犬のイタズラに困っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。特に好奇心旺盛な子犬期はイタズラ好きな犬が多いため、事前に対策をしておくことが大切です。また、犬によっては成犬になってもイタズラが止まらないといったことも。
今回はそんな犬のイタズラについて「犬がやりがちな5つのイタズラ」と、「犬がイタズラをする理由」を考えてみましょう。
やりがちな5つのイタズラ
1.コード、リモコンなどを「かじる」
特に困るのがコンセントから伸びたコードや、落ちているリモコンなどを「かじる」といったイタズラ。コンセントは感電の恐れもありますし、床に落ちているものをかじる癖がつくと、困るのはもちろん、床に落ちている様々なものを誤食してしまう危険があります。
2.テーブルや壁を「噛む」
かじるのと似た行動として「噛む」といったイタズラもやりがちです。例えばダイニングテーブルの脚や家具、壁や壁紙を噛む犬もいます。気付いたら家中が歯形だらけなんてことも。。。
3.クッションやぬいぐるみの中の「綿を抜く」
成犬になっても多いのがクッションやぬいぐるみの中の「綿を抜く」といったイタズラ。布の端っこから、器用に少しずつ綿を引き抜いていくことがあります。綿を抜いてまき散らすだけならまだしも、中に入った綿を食べてしまう犬もいます。とても危険ですね。
4.ティッシュを箱から出して「まき散らす」
なぜだか犬はティッシュやトイレットペーパーが大好き。ティッシュを箱から次々と出してまき散らす、トイレットペーパーをガジガジと噛んでまき散らす、、、これらも犬がやりがちなイタズラです。部屋にゴミが散乱するのはもちろん、ティッシュやトイレットペーパーも飲み込んでほしくはないものですよね。
5.靴下や下着などの洗濯物を「集める」
犬には大切なものを集める癖があります。大好きな飼い主さんのにおいが付いた下着や靴下は犬にとっては大切なもの。見つけたら洗濯かごから引っ張り出して寝床に隠してしまい、洗濯後に1足足りない…なんてことも。。我が家ではよくありました。
イタズラする6つの理由
なぜ犬はイタズラをするのでしょうか。いくつか理由は考えられますが、中には気になる理由も。イタズラをしないように飼い主さんがコントロールしてあげたいものです。
1.子犬期の好奇心
最もよくあるのが好奇心によってイタズラをするケースです。特に子犬は好奇心旺盛です。目に入るすべてのものに興味を持って触れようとします。結果としてそれが人間にとってはイタズラとなってしまうのです。
また、歯の生えかわりの時期には歯が気持ち悪く、かじる欲求も出てきます。これらを満たすために噛む、かじるといったイタズラをしてしまうことがあります。
子犬期のイタズラは徐々に落ち着いていきますが、かじられて困るものや犬が誤食したら危険なものは犬の目の届かない場所へ置くようにしましょう。
2.不安、寂しさ
犬がイタズラをするのは飼い主さんが不在の時が多いのではないでしょうか。犬は飼い主さんが不在の時はいつでも不安や寂しさでいっぱいです。この気持ちを紛らわすために、イタズラをしてしまうことがあります。
できるだけ長時間の留守をさせないことと、留守中に寂しくないように危険が生じないおもちゃなどを与えてあげましょう。また、帰ってきたらたっぷりと愛情を注いで遊んであげることが最も大切です。
3.気を引きたい
不安や寂しさと似ていますが、飼い主さんの気を引きたい一心でイタズラをする犬もいます。犬と一緒にいる時間や散歩、遊びの時間が少ない場合、犬は飼い主さんの気を引きたがります。叱るのではなく、コミュニケーションを見直してみましょう。
4.飼い主さんが恋しい
飼い主さんの靴下や下着といった洗濯物を集めるイタズラの場合、飼い主さんが恋しいがゆえの行動の可能性があります。飼い主さんのにおいが付いたものを集めて自分の寝床に置いておくことで、飼い主さんを自分の近くに感じようとしているのです。
普段から愛情を注いであげることはもちろん、出かける際は飼い主さんのにおいが付いた洋服などを寝床に置いてあげてもいいかもしれません。
5.暇
犬が暇を持て余している時もイタズラをします。一人でいる時間が長く、暇を感じてしまうと、家具やぬいぐるみなどの破壊行動に出るのだそう。遊ぶ時間を増やしてあげたり、犬が夢中になれるようなおもちゃを与えてみましょう。特に中におやつを入れることができるコングは頭も使うためおすすめです。
6.運動不足
運動不足でストレスが溜まっている場合もイタズラをします。飼い主さんが留守にする前と帰ってきてから、散歩の時間はしっかり取りましょう。雨の日などで散歩に行きたがらない場合も、室内での遊び時間を確保してあげてください。犬も人間と同じようにしっかり運動をしたら、ぐっすりと眠ることができます。
まとめ
子犬以外の成犬がイタズラをする場合、何かしらのストレスなどの理由があります。そのためむやみやたらと叱るのではなく、なぜイタズラをしているのかを考えてみましょう。コミュニケーションや散歩の量が不足していることがほとんどです。
また、イタズラを見つけた時に大切なのは「現行犯以外は叱らない」ことです。体罰などはもってのほか。現行犯でなければ、犬は何を叱られているのかが理解できません。後からイタズラを見つけた場合は、反応を見せずに黙々と片付けだけしてください。また、危険なものがあるのであれば、排除しましょう。
ストレスからのイタズラが少しでも減ることを願います。