためには、お留守番の合図を作らないことはとても重要です。外出する身支度をして、「行ってきます」とか「いい子で待っててね」などと声をかけてしまうと、これが飼い主さんがいなくなる合図となり、不安になって吠えたりするようになります。
外出するときは声をかけたりせずに、さりげなく出かけましょう。帰宅したときもさりげない態度で接し、飼い主さんがいるときとお留守番のときのギャップをなくすようにしましょう。
また、飼い主さんが外出の身支度しているだけでお留守番を察知し、愛犬がソワソワしてしまうこともあります。ですから、たまに外出の身支度をしてから、あえて出かけないようにしたり、逆に身支度をしないで出かけたり、様々なパターンに慣れさせましょう。そうすることで、愛犬がお留守番を察知しにくくなります。
まとめ
愛犬をお留守番させるのはかわいそうと思っても、どうしてもお留守番は必要なものです。お留守番の間、愛犬が不安な気持ちや寂しい気持ちで待ち続けることがないように、愛犬をお留守番上手にしてあげましょう。
犬は基本的にお留守番が苦手なので、初めから上手にはできません。時間はかかるかもしれませんが、愛犬と二人三脚でお留守番上手を目指しましょう。