犬が警戒するタイミング
普段おとなしい愛犬でも、ふとした瞬間に警戒して吠えたり、臨戦態勢になったりする場合があります。これを「警戒吠え」といいます。では、犬が警戒するタイミングとして多いシュチュエーションはどのような時なのでしょうか。
①来客があった時
インターホンがなった時や、「こんにちは~」と声が聞こえた時にすぐ反応して吠えて警戒することがあります。愛犬の吠える声で会話がほとんどできないと悩んでいる飼い主の方も少なくありません。
この時の犬は「家族を守らなきゃ!」という気持ちや「僕の家に何しに来たんだ」という不安の気持ちから警戒して吠えています。
人間の目線から見るとインターホンが鳴る→来客がある→犬が吠える→吠えるのを無視して会話をする→来客が帰る→犬が吠えなくなるというものですが、犬目線だと不審なやつがってきた→吠える→帰っていった=自分が退治したと認識してしまうんですね。
そこで、人が来ることで良いことがあると覚えさせることで警戒吠えを改善させることができます。
来客におやつを与えてもらったり、家の中まで入ってきて会話をしている様子を見せて一緒に遊んであげたりなど、犬にとって良いことが起きるように繰り返し行ってみましょう。
②散歩中に他の犬や人間に会った時
散歩中すれ違う他の犬やその飼い主と出くわした時に吠える犬も多いようです。この場合は犬と飼い主の間に信頼関係が出来上がっていない可能性が高いです。犬は頼りになる飼い主がそばにいれば、安心して警戒心を強めることはありません。
この場合には、リーダーウォークを試すことをオススメします。リーダーウォークを行ったことで、信頼関係が築かれ警戒吠えをしなくなったというケースがいくつもありますので、試してみる価値はあるでしょう。
③サイレンが聞こえた時
救急車のサイレンに対して吠えるケースも多くあります。サイレンは犬の遠吠えに似ていることから、情緒的な興奮を引き起こし吠えるといわれています。この場合は犬の近くで音を鳴らしてみましょう。
そちらの音に反応して興奮から目が覚めます。
犬が警戒する時のしぐさ
犬が警戒する時のしぐさがあります。そして警戒からさらに威嚇として取る姿勢は2パターンあります。
警戒の姿勢
異常な気配を感じた時や、警戒する何かを見つけた時の犬は、その対象物を凝視します。耳はわずかな音でもキャッチできるように前向きに立っており、マズルは緊張で閉じて硬直しています。また、すぐに次の姿勢に移れるよう前足に体重をかけています。
この時しっぽはピーンと立ったままの状態か、左右に振ることもあります。何かの気配に対してとても集中している姿といえます。
威嚇の姿勢
攻撃的威嚇
「お前は誰だ!かかってこい!」と攻撃的な気持ちで相手を威嚇する場合です。この時は足を踏ん張って体を前のめりにして立っています。毛は逆立っていてしっぽは硬直して真っ直ぐに立たせています。耳は前に向いており、歯をむき出しにして、すぐにでも攻撃出来る体勢を保ちます。
防御的威嚇
「僕に何をするつもり?来ないでよ!」と防御的な威嚇は臆病な犬がよく見せる姿勢です。犬の持つ防衛本能が働き、心理的に追い込まれて逃げ場がなくなった場合などに警告として威嚇をする事が多いです。体を低い姿勢で保ち毛を逆立てるのですが、しっぽは後ろ足の間に巻き込む事が多いです。耳は後ろ側に目一杯倒しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が警戒するタイミングとしては、来客時、散歩中、サイレンなどの情緒的興奮を覚えるものの3つだとご紹介してきました。
恐怖心や不安な気持ちから警戒して吠えているので、基本的には犬を安心させる事が重要です。また、良いことがあると覚えさせることで改善できるでしょう。